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2015/12/09
毎日は風を切るように終わる。
一日、一日、どんな日だって終わっていくんだね。
外へ出ない日も、夢のような一日だって。
でも、それはかなしいことじゃないよ。
一歩、一歩。確かに自分を刻んで、道を歩いている。
更新履歴 黄色
2015/12/04
(通常版)
静かな海の墓場[download id="523"]
(効果音無版)
静かな海の墓場(ver.効果音無)[download id="524"]
静かな海の中で瞼をとじていました。
その日は晴れていたように記憶しています。
水面には光がゆらりと泳いでいました。
抗うことなく、沈んでいくその様は
まるでこの時のことを知っているかのようで
口元には微笑みがあるのでした。
☆効果音無版のみ、素材利用可です。
効果音入りの通常版のご利用はご遠慮ください。
更新履歴 青
2015/12/03
「寒いね、」
君は笑った。俯いた顔で頷いて、灰色の空を見上げた。
視界はぼんやりと、膨張するようにして揺れた、
雪がちらちらと舞っては君の肩にやさしくそっと落ちた。
マフラーが風に揺れて。君もだんだんぼやけていく。
目元が冷たい。雪がじんわりと染みるようにして、
涙のように流れていく。
こんなに寒いと、消えてしまいそうなぐらい
胸が締め付けられて。生ぬるくも、苦しくて。
更新履歴 紫
2015/11/30
ベッドに寝転がって、布団を被って
“どこも行けないまま今日が終わるんだな”って思った。
目を開ければそこは夢に見た世界だった。
あの街、私がずっと思い描いていた場所。
強く、強く、強く 願う。
この街にずっといたい。戻らないで、はしゃいで、
笑って、踊って、君の手を引いて、
どこまでも行くんだ。泣きそうなぐらい、
わけがわからないぐらい、自分でないみたいに、楽しい時間。
ベッドに寝転がって、布団を被って
“どこも行けないまま今日が終わるんだな”って思った。
そうして、また私は夢を見る。
更新履歴 桃色
2015/11/28
それは、ひとりの寂しさのようにも思える。
朝の光が、雪に反射して眩しかった。
だけれど、心地よい。こんなに光に当たるのは
なにもかも、溶けていくような感覚。
屋根から雫がぽたりぽたり、と落ちて
体や心の中にある苦しさが癒えていくみたいだ。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2015/10/23
意識が遠い。重たい瞼を細く開いて
未来を見つめる。今は動けない。
沈んだ足がさらに地面に埋まっていく。
何もできないまま、時間だけが過ぎていく。
更新履歴 黄色
2015/10/14
それは夜のこと、降り続けていた小雨は
じんわりと雪に変わって、地面を濡らした。
遠くでは、踏み切りの音、
そして、列車の通過する音が聞こえた。
冬の匂いがいっぱいした、僕は立ち止まって
静かな足音を鳴らした。
更新履歴 mono
2015/10/13
深まり色づく季節は、どこか淋しくて。
そっと瞼をとじて、秋の調べに耳を澄ませた。
鼓動は高鳴る。変わりゆく季節の中で
静かに息をひそめた。紅い葉が揺れていた。
私はここにいた。ここにいる、枯葉の上で
高い空を見上げた。
強い気持ちが渦巻いて、明日へと向いた。
行かなくてはいけない。時間だ。
更新履歴 紫
2015/10/07
いつだって、探しものをして生きている。
昨日出ていた月だって、
どこへ行ってしまったのだろう。
明日が怖い日々は、どうしてなくなったのだろう。
変わっていく、ものたちが
いくつもあるから、明日へと向かうのだろう。
更新履歴 橙
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