「色カテゴリ」 一覧
2014/07/09
道往く人に、綺麗なひかりを分けてもらった。
ひかりを手のひらに乗せて歩けば、
背中を押すような風も吹いた。
ひかりが朝の曇った空から、伸びるように降ってきた。
弱い自分をさらけ出しても、ひかりは消えなかった。
肩の力を抜いて、音を奏でれば、道往く人は喜んだ。
そのことがうれしいから、
私も音をいくつものの奏でるようになった。
ひかりが教えてくれる。”ここ”にいていいのだ、と。
そして、私もひかりを分けるために、
だれかのよろこびのために、音を鳴らす。
それが気が付けば生き甲斐になっていた。
更新履歴 ピアノ即興 黄色
2014/07/08
夏が来たので、クーラーのスイッチを入れた。
ゴウゴウと音を立てて、肌を撫でるような風が吹きはじめる。
窓の外を見れば、ギラギラと光る太陽が空を覗いていて
溜息をついて、ソファに体を預ける。足をぶらつかせた。
静かな部屋でゴウゴウと音が響いた。
更新履歴 黄色
2014/07/07
ゆるやかな風が夏を運んできた。
じんわりと太陽が沁み込む。カーテンがゆらゆらと
ひかりを泳がせる。穏やかな午後が眠気を誘う。
布団に寝転がって、息を吸った。
やわらかく、いい匂いがした。
今年も夏が香る。全身を伸ばして、まぶたをとじた。
更新履歴 緑
2014/07/03
午後、4時過ぎ。そっとドアを開けてのぞんだ世界は
太陽が傾いて草原に光が寝転がる。
空は、静かに佇んでいて現実を少しだけ忘れた。
ゆっくり、ゆっくりと歩けば転ぶこともなく、
よく世界が見えた。時計は見ない。
風に吹かれていると、心が水の中にいるみたいで
日差しに照らされ、ぼやけた視界に目をこすった。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2014/06/30
そっと眼を閉じて見えるのは、どんな色だろう。
そっと耳を澄まして聴こえるのは、どんな音だろう。
言葉の中にある音、音の中にある言葉。
それは互いに響き合い、幾つもの色を描いてゆく。
いまを留めることはできないけれど、
いまを思うことはできると、
うまれたばかりの、透明な音色が教えてくれた。
☆蒼桐大紀さんに詩を提供して頂きました。
君の音。で描く私のピアノをテーマに綴ってくださりました。
自分の音を客観的に曲にすることはあまりないので、
詩を元に新鮮な気持ちで製作できました。ふしぎな体験です。
更新履歴 水色
2014/06/25
きょうも夜がふる
こうこうとした目がみなを平等ににらむ
きみをおもう
氷のかべの向こうのきみを
きっとおなかをすかしてる
きっとなみだをながしてる
ぼくはゆけるだろうか
時のながれにすらつばをはいて
きみのもとへ
きみと泣くために
波ひとつない空気にことばをつむぐ
まっていて
☆豊岡アキマサさんに詩を提供して頂きました。
ぬるいあたたかさの中に、やわらかさがあります。
詩のバックで流れているような気持ちで演奏してみました。
更新履歴 水色
2014/06/16
星の河(星の輝き)[download id="390"]
星の河 - ver.song -(ver.song)[download id="391"]
星の河 - ピアノがうたう- (ver.piano sing)[download id="392"]
痛いから、だれもいないせかいへ行きたいと君の頭を撫でた。
君は少し泣いてたので、手を握った。
かなしいから、君と二人だけで夜の星の下を歩きたいと言った。
君は首を横に振って、わたしの顔を見つめる。
風が流れた。星も流れた。時間も流れた。
更新履歴 水色 弾き語り
2014/06/16
ブルーベリーのクッキーをむさぼって。
カーテンを開けた。朝だ。
今日もだれもいない世界へと、こころを移した。
そこは、だれかが入っては、いけないところ。
こころの、還る場所。水辺、
透き通った水に音も立てず静かな光がまざる。
砂糖の入れない、酸味の強い苦手なヨーグルトを
椅子に座って食べた。朝だ。
雪がちらつく歩道をただ、歩いた。学校の、
カーテンに隠れた。
更新履歴 桃色
2014/06/16
建物と人、カラスがゴミをあさっている。
電線と車が走って、空気が汚れる。
こんなにかなしいことが、気付かれないまま。
今日も食卓の上で残された食事が処分されて
遠くのほうでは沢山の人たちが死んでいく。
こんなにかなしいことを、気に留めないなんて。
口にも出せず。太陽は沈む。やがて夜が来る。
明るい夜空の下で、声を殺した。
こんなにかなしいことを、まいにち、つづけていくなんて。
更新履歴 鶯
2014/06/16
もう一度 もう一度
二度と過去には
戻れないけれど
もう一度 もう一度
許されるなら
"同じ"ではない繰り返しを
ふと気がついたときに
逃げたくないときに
もっと高く飛びたいときに
もう一度 もう一度
例え失敗しても
立ち上がろう
もう一度 もう一度
許されるなら
今よりも少しだけ前へ
☆「Sator」の蒼風そうかさんに詩を提供して頂きました。
「過去に戻ることはできないけれど、
もしも同じことができるチャンスがあるならば。」
同じではない繰り返しを、ピアノの旋律で表現してみました。
更新履歴 赤
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