「緑」 一覧
「きらきらって。まぶしいけれど、どこか懐かしい視界。」
「きらきらって。まぶしいけれど、どこか懐かしい視界。」
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きらきらと瞬きをする、教室だ。
肌色のカーテンゆれていた。
次第に鍵盤を奏ではじめた。
一斉に歌い始めた、
ざわりと心が震えた、
意識はどんどん深くのめりこんでいく、
歌声と教室のピアノの音が体中を支配した。
あのまっすぐな瞳。
「ここに、いたんだね。」
彼女はその教室の一番後ろで眺めていた。
やさしい音が次第にやってくる。
ここにいた確かなこと。
気が付いたら瞳は濡れていて
ベッドの上にいた。
ちゃんと持ち帰った筈だった
けれど鞄から取り出したものは
もう全て虚像でしかなかった。
見た景色は全て褪せて、
だんだんこの焼きついた景色も
加速する時間とともに
褪せていく。
褪せても尚、心の中には
確かな形のない証拠が存在していて
私はここであの美しい風景を見てたんだよって
強く、言い聞かせた。
そこにいて、今もいる。
ここにいるのに今いない、
心はまだあの風景の中で
愛しいまま留まっているんだ。
それでいいでしょう、しばらくは
うんと思いっきりいつまでも
ここにいても尚焼き付けながら
もういいでしょう、ってところまで
見てきたら、帰っておいで。
(ver.song)
碧の部屋 ver.song[download id="724"]動画版
(ver.piano solo)
碧の部屋 ver.piano solo[download id="723"]
ドアを開けたら誰もいなかった。
ガラクタばかりで、引き出しも開けっ放しだった。
カーテンがゆれていた、そこに腰をかけることにした。
頑張っても頑張っても
何も報われなかったので
その部屋に鍵をかけて
ずっと何も聞こえない場所で
ねむりについた。
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