現影の日に
2019/06/14
風が吹いてきたので窓を閉じました。
手帳を開いて予定を確認します。
毎日は瞬間とともにページが変わっていきます。
毎日積み重なる日々は重たいようで
手放してはいけない記録帳です。
振り返ることはあまりしなくなりましたが
記録することはやめてはいけないと
自分に唱えました。
あの日工場からもくもくと煙が出ていて
まだこんなにしか
世界を見れていないと知りました。
窓をまた閉じました。
風が吹かないように全ての窓を閉じました。
光は届くべき場所に
幸せは大切な人の場所に
かなしみは分かち合いたいです。
心に新しいかなしみを注ぎました。
明日から私が記録するのは
表していくことは
自分だけの為ではないのです。
日曜の夜。列車に乗って
2019/04/04
日曜の夜は何となく好きだ。
がらりと空席の多い電車で
運ばれてゆく人たちは
今日も仕事で疲れてる人や
明日からの憂鬱に俯いてる人、
しゃべりあって最寄り駅まで辿りつく
二人組みの女の子達。
そこに、物語があり、
続いている。
電車は今日も月曜までへと
運びゆくのだ。
ありあまる心は振り返れないでいた
2018/05/28
ガラクタばかりがまた増えていく。
街の中でいくつもの音が忙しなく通り過ぎる、
またひとつ、ふたつガラクタが増えた、
交差点で沢山の人たちがすれ違う、
そうしているうちにも、ありあまった心は
蓋が開いた水の入ったボトルが倒れたみたいに
流れ落ちた、流れていく、
押し流されて、
戻れない。
霧のない世界に立っている
2018/05/17
目の前には、今まで見えていた
濃い霧や、強く尖った矢の幻も
見えなくなっていた。
振り返ることも時にはあれど
だけれどそれ以上に想うことが
出来たのだと想う。
だってそうでしょう、私が歩ける場所は
過去ではないのだから
こんな風にとん、とんと地面を蹴って
何にも構わず、突き進んでいくんだ、
もう何にだって怯えやしない。
ここにいることの確かなる実感を感じながら
生きていることを強く思いながら
もっともっと、手のひらを伸ばして
沢山のかけがえのないものを
愛していくのだ。

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