「水色」 一覧
2015/08/01
ここは、海が見える町だった。
学校の帰り道、海沿いの道から
そっと砂浜に駆け降りると、
折り畳みのキャンプで使うような翠の椅子に
深くもたれかかり海を眺めているお兄さんがいた。
その姿は、どこか悲しそうで寂しそうで
それでも穏やかな表情を崩さないように
お兄さんは、ただただ、海を眺め続けているのだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
更新履歴 水色 ゲーム使用曲
2015/07/31
なんてことのない顔をしているのに
心が震えているのは、疲れているからだろう。
迷いが頭の中を渦巻いていた。
悪い感情ばかりが、カラダを支配した。
更新履歴 水色
2015/07/23
瞼を閉じる。身体が揺らぎながら沈んでゆく。
水面の向こうに、太陽がゆらゆらと
まるでガラス玉に閉じ込められたようにして
光りきらめいた。冷たい透明な満ち引きは
まるでぬるま湯に浸かっているようで
このままどこまでも心地よい世界に
連れていってくれるようだった。
更新履歴 水色
2015/06/19
心を透きとおる風が伸びるようにして吹いて、
胸の内側にある、もやもやした苦しみの跡さえ
強くさせてくれる気がするのだ。
それ以上に、今を、噛みしめて。
怖れないで。進んでいこう。
更新履歴 水色
2015/05/25
「積もれば積もるほど、薄っぺらい紙切れみたいだ。」
更新履歴 水色
2015/03/10
/YOUTUBE|MV版
静かな夜の中でざわめくように桜がないていた。
やさしく雨音がぽつりぽつりと、
一緒につもっていくのだった。
布団の中で瞼を閉じて、その音を聴いていた。
やさしい調べが浅はかなわたしの心に沁みていく。
更新履歴 水色
2015/02/04
季節は移り変わりゆく。空も少しずつ模様を変えて。
こんなに極寒の凍てつく冬さえも、やがて巡り
花がやわらかに芽吹く。しなやかに背筋を伸ばしたら
君の手を引いて、僕もはるを越えていく。
一歩、そして一歩、地を踏んで目指すのは約束の場所。
水色 更新履歴 ピアノ即興
2014/12/11
毎日が過ぎる音がした。季節は、”冬”を迎えていた。
もう戻ることのできない幼い記憶を
思い出して泣いた夜をそうっと両手で掬った。
毎日が、ほんの少しずつ移り変わって、
自分は生まれた日からだんだんと忘れていきながら、
時の針が進む。消えていく、カタチ。
凍てつく寒さとともに、私は色んな風に
崩れていくのだと思ったのだ。
更新履歴 水色
2014/11/27
あなたがいない風景を
ゆっくりと車で走りました。
すっかり葉っぱが落ちた初冬の風は
心が凍えるようなさむさです。
無理にでも鍵盤に向き合わないと
こころが許せないのです。
更新履歴 水色
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