「色カテゴリ」 一覧
2021/10/18
冷えた温度が指先でなぞるすべてを
ざらつかせて
朝目が覚めたらなんて第一声を放とうか
考えている。
胸がいっぱいになった夜は
駅のメロディが鮮やかに光って
私は生きているんだと息を強く吸っては
吐いて
売店の緑茶を飲み干して
確かめる、
冷たい温度はすべての感覚を研ぎ澄ませるように
仕向けた。
すべてを感じている。
水色 更新履歴 ピアノ即興
2021/10/11
季節は瞬く間に雪の結晶のように
一瞬を閉じ込めては消えていった。
帰り着く場所はやはりここなのでしょうと
苦笑いした。
それならば貴方に話しかけるように触れた。
「私はここにいるよ!」と。
貴方なら例え暗くても怒っていても
あらわしてくれるでしょう。
私の心と対話してくれるでしょう。
私はここににいる、叫んだ。
小さくて汚らしい心だけれど
構わない。
貴方はそういう私を見てきた。
今、対峙して心を露わに、
私はきっとやめない。
季節は瞬く間に雪の結晶のように
一瞬を閉じ込めては消えていった。
帰り着く場所はやはりここなのでしょうと
苦笑いした。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2021/10/01
チク、タク。時計が刻んでいく。
秋の気配、高鳴る鼓動。
確実になった幸せは尊くて
束の間、いつか倒れることも考えなくて済んだ。
日々、ざわめく心があっても
友と話して外の空気を吸っていけば
今までとは違いいつの間にか
風に乗って強く飛べた。
それでも思い出すのは
あの日々、あの者たちのこと。
私は今も、あの日々を刻んで
今があるのだと、思う。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2021/09/14
心はじけるように
飛び跳ねてどこまでもいけそうだ。
君の音に向き合えなくなってから
私はひたすら旅に出て
沢山の人と笑いあった。
そういう時間が、必要だったんだ。
君の音とまた会えたとき
新たな心で奏でていけたらと思った。
ずっと続いていく。君がいる限り。
赤 更新履歴 ピアノ即興
2021/08/25
真夏が過ぎた頃、大雨が降って
少しだけ涼やかな風が
吹いてきた。
私は深呼吸して
安堵のあたたかい海の中で
泳いでいた。
ゆこうと思えば
どこまでだって泳げる海だった。
楽しくはしゃいで
水面に顔を出すと
なぜだか苦しかった。
自分の生きてる世界に
違和感を覚えた。
必死に走ってきた。
この海に潜るまで
ずっとずっと必死だった。
繋ぎとめていたのは
私が選んだ道ではあった。
だけれど今はこのぬるま湯の
海の中で
沢山の人と笑っていたいから
そっと、閉じた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2021/08/10
いつまでも眠っていた。
やさしい世界で眠っていた。
ここはどこだろう。
ここがどこかわからなくても
安心して眠ることができた。
毎日の光は煌いて鮮やかで
明日になるのが待ち遠しくて
私はそっと息を吸って吐いて
深呼吸ができた。
更新履歴 ピアノ即興 水色
2021/07/29
思い出を包み紙にくるんで
焼き放った あの夏の終わり
私は今 新しい場所で
生きてゆくの
戻れない 戻らない
0から始まる場所
あなたと生きてゆく
私は強くなる
それから時は過ぎて夏
いくつものの深呼吸をした
それから時は過ぎて夏
あの日々をそっと拾った
それから時は過ぎて夏
いくつものの深呼吸を、した
更新履歴 赤 弾き語り
2021/07/20
憧れはきらきらとしていた。
あの頃焦がれた夢が叶う。
それは遠い、記憶。
更新履歴 ピアノ即興 鶯
2021/07/17
あの森の奥の湖で君は絵を描いていた。
きらきらと水面が光反射して
眩さは自分のどす黒さに痛く沁みこんで
許されないようで
一瞬にして白い何も見えない霧の中に
閉ざされた。
僕はそれでもこの道を選んだ。
それは呪いでもあった。
それは赦しでもあった。
あの霧の向こうへ僕は必死に歩いて
目指すのだった。
更新履歴 ピアノ即興 緑 弾き語り
2021/06/28
時間が経てば経つほど
苦しみやつらさや痛みはなくなり
幸せは強く感じるようになって
同時に憎しみは濃く滲むようになった。
変わっていく心模様と
私の姿があまりにも情けなくて
鏡に映る心から目を背けた。
あの頃は無知でなにもかもが
きれいなままで
知らなくてよかったから
知ってしまって
また時が経って
私はとても汚い人間なのだと薄笑いした。
ねぇ、嫌でも変わっていくでしょう。
いい方向に?悪い方向に?
なりたい自分になりたくない自分に
大人になって
こんな見たくないことばかり見るのだったら
ずっと瞼を閉じたままのほうがいいって
あの頃は思った。
眼光を開き今の現実の世界を見た。
そして、自分の心を受け入れた。
これが、自分だ。
更新履歴 ピアノ即興 水色
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