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青い空に逃げた日々
2025/07/27


時は流れて。雲も流れて。
思い出しては心が空っぽで。
白紙にしたノートに今日の日付を書いた。
埋まらない。ノートの続きも書けない。
ご飯だって作れない。
どうしようもない毎日。
机にはあらゆるものが転がっていた。
積み上げられていた。
そんな日々が続いていた。
離別が終わったときから
目を逸らして逸らし続けて
だんだんと思い出さないようにするのだ。
空っぽに、夢の中で笑って
一緒に過ごした。
流れる雲の速さは一層早く
歳を重ねるのだってもう近いのに
心だけがいつも置き去りで
未熟な私はまだここで留まっていたいと言う。
元気が出ないなら
このまま夏の日差しに溶けて
馴染んで。
眠ろう。
離別を越えて
2025/05/11


夢の中で蓮の花が開いて
あなたはその中で笑っていたのだ。
何度だって夢を見て、
目が覚めたら涙が止まらなくて
幾度も幾度も夢で再会した。
夢を見る度に、"もうすぐ"なんだって思った。
全てが終わった瞬間涙は滝のように溢れて
そのまま全て自分の心が流れ落ちて
あのひまわり畑の日のこと、
花火をしたこと
いつもお稲荷さんを作ってくれたこと
寝る時いつも手を繋いだことが
走馬灯のように溢れた。
あなたは背中をぽん、と押して
そのまま歩けないままの私を
押し出すようにしてその場所から
突き落とした。
踏ん張っていた力が抜けて
そのままどこまでもどこまでも
落下していく。
瞼を閉じて、乱気流に飲まれて
嫌でも現実へと戻されていくのだった。
気がつけばまた夢を見た。
それは幸せな夢だ。
あなたと過ごした日のことを
苦しいほどに思い出す。
あなたは微笑んで
光る蓮の中へ消えていった。
光
2025/04/30


掻き毟りたいほどに頭をぐしゃぐしゃにして
爪をぐちゃぐちゃにし
息もできないぐらいに胸も気道も喉もおかしいのに
なぜだか、なぜだか確かな光の数々が
目の前で次々と降ってきた。
ここまで来るのに歩いた道は
でこぼこで大きな穴は開いてるし
何度も落っこちて怪我だらけだし
何度も泣いて叫んで苦しくて体中掻きむしって
もうこのまま動けなくてもいい、って
全てを投げ捨てようとしたことだってある。
でもなぜだかずっと前に、前に、
足を動かし、手を動かし続け、
命を削って、削って、削って、
削り続けて、
乾いた笑顔でにこにこして
まだ大丈夫だ、まだ大丈夫だって
壊れた形で壊れたまま
それはもうがむしゃらだ、
何度だって怪我をして体中を掻きむしって
ただただ、あの光の中に
また行きたいって
信じ続けた。
信じた。
あの光の中にいたことがあったから
あの光が忘れられないから
倒れそうでも立っていた、
笑顔で、笑顔で
い続けた。
まだ大丈夫だ、まだ大丈夫だって
体が動くまで、倒れるまで
息ができなくなるまで
燃えたぎっていた、
それはある意味壊れていただろう、
言葉にならなくて、
言葉に、ならなくて
言葉に……ならなかった。
光の岩が沢山降ってきた。
まるで痛いぐらいにまばゆいひかり。
眩しすぎて声が途切れて
だんだんしゃべれなくなった。
でも、楽しい、でも楽しい、楽しい、楽しい、
楽しいんだ……
気がついたら、また歩いていた。
気がついたら、また手を動かしてた。
気がついたら、またここにいた。
気がついたら、またここにいた。
夏、忘れてしまったことを拾いに
2025/04/11


思い出すのは遠い記憶。
ねぇ、あのときのこと、覚えてる?
少女は夏のこと、そう言った。
線香花火を片手に二人は夏を巡り出す。
忘れてしまったことを、拾いに。
⭐️この楽曲はポケットサウンド様へ
寄稿した楽曲です。【DLはこちら】
アクアリウムは踊らないで
タイトルBGMとして使われ
株式会社フロンティアワークス様から
発売されたアナログレコードに
収録されました。