君は
2014/04/15
「僕達のいた学校の、終わりの翌日」
山間にある小さな中学校、
朱矢中学校は今年度をもって廃校となる――。
地元の事情から既に下級生達は他の学区へ転校しており、
六人の卒業生とたった二人の先生だけで
『昨日』の卒業式を迎えることになった。
週明けには校内の片付け作業も始まることになっており、
小さな校舎から彼らの痕跡は消えていく。
残っているのは今だけ。
そんな日に起こる、彼らと誰かの何か。
――――『卒業式の後、君は』イントロダクションより
granat様主催、
廃校アンソロジー本「卒業式の後、君は」の
イメージ音楽を製作させて頂きました。
廃校を舞台に、小説やイラストを交えた
遊び心の詰まった、一冊の本を製作しております。
後日、イベント頒布や通販等も行われます。
ラングドシャをひと箱
2014/03/27
思えば、最初から、ラングドシャを一人でひと箱開けるような
女の子だったら、よかったのかもしれないって。
ダメだってことは絶対ダメだったし、
そのまま生きてしまったのがよくなかった。
だから、今日はラングドシャをひと箱開けてむさぼるように、
食べよう。それがいいんだ。ほんとうに。
変わりゆく季節の狭間で
2014/03/23
こころでおしゃべりするには、こころが狭すぎた。
からだが崩れていく、それでいてこころは冷静でいた。
外の冷たさが、瞳の中にしみこんでいくようにして
おとずれたのは春という今日。
空いた分だけ抜けていったきもち。忘れてしまったこと。
だけれど、その分だけ強く生きれるような気もした。
水たまりを避けるようにして歩いたら、
ちょっとした場所で躓いて転んだ。
忘れないで生きていくにはあまりにもつらい。
忘れてばかりではあまりにも残酷で。
針 ver. short
2014/03/16
叫べば遠く。体を縮ませるほど弱く。
気持ちがとどまらない感覚で、耐えた。
光が見えなくなり、風景も記憶も感情も音も
自分を刺していく。
なにもかもを消してしまいたい世界で、
沈むように声を殺して叫んだ。
私は道を歩く人 - ver. short demo -
2014/03/08
なかったことになんかできなくて。
忘れたいことは忘れられなくて。
見えないことを疑ってしまって。
言葉にするのは容易くて。
理屈はいくらでも並べれて。
悔しいことがあれば思いっきり、前を向いて。
夢を見た朝は死にたくて。
現実を見ればきびしくて。
それでも尚、歩いていくのは道が続いてるから。
☆2014春M3に出展の際に出す、
製作中のアルバム「朝を終えるために」より。
マスタリング:nakyamo
駆けだした空 ver.2014
2014/03/03
空を仰ぐように、どんな波も越えて。
駆けだした大地は、広く、果てない。
☆2008年MIDI製作。
「駆け出した空」(MIDIリンク)のリメイク版です。
いつもの風景 ? ver. short demo -
2014/02/14
あなたはいつもポロシャツの上にエプロンをしていて、
わたしはいつもセーラー服でした。
朝焼けの空はこれからも変わらない空で、
海もいつもどおり、満ち引きをする、風景なのでした。
------ サウンドノベル「朝焼けのブルー」から
☆2014春M3に出展の際に出す、
製作中のアルバム「朝を終えるために」より。
マスタリング:nakyamo