「水色」 一覧
水のきらめき。
水のきらめき。
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やがて着地した世界で
すべてを燃やしている私がいる。
すべてこの燃えてしまった炭になったものは
目を閉じて、遠い遠い昔のことにしよう。
あまりにもかなしすぎるから
あまりにもつらいことを思い出しすぎるから
自分だって変えてしまって
生き方だって変えて
自分の神様さえ代わってもらって
目を閉じて、すべて君たちはいなくなったと
この世にいないことにした。
けなされて、けなしてきたこの言葉たちが
いつまでも棘を刺して
ずっとそこから抜けない。
だけれど深い棘を思い切り抜いて
私は強く向こうへ旅立つ。
いくら血まみれになっても構わない
この刺を海に葬る。
いくら血まみれでも痛くても
目を覚ませば嬉しくて泣いてた。
泣いてたんだ。
忙しなく溢れ返った言葉の海に溺れてしまって
どこまでも流された。
それは戦争のない世界なのに
まるで心の戦争みたいだ。
幻のあなたは言う。
この世で一番大切にすべきものは
言葉だ、と。
それは心の中でも現れるものでも
昔の私だって今なら知っていて
幾つもの隔たりを感じながら
今何をすればいいか自分に問う。
―命の鼓動は聞こえているか。
―破裂してしまった命のことを忘れるな。
―遠い君がそうだったように。
白い花束は私に教えてくれる。
もう間違えては、いけないと。
目まぐるしいほど
手や足を動かしていた、
9月。それは置かれたレールから、
自分で選ぶレールに線路を分岐した。
私は旅をする人だ。
ここから先は自分で何もかも選んでいくのだ。
手や足や、耳を澄ませながら
ぎらぎらと瞳を光らせながら
静かに厳かに一歩、進んでいくのは
もう不安があっても
これが現実であることを
受け入れたのだから
幸せになることを恐れることはもうないだろう
振り返ることもあれば薙ぎ払うこともあった、
燃やし尽くすこともあった。
壊し続けることも、葬ることも、
自分の心だって殺してきた、
そういう風に沢山のことを選んできたのに
今私は幸せになろうとしている。
訳がわからないほど叫んだ日は
途切れないのに
それでも進もうとするのは
強い声が、強い鼓動が
そこへ行け、と背中を押しているからだ。
終わらない、すべては終わらないのだ。
ずっとここから
どこまでも続いてゆく。
いくつもの振動を成した音たちは
瞬く間に騒がしく鳴り始めた。
その途端空気が変わって
彩りの幻想が浮かび上がった。
滑走路を駆け始めて、
今、飛び立とうとしている。
確信に近づいた私たちは
どこにいても
信じ続ける、
終わらないレールがずっと彼方まで
続いてゆく。
ゆこう、ここから何十年も
私たちはずっと
ずっと、
ずっと、一緒だ。
絡み合った糸が解けては
またほかの糸と絡み合い
またそのほかの糸と絡み合い
沢山の糸が絡み合っていく。
そんな中でただただ、佇んで
傍観するしかなくて。
錯綜する、混沌とする、
どんどん、どんどん加速を増していく。
かなしみの糸がどんどん絡み合う。
糸はどんどん、どんどん
絡み合う。
私はただ今その糸に絡まれないように
その糸を触れないように
ただ、ただ自分の中にある糸をしまっておくのだ。
2月29日、野里市では閏年イベントのために
全ての学校が休日になり、人々は三連休を楽しんでいた。
しかし、その朝自宅の郵便受けに
直接入れられていた手紙に書かれていた
奇妙なメッセージに導かれるようにして、
四人の少年少女は
それぞれに町へと駆け出していく。
2月29日のうちに、彼女が何者なのか、
彼女がどこにいるのか探してください。
次に探せるのは4年後の2月29日です。
四人の少年少女の許に届いた手紙に記された
『彼女』とは誰なのか?
手紙を送ってきたのは何者か?
何故選ばれたのは彼らなのか?
何も解らないまま、彼らの2月29日が始まった――
☆granat様、
2016年完成予定、同人ADVゲーム「229」の
音楽担当しております。
この楽曲は、メインテーマ曲となる楽曲の
アレンジバージョンとなっております。
宛てもなく彷徨う少年少女たちをコンセプトに
メインテーマ曲を制作し、
いくつかアレンジ版楽曲も提供させて頂いております。
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