「ゲーム使用曲」 一覧
自作、自主催のゲームで制作したBGMなどの音楽です。
自作、自主催のゲームで制作したBGMなどの音楽です。
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「また、海を見てたんだね」
海は教えてくれる。ここにいなくちゃいけないと。
ずっと背負い続けなきゃ、いけないと。
夜が来るたびに、黒い闇が迫ってきて、
あの子のことを考えながら、眠りについて、
朝になって、海の音が聞こえて、
あの子のことを思い出して、過ごして。
隠れていた月に、雲がだんだん流れて、
おぼろげに光を帯びて姿を現した。
月が静かに、海へと映って揺らいでいた。
今日も、明日も、明後日も、
苦しみ続けるいつもの風景は、
ゆっくりと動き出していた。
☆2017冬公開予定、
「朝焼けのブルー? - Mezzo forte episode -」より。
青葉がぎらぎらと輝いて揺らめいていた。
汗をびっしょりにして、教室へ駆け込んで椅子に座る。
☆現在鋭意製作中、
「朝焼けのブルー? -Mezzo piano episode-」より。
特設サイトを公開中です。
桃色の髪が、揺れた
風は うそみたいに
昨日のように
汗ばむ夏さえ
終わるのは
なぜだろう
秋へ、いきたくない…。
それでも 時は過ぎて
それでもね 時は過ぎて…
ほのかに色づく、桃色がゆらりと風になびく。
ぬるい教室の中で、時間が過ぎるのを
ただただ、待った。
桃色の髪の少女はいつも、
休憩時間になって教室を出ると
やさしい笑顔で待っていた。
いつだって、それは当たり前の風景だったの。
季節が巡り、やがて、彼女たちも巡り始める。
☆現在製作中、
「朝焼けのブルー? -Mezzo piano episode-」より。
特設サイトを公開中です。
祐の手は誰かに強引にひっぱられて、
いつの間にか走っていたのだ。
視界をはっきりさせるように、目をこすると、
目の前に槇が汗ばんだ手で自分を引っ張っていた。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
怒った顔の槇が
一冊の寂れたえんじ色の本を手に取った。
ぶつかったときの衝撃、落としてしまったせいか、
分厚い表紙がぶらりと、取れてしまっていた。
祐は頭がぐるぐるした。
槇は強い口調で吠えるように言った。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
"朝"を起きれば、変わらず、
少年の部屋には桜貝がいつものように
ちょこんと金魚鉢に沈んでいる。
いつものように、変わらず、家を出た。
学校の時間が始まる。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
落ち葉が好きだった。
たとえば、雨の日水滴がついたガラス窓よりも、
檸檬色のカーテンがふわり、舞うように
揺らめく風景よりも、落ち葉が好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
「雨、降ってるから、心配になって」
少年はそばにかけより、声をかけると
青年はしゃがみながらゆっくり振り向いた。
「雨の海を見ていたんだよ」
雨の海を眺める青年は穏やかな表情の奥で
とてもさびしい顔をしているような気がした。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
先生が黒板にチョークを叩くようにして、
字を書いていくのだった。
少年はそれを見つめ、眺める。
チョークの音がこつこつ、時々粉が舞っていく。
深緑の黒板に淡い黄色・桃色・水色、
そして白色が彩られていく。
その風景は、少し好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
ここは、海が見える町だった。
学校の帰り道、海沿いの道から
そっと砂浜に駆け降りると、
折り畳みのキャンプで使うような翠の椅子に
深くもたれかかり海を眺めているお兄さんがいた。
その姿は、どこか悲しそうで寂しそうで
それでも穏やかな表情を崩さないように
お兄さんは、ただただ、海を眺め続けているのだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
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