存在なら消した、風なら吹いた。
2017/09/06
山吹の風は吹いてきた、
夜、トンネルから抜けてからも
眩暈がした。何も照らすものはなかった、
光を持っていたとしても
それは、”光”ではなかった。
それならば、風に溶けてしまえ
何ともないことで、くよくよしてしまうのなら
自分など存在のしない感覚で
生きる実感を捨て
ただ、手を動かして足など踏んでしまえ、
いない、いない、ここにもそこにも
あしたにもいない、
どこにもいないならだいじょうぶだ。
碧の部屋(二部編成)
2017/08/29
(ver.song)
碧の部屋 ver.song[download id="724"]動画版
(ver.piano solo)
碧の部屋 ver.piano solo[download id="723"]
ドアを開けたら誰もいなかった。
ガラクタばかりで、引き出しも開けっ放しだった。
カーテンがゆれていた、そこに腰をかけることにした。
頑張っても頑張っても
何も報われなかったので
その部屋に鍵をかけて
ずっと何も聞こえない場所で
ねむりについた。
途端、雷とともに雨は降りだした
2017/08/24
ピシャリ、と刺々しい雷が
風景を白、それから黒に
染めて。すぐそこまで追いかけてきた。
渦を巻いている大きな雲も
少しずつ勢いを増している、
息が苦しいぐらい湿度は高く、
体は動かない、雨が降り出してきた、
逃げられない、
その風が近づく、雨音は叩き付ける、
息を呑む、瞬間、走り出した。
想うこと全ては風となってゆく
2017/07/26
大切な気持ちを思い出した日には
青空が明るく見えるような気がした。
いくつかの不安がふっと浮かぶけれど
それ以上に上を向いていたんだ、
見えていることも、見えていないことも
すべては彩を成していて
心の中にある形のないものも
いつか容を宿して
手を動かして、足を動かして
息づくでしょう。
自然と体は動き始めていた、
心にあるのなら”確か”でしょう、
心清らかに 進んでいこう。
懐かしい記憶を越えて
2017/07/20
よいことを得ることが
よいものを作ることが
大切か、
穏やかな心をわすれて
果てしない場所までたどりついたように思う。
こんなに大切にしてきたことを
否定して
途方に暮れるまで解決する答えを
探してきたけれど
解決できないことが
たくさんあることを
過去の私は教えてくれる。