• twitter
  • youtube

「色カテゴリ」 一覧

好き!2 投票)
読み込み中...

棘の宿った花

2021/05/03

ダウンロード YouTubeで聴く

いくら心を澄み渡らせても
時々毒の花が棘を剥いて
棘をいくつも飛ばして突き放して
どこか私も飛ばされていって

気がつけば田園に水が張っている場所まで
歩いていた、
田植えの季節で流れる用水路は
澄んでいて

こういう風景に似つかわない私は
あの秋のまま止まったまま
心を置いてきてしまったみたいだ。

思い出すたびに棘がいくつも体中を帯びて
全ての殻に閉じこもって
この殻の外でずっと棘を出して
そうやって生きていくんだって思った。

更新履歴 ピアノ即興

好き!1 投票)
読み込み中...

幸せの風が吹いている

2021/04/12

ダウンロード YouTubeで聴く

紫の風は吹いてきた。
私は誰にも負けない風になる。

日々は過ぎて明日も続くことが
幸せで、明日が、明後日が
“楽しみで”
日々の彩り、植物の水遣り
美味しいものを作れば
自然と笑顔で

紫の風はすべての過去を
吹き渡らせて
「ここにいていいんだよ」と
教えてくれる。

更新履歴

好き!2 投票)
読み込み中...

春の嵐は貴方を連れてきた

2021/03/30

ダウンロード YouTubeで聴く

水が、下半身を覆う。
水はだんだん高さを増していく。
すごい雨だ。
自転車でなんとか逃げ切ったら
白い花束のあなたは待っていた。
そこで貴方といくつかの話をした。
水の中を越えてまた道路を
自転車でこいでまた元の場所に戻る。

白い花束の貴方はまるで
水の中の現実では行けない場所まで行ってしまって
もう体のある状態で
会うことはできない。

私は幸せになっていいのか。
貴方の夢を見るたびに思う。

目が覚めたら春の嵐が
一面を濡らしていた。

更新履歴 ピアノ即興 水色

好き!3 投票)
読み込み中...

ラピスラズリの少女

2021/03/06

ダウンロード YouTubeで聴く

何かあったわけじゃないのに
心の中がざわめいてしまったら
いつもこのラピスラズリの御守を
手にして
私は強く激しく歌い、
嵐のような夜でも強く生きていくのだ。
少女はラピスラズリの石を握り締めて
今宵、強いひとになる。

更新履歴 ピアノ即興

好き!1 投票)
読み込み中...

新快速二番線より

2021/03/05

ダウンロード

新快速、二番線より
発車の音が轟く。
この音は少し東京と似ている。

私はこの風景を知っている。
第二の故郷が近づくにつれて
はじめての故郷が重なって見えた。

なぜかほっとして、
なぜかすっと力が抜けて

心強くて、愛おしくて
待っている人のもとに
帰るのだ。

こんな田畑の夜の風景を見て
もっと、もっとなにも建物のないところまで
連れてってと願う。

あなたが待っているその駅へ。
ゆけ。ゆくんだ。

更新履歴 ピアノ即興

好き!1 投票)
読み込み中...

有限の心は知っていた

2021/02/17

ダウンロード YouTubeで聴く

カラカラに乾いた喉が
水でたくさん潤してほしいと言っている。
飲んでも飲んでも尽きないその水が
いつからか不安に、いつからか怖く感じた。
いつまでも流れる水が
いつまでも流れ続けるわけではないと
わかっていたからだ。

更新履歴 ピアノ即興

好き!2 投票)
読み込み中...

ここに生きること

2021/02/12

ダウンロード YouTubeで聴く

飛行機雲がすいーっと伸びて
走るように空に駆け抜けた。
雪の積もった山が天高く聳え立っている。
あたたかくて、時々肌寒くて
これは春だ、と気づいた。

更新履歴 ピアノ即興

好き!6 投票)
読み込み中...

遊園地のコーヒーカップ

2021/01/20

ダウンロード YouTubeで聴く

ふわふわと遊園地のコーヒーカップに乗っていた。
なぜかいくら回しても目が回らなかった。
だからずっと手で回して回して
ずっと回し続けて
運んでいくカップは一人だけ、私だけが
乗っているようだった。
くるりくるりとそのカップは回って
誰ともぶつかることはない。
これが夢の中であることはわかっていた。
いつまでも一人で回っていたかった。
くるりくるりと夢は永遠に。
いつまでも覚めないで、と願った。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

好き!2 投票)
読み込み中...

水の破裂

2021/01/11

ダウンロード YouTubeで聴く

地面から水が溢れ出して
それは留まることを知らない。
ピーという警告音。
溢れ出す勢いは増す。
ぐるぐると渦を作って
やがて沢山の水溜りができる。
破裂しそうな思いを
ぷつ、ぷつんといくつも
流して、水溜りを作った。
叫びのように溢れる水は
濁っていたのに
地上に出れば少しずつ
透明になっていくのだった。

更新履歴 水色

好き!3 投票)
読み込み中...

幻の君へ

2021/01/03

ダウンロード YouTubeで聴く

夢の中で彼女はまた現れた。
骨を、埋めたい、と言うのだ。
私に預かってほしいと骨を一旦預かる。
ダンボールに隠してしまった。
彼女の記憶がまた蘇る。
骨を埋める夢は忘れたい記憶らしいのだ。
別の世界で生きれば
少しでも忘れられると思っていた。
夢の中で君は、だんだん君じゃなくなって
私の中で幻を作っているように思う。
君は、私の心に棲んでいる幻だ。
もう忘れてしまおうと何かも薙ぎ払ったはずなのに
幻の君がずっと、ずっと現れる。
君はもういない。
これは幻だ。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

Copyright© 君の音。 | 真島こころ公式ウェブサイト , 2021 AllRights Reserved.