「色カテゴリ」 一覧
2018/08/01
汗が滴る暑さなのに
体はぴんとじっとして立てないのに
今が一番幸せだった、
笑顔でいられた、笑顔だった、
無理もしなくていい、全力をかけなくていい
心にゆとりを持たせていいのだ、
逃げたっていいのだ、
またここに立てばいいのだ、
抗ってもいいのだ、
自己嫌悪してもいいのだ、
哀しい顔をしても
どんな仮面をつけていても
それでよかったんだ、
どう転がっても
よかったんだ。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2018/07/15
大海原だ。黒くて、広くて
かなしくて、さびしくて
溺れないように、必死に泳ぎ続けた、
夜の中で彷徨っていた、
賑やかなネオンが懐かしい、
街の湿った賑やかな通りが
私を過ぎてゆく、愛しい感覚は残っていて
だけれど遠くて。
心細くて、口の中に塩水が沢山入って
もがき苦しんだ、
手を伸ばした、
誰もいなかった、
更新履歴 ピアノ即興 青
2018/07/09
紅いツツジが見事なまでに咲いていて
そこでただただぼうっと
立ち尽くしていた。
抗うすべもなく、滑り落ちて
またこの場所ではいくらか吼えることもあった。
簡単でしょう、ただこなすのなら
ただ毎日繰り返すのなら
ただ痛むだけなのなら
叫びたいことは幾度もあった。
だけど叫ばなかった。
そこで紅いツツジが私を見ている。
雨に濡れながら、ただただ向き合っていた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2018/06/25
強く風が吹いていた、
雲間から光は射し込み、
淡い空色が移動している。
ただその真下でずっと、ずうっと
歩き続けた、なぜだか哀しくて
その空を見ると、とても心苦しくて
遠く果てしなく沢山呼吸したのだ。
ピアノ即興 赤 更新履歴
2018/06/21
溶けてしまいそうなぐらい眠りにつきたいときでも
あなたは私の中にずっと棲んでいて
夢の中で軽やかにタオルケットをかけてくれて
何も悔いのない笑顔で
許しをくれた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2018/06/19
風の波がさざなみのように
耳から、身体中へ、海鳴りがきこえた。
一瞬にして、瞼をとじれば
鳥の鳴き声が心の中の色彩を覆って
甘酸っぱい湿った初夏の匂いがするのだ、
外に出たら、何もかも新しくてきれいだ、
また生まれ変わった、
こころもからだも、
全部。
更新履歴 ピアノ即興 水色
2018/06/05
その線から、その崖から
何もさえぎるものはない。
宙に浮いた私はそのままどんどん
加速していく。落ちていく。
沢山人がいるのに、その場所で
ひとりだけしかいなかった。
消えかかった闇の中に放り込まれて
だけれどその闇に呑まれることを
最初から知っていた。
眩い光を覚えているか、
ついこの間のことだ、
眩しすぎて思い返せない、
あの暑かった、夏の始まり。
更新履歴 ピアノ即興 黄色
2018/05/28
ガラクタばかりがまた増えていく。
街の中でいくつもの音が忙しなく通り過ぎる、
またひとつ、ふたつガラクタが増えた、
交差点で沢山の人たちがすれ違う、
そうしているうちにも、ありあまった心は
蓋が開いた水の入ったボトルが倒れたみたいに
流れ落ちた、流れていく、
押し流されて、
戻れない。
更新履歴 ピアノ即興 赤
2018/05/21
/YOUTUBE版
桃色や薄紫、薄い紅色の
全て同じトーンで彩られた
花たち、ひとつひとつ形も大きさも違う。
四角い桃色の箱にたっぷりの水が
潤っていて、
その中に花たちは沢山沈んでいました。
花たちはだんだん水を浸透させて
ぷかりと浮かんで光に透りぬけて
ただ、そこで、潤いを楽しまれているだけなのです。
更新履歴 ピアノ即興 緑
2018/05/17
目の前には、今まで見えていた
濃い霧や、強く尖った矢の幻も
見えなくなっていた。
振り返ることも時にはあれど
だけれどそれ以上に想うことが
出来たのだと想う。
だってそうでしょう、私が歩ける場所は
過去ではないのだから
こんな風にとん、とんと地面を蹴って
何にも構わず、突き進んでいくんだ、
もう何にだって怯えやしない。
ここにいることの確かなる実感を感じながら
生きていることを強く思いながら
もっともっと、手のひらを伸ばして
沢山のかけがえのないものを
愛していくのだ。
更新履歴 ピアノ即興 赤
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