「色カテゴリ」 一覧
2018/03/28
凍て付く寒さに身震いした日も
束の間。春が訪れたならば
今度はさみしさにすっぽり埋まって
心は潤いをもとめて
水を欲して沢山、沢山身体中に
浸透させた。
満たされる日があれど、
また乾き、手を伸ばすのなら
もっともっと、昇っていくべきなのだろう。
日々感じる違和感やずれを感じながら
口をむすんで、野原を歩いていくだけだ。
更新履歴 ピアノ即興 鶯
2018/03/13
/YOUTUBE版
部屋は静まり返っていた、
ひかりが射し込んだ場所に
空気の塵がいくつも浮いていた、
それをなぞるように指で伝う、
毎日の呼吸はすうすうとひそやかで
まるでこの世界の風景から
隠れるようにして
存在はゆるやかに消えていった、
何の温度も感じない
自分自身さえ感じない
そんなふうに無に浸透していたのだ。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2018/03/11
時々、何も、存在も、姿も、記憶も、
なかったことにしたいんだ。
少しずつ、軸がずれ始めていた、春。
必死で掴みにいこうと手に握ったものは
落とさなかった、
そのまま体は落下していく。何故だ。
気持ちなんて嘘、薄っぺらくて
人にこびて、よい姿をしているだけ、
何故だ。
急に心は冷たくなっていく、
何故だ。
こんなに笑顔なのに、こんなにくるしい、
何故だ。
その真っ直ぐな鏡に映っている自分さえも
嘘だ。
☆こちらの楽曲スマホでの動画での
簡易録音となっております。
毎収録時のレコーダーでは録音しておりませんので
DL版はありませんのでご了承ください。
更新履歴 ピアノ即興 黄色
2018/03/06
ふう、ふうとひそやかに風が吹いている。
遠く、遠くを見つめていた。
あまりにも空っぽな心が
静けさの空よりも彼方を眺めていた。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2018/02/27
するりと手のひらから一瞬が、落ちる。
言葉は浅はかで、陽のあたらない
時間になるほど、なにもかもが
無をともした。
一瞬の出来事は一瞬で消えて
また生まれて失って
始まれば終わりを告げ
時はそういうふうに
一瞬でできている。
更新履歴 ピアノ即興 赤
2018/02/24
果てしない道のりをいつまでも歩いたとしても
行き着いた場所はいつも断崖絶壁だった。
時には急降下するぐらいに
底まで落ちてしまうこともあった。
だけれど、なぜだかいつも
底で倒れて身動きが取れなくても
しばらくしたら、またへろっと笑って
歩き出した。
そういう風にいつも繰り返す日々だった。
痛みも、いてもたってられないほどの苦しさも
いつも声を上げて子供みたいに
泣き叫び続けることもあったのに
それでも光をあきらめきれない。
それなら、とことん生きてみましょう。
全力で、泥臭いままに紡いで、感じて
呼吸して、精一杯心より生きていけば
微かな光だって、見えてくるのでしょう。
更新履歴 ピアノ即興 水色
2018/02/19
列車は、発車した。
幾度となく、一面の雪に光が眩すぎるほどに
反射した。カッコウ。カッコウ。
横断歩道はそう、鳴いた。
陽は今日だって射す。
時計は一回転、そして二回転した。
毎日は呆然としてしまうほどに、あっという間に過ぎる。
でもそこにあるだけのものたちは、
いつだって変わらないでしょう。
一歩、また一歩、確かめるように歩く。
桃色 更新履歴 ピアノ即興
2018/01/26
急に、雨は降り出した。雷もごろごろと鳴っていた。
夜の訪れ、空は黒ずんでいる、
それでいて、心は前向きに、
余計なことは考えていなかった、
暗い慌しい、そんな風の吹き荒れる今日でも
今ならその風に乗れるぐらいに
とてつもないスピードで
毎日、あの頃より
走っているでしょう。
絶望ならいくらでも感じた、
それならいつまでも良い間の取り方で
どこまでも、風より早く、
ぐんぐんと、進んでいくのだ。
更新履歴 ピアノ即興 青 赤
2018/01/10
一月のこと。
根深い雪の上に伸びた桜の木に
花がやどった。あたたかな日差しを浴びて
春だと、思ってしまったらしい。
今日はここのところの寒さとはうってかわって、
四月のような陽気だ、雪解けがいたるところで進む。
花びらは伸びやかに、これでもかと言うぐらいに
ひらいた、まるでずっと待っていたみたいに
「ただいま」とあなたはか細い声で
桃色に頬を染めながら、
私に、言ったのです。
更新履歴 ピアノ即興 黄色
2018/01/05
/
すっかり、冬は色付き始めていた。
年は明けた、どうしてか
寒くはなかった。心は燃え滾るみたいに
熱をともしていた。
控えめな足取り、だけれど一歩一歩深く
はだけた心から剥き出しになった思いが溢れる、
大きな満月が孤独な足下に
照らしてくれるだろう、哀しすぎる光を、
今なら走っていけるだろう、ずっと、ずっと、ずっとだ。
青 更新履歴 ピアノ即興
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