「ピアノ即興」 一覧
2016/01/18
時間は刻々と過ぎていく。こんな毎日でも
いつか明ける日が来るのだと思えば。
時計の針が進んでいく、風景も変わっていく、
自分自身も変わっていく、みんな変わっていく。
毎日も、そうして、変わっていく。
更新履歴 橙
2016/01/16
熱い風がなびいている。月の真下、
そうっと風に触れて、確かめる。ここに今いることを。
踊るようにぐるぐると風が吹いてきたので
地面をしっかりと踏み締めるのだった。
更新履歴 紫
2016/01/15
まるで消えていくような記憶 それは銀色で
知らない世界で魔法みたいに、笑う
まぼろしだったみたいに 消えていくの
そう、消えていくの。
☆2014年製作多重コーラス歌曲「reverb」より。
ピアノソロのfullバージョンもそのうち公開予定です。
更新履歴 紫
2016/01/12
それまでは、静かに会話をしていたように思う。
高架塔がちかちかと、赤く点灯して
沈黙する私たちは外の風景を眺めていた。
暖かい色をした電車が冷たく追い越していく。
窓の向こうの風景に魅せられて、心が膨張していく。
更新履歴 橙
2016/01/09
「もうこんな気持ち、持てやしないんだ」
更新履歴 水色
2016/01/06
かなしい音を紡ぐ気なんて起きなかった。
かなしいこと、苦しいこと、痛みを帯びて。
でもそれ以上に、飴玉を転がすみたいに
楽しく、はしゃいだのだった。楽しい気持ちを音に乗せて、
転がしていくように、歌った。
更新履歴 桃色
2016/01/01
向こうで明かりが差す。やわらかな海の夢を見た。
遠い地平線の向こうで、山吹色の光が
放射線状に伸びて。波の音が音楽みたいに
心を揺らして、鼓動が高鳴る。
手を伸ばして掴もうとして、目が覚めれば
ベッドの上にいた。檸檬色のカーテンが光っている。
行こう。カーテンを開いて、窓を開いて飛び立つように
乗り出した。
更新履歴 黄色
2015/12/29
僕は言った。
「ほんものをさがしにゆくよ」
本当の気持ちをさらけだしはじめた少年は
強い眼差しでまっすぐ前を向いていた。
迷いのない瞳には世界が大きく広がる。
更新履歴 赤
2015/12/28
日常は、過ぎる。遅くもなく、早くもなく、
同じ速さで。変わっていくのは私。
仕方のないことで苦しまなくなった日々は
どこか欠けているようにも感じたんだ。
すごく楽なのに、すごくさびしいのは
きっと苦しんでいる自分も、自分の一部だったからだ。
失くしてしまった心に触れようと手を伸ばした。
だけれど、届かなくて。
これから、どうやって、この心で
紡いでいいのか、わからないんだ。
黄色 更新履歴
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