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「色カテゴリ」 一覧

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小さな花 - ver.short -

2014/09/12

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それは雪のように散りばめられて、群れを成すように
咲き乱れた。さびしく踏切の音が遠くで轟くように
消えていった。

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夏が過ぎ去った日

2014/08/26

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今日はやけに涼しいので、一枚カーディガンを羽織った。
淡い空が高い雲を静かに泳がせる。
ゆっくり、ゆっくり時間が過ぎていくようで
一瞬は加速するように終わるのだ。
風に揺れるススキをそっとつまむように手を伸ばした。
秋が近い。自然と運ぶ足先がよく知っている。

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ふたつの足跡

2014/08/21

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誰かのためを思うことは、誰かの幸せにはならなかった。
誰かの幸せを考えれば、誰かのためにはならなかった。

ほんとうに幸せだということは、
なにかほしいものを得ることでもなく
大勢多数の人にほめられることではなく、
たった一人の大切な誰かが、
心より幸せで居てくれることだったんだ。

それは、息苦しく、切なく、愛しい気持ちで
言葉にできない叫びがうめくように、君を見ている。

更新履歴 ピアノ即興

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ピアニッシモ

2014/08/19

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こんな風に、ずっと黙っていても、
誰かと綺麗なものを眺めたりすることが
できるんだと安心した。

足元はすごく冷たいのに、
肩の上にある加藤の手が、とても、やさしくてあたたかくて、
それでいてかなしかった。

こんなにやさしいのに…
いや、こんなにやさしいから…
かなしいんだろう。

☆サウンドノベル「朝焼けのブルー」続編、
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」のテーマ曲です。

特設サイトも公開中です。

更新履歴 ゲーム使用曲

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忘却の日々

2014/08/02

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だんだん、忘れていくので、
忘れてはいけないと言い聞かせた。
忘れてしまったほうが楽だと言い聞かせた。
忘れるなんてひどすぎると言い聞かせた。

温い風が感覚を呼び戻して、
忘れてしまってはいけないことだと自分を諭す。
夏の暑さがうだるようで、
ぼやけた残像が見えては照りつく太陽に
焼き殺されたいとも言う。

おかしくなるような暑さが、
じんわりと心の中に針のような痛みを帯びる。

更新履歴 水色

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考えなくても、よいことばかりだった。

2014/08/02

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「―――――――――――――――」

更新履歴 桃色

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夢見るサカナ

2014/07/22

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怖いことを思い出したので、目をぎゅっと瞑った。
空中をさまように、腕を掻き回して部屋を泳いだ。
気が付かないまま、空想の世界にふける。
ピンクやエメラルドの魚と一緒に泳いで、
ずっと、旅へ出た。

海を抜ければ、風鈴がチリンと鳴る街へ来た。
楽しく過ごす”外”での自分は、まるで自分じゃないみたいで
しばらく自分を忘れるようだ。

「もう、自分のことなんて忘れて生きよう。」
のぼる、のぼっていく。感覚が消えていく。
風景はスローモーションのように動く。トートバッグに、
現実をいっぱい詰め込んで、ハンカチをかぶせて
見えないようにした。
いっぱい息を吸って、潮風を感じながら泳いでいった。

それは日曜日のこと。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

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なつをおよぐ

2014/07/22

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数々の音色がきらり、きらりと光る。
揺らぐ波も光を成して海を泳ぎ、今日の風を感じた。
アイスクリームが溶けるような暑さの中、
街を行き交う人たちは時間を忘れ、ひしめきあう。
どこを切り取ろうかと迷うこともなく、
シャッターを切っていった。

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零れ落ちる心

2014/07/14

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満月の真下、
心を穏やかにしていたら、君は怒るように言った。
「穏やかになんてする必要はない。
心を殺して穏やかにするなんて、誰の事も思えてないよ」
心を殺して、じっと気持ちを我慢することが
また誰かの心も刺すようなことなのだと知った。
君と月を眺め、心をこぼしながら、いくつものの話をはじめた。

ピアノ即興 更新履歴

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光が降るから

2014/07/09

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道往く人に、綺麗なひかりを分けてもらった。
ひかりを手のひらに乗せて歩けば、
背中を押すような風も吹いた。
ひかりが朝の曇った空から、伸びるように降ってきた。
弱い自分をさらけ出しても、ひかりは消えなかった。
肩の力を抜いて、音を奏でれば、道往く人は喜んだ。
そのことがうれしいから、
私も音をいくつものの奏でるようになった。
ひかりが教えてくれる。”ここ”にいていいのだ、と。
そして、私もひかりを分けるために、
だれかのよろこびのために、音を鳴らす。
それが気が付けば生き甲斐になっていた。

更新履歴 ピアノ即興 黄色

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