「色カテゴリ」 一覧
2016/03/03
春の陽気が心に元気をくれた。
こんな日は思い切って出かけよう。
篭っていた自分の体と心を、伸ばして
雪解けの世界へとつま先をつけた。
風のやんだ道で、裸の桜に生まれた新芽を見つけた。
私は春が少し前まで、得意ではなかった。
じんわりと溶けていく季節は
過ぎ去った桜の木のことを思い出させたからだ。
春の陽気が今は心地よくて
こんな日はどんなことも初めに戻るみたいで
思い出したくないことも春の幻に流されていくみたいだ。
ゆこう。また巡る季節に会いに、ゆくんだ。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2016/03/02
また今日も、朝がきてしまった。
起きて直ぐ、鏡の前に立つ。映るのは
醜い自分の姿。目をそらして流れるように
一日へと向かった。過ぎる、時間は過ぎていくけれど
この長い旅に終わりはあるのだろうか、と
時々不安になって。孤独の波に溺れて
また布団へともぐって、夜が明ける。
更新履歴 水色
2016/02/24
凛と張り詰めていた、雪解けの季節は
叫んでしまいたい気持ちも
もどかしくて仕方のない気持ちも
冷たい風がまっすぐ、まっすぐと突き抜けていくみたいに
どこまでも走っていくんだ。
「私も連れていって。」そう一声、発せば
たくましい風が吹いて、また通り抜けた。
更新履歴 鶯
2016/02/15
しとしと、と雨が垂れてきた。
深く積もった雪は、じんわりやさしく溶けてゆく。
こころに柔らかい高音がひびいて
想いも溢れかえるように春まで伸びてゆく。
もう少ししたら出かけよう。
心も体も春の風でいっぱいにして
飛んでゆくんだ。
更新履歴 水色
2016/02/12
白き、淡き ぼんやりとしたゆめを見た。
どうしてか涙がとまらなくて
目をぎゅっと瞑るのだった。
思い出したくないこと、思い出すたびに
記憶はさらに記録されていく気がするのだ。
時間が経っていくうちに 薄れていくと思っていた、
だけれど鋭い刃みたいな光が いつだってやってきて
深く深く 呼び戻される。
更新履歴 青
2016/02/09
ほたるのように、雪が光って舞い降りた。
灯りはいつだって、心に寄り添うもので
こんなにつらい帰り道だって
並ぶようにして橙色の光が灯ると
もうどうだってよくなるんだ。
うつくしいその世界に僕は全てをゆだねた。
更新履歴 橙
2016/02/08
毎日はどんなに冷たい春がきたとしても
時間は変わらず進むし、下を向いていても
それでいて小さなことの繰り返しを
やめずに重ねてゆく。
立ち止まり、しゃがんで、声を上げて泣いて
それでも夜がきたら眠りについて
また今日の私に生まれ変わって
出会った人たちの言葉を忘れず
想う。想い続ける。
つらいことも、淋しいことも、哀しい、苦しいことも
決して忘れてはいけない。そのことが、
どういう風に歩けばいいか 教えてくれる。
抱えるようにして、幾つものの明日へ。
更新履歴 桃色
2016/02/08
愛しくて、さびしくて、怖くて、疲れ果てて。
更新履歴 mono
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