「赤」 一覧
「生命の色、あなたにもとおっていますよ。」
「生命の色、あなたにもとおっていますよ。」
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よくわからないんだ。
どうしたらいいか
どう進めば
全てを捨てたらいい?
やりたいことをあきらめればいい?
それとも全部やめたらいい?
何度も何度も頭を打ち付けて
叫んでは獣みたいに鳴いて
わからなくてわからなくて
幾年も彷徨い続けた。
それでも、それでも
続けたいって
雪が降り始めた頃
もう、期待なんてやめてさ、
力を抜いて、
結果なんていいからやり抜いていこうって決めた。
自分は才がないから、
才なんてこれっぽっちもないから
受け止めて
そっと、熱く表現していって
紡いでいった。
春のこと、君に私はこう言った。
「あきらめなくて本当によかった」
続けていたらいつかは……
期待はそれでもしない、
だけどちょっとだけど息ができるようになった、
才は相変わらずない
だけれど、やりたいことがあるなら
血を吐くぐらいやり続けるんだ。
前のめりになってがむしゃらに
どうしてもうまくいかなくて
叫んで手を伸ばして
届かなくてずっと届かなくて
だけど季節だけは巡っていった、
だけれど私はずっとそのことが好きだった、
やり続けたくて負けたくなくて
言い聞かせた。
私は、やり続けるんだと。
例え叶わなくても続けようって
何度も自分にいい続けて
ある時光輝く場所で私はそれを披露した
泳ぐように舞うように
自由自在に私は踊り続けた。
汗だくで、泥まみれなのに
何故だか私はすごく呼吸が出来て
本当に好きなんだって笑った。
足りないものだらけの私の踊りは
まるで滑稽だ。だけれど
すごく笑顔で好きなんだって思ったんだ。
夕暮れが海へと消えてく。
その風景を眺めてる私は
君の横顔を見て、こんなふうに
ずっときれいな風景を
君の隣で見ていたいと願った。
あっという間に過ぎる秋の終わり、
冬の始まり。一年一年が
一瞬で過ぎて
風のように吹き飛んでいく。
明日も、明後日も。その次の日も。
きっとそんな風に
一瞬の風みたいに
飛んでいくんだ。
幸せでいる日々が全てを忘れさせていた。
"いくら絶望をしても
這いつくばって駆け上がってきた。"
別に、綺麗に整わなくたって
よかったんだ。
よいものを作らなくたって、
よかったんだ。
絶望の淵から必死で必死で
繋いでた綱をまた掴んで
傷だらけになって
苦笑いして
叫んで
そうやって生きてきた。
そのことを思い出せば
何だって身を犠牲にしても
例えそれが呪いのように思えても
何だって出来たでしょう。
出来ないことなんてないって
そう笑った私は忘れてしまっていた。
必死で真心で本気で情熱をかけて
走っていくことを。
目が覚めたなら
何をしていくかわかる。
少し考えることがあれば手や足を動かせば
無駄になんてならない。
手や足を動かし続けて作り続けていく。
それは決して綺麗なものではない、
ガラクタたちだ。
でも私の愛するモノたちだ。
照らされた紅葉の隙間から溢れる光。
飛行機雲がすいーっと伸びて
もう何も悩まなくていいんだと思った。
空は高く雲は淡く
湖は波を打って風に吹かれていた。
何よりも負けない心があるなら
もう怖いものなんてないでしょう。
一歩足を伸ばして
右手をしなやかに手先まで伸ばし
くるりくるりと
私は踊りながら笑った。
それはもう滑稽な姿ではない。
力強く自分を信じている。
(ver.2022)
(ver.2015)DL
大きな岩が、沢山転がっていく
坂を幾度となく歩いていた。
まっすぐな熱情を持って
手や足を動かせば
どんな苦境だって
乗り越えれた。
苦境が過ぎて真っ逆さまに落ちても
また身体を這いつくばって
汚らしい姿でも引きずり歩いた。
いくつもの闇に飲まれて
闇の中で熱情を瞬かせた。
「あの頃とは違う確かな心を持って
生きていけばいいのでしょう?」
そういう風に嘲笑って
いくつもの憎しみの中
泣きながら笑って
怒り狂い、
幾度も叫んだ。暴れた。
大きな岩に潰されても潰されても
この闇と熱情の心が
いつまでも燃え滾る。
心は、きれいじゃない。
でもそれでいい。
ここまで醜く這い上がったなら
そのまま受け入れて
私は正直に生きていく。まっすぐ、と。
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