私は獣だ
2021/06/23
朝から苛立ってコップ一杯の水を飲み干す。
何に苛立ってるんだろう。
特に急いでるわけでなく
何かに苛立ってるわけでなく
もしかしたら自分に苛立っているのかもしれない。
新しい場所に越してから
できない事がたくさんあることに気づいた。
感情のコントロールもできない日もある。
出来ないこと、苛立つことも
許せなくて
自分をボコボコにしたくて
今日もコップ一杯の水を飲み干して
朝だと気づく。
少しも越してから変わらないままの毎日が
ざわつかせて
形のない声が焦らせる。
☆前衛的な曲です。好みは分かれるかもしれませんが
感情をそのまま乗せました。
いつもとは違う感じですのでご注意ください。
白雪姫は毒林檎を齧る
2020/10/31
少女は老婆にもらったという
艶めいた紅い林檎をかじる。
それは甘酸っぱくて美味しくて
いくつも、いくつも
毒林檎とも知らず
まるで狂ったように食らうのであった。
彷徨う秋の心は始まっていた
2019/09/05
「まだ、暑いや。暑いけど
ときどき寒いや。」
体はついていかなくて心も
思い通りに動かなくて
もっと思うままに
生きていくことができたら
よかっただろう。
秋のはじめのこと。一人思いました。
どうしたらいいか、考えました。
現影の日に
2019/06/14
風が吹いてきたので窓を閉じました。
手帳を開いて予定を確認します。
毎日は瞬間とともにページが変わっていきます。
毎日積み重なる日々は重たいようで
手放してはいけない記録帳です。
振り返ることはあまりしなくなりましたが
記録することはやめてはいけないと
自分に唱えました。
あの日工場からもくもくと煙が出ていて
まだこんなにしか
世界を見れていないと知りました。
窓をまた閉じました。
風が吹かないように全ての窓を閉じました。
光は届くべき場所に
幸せは大切な人の場所に
かなしみは分かち合いたいです。
心に新しいかなしみを注ぎました。
明日から私が記録するのは
表していくことは
自分だけの為ではないのです。
日曜の夜。列車に乗って
2019/04/04
日曜の夜は何となく好きだ。
がらりと空席の多い電車で
運ばれてゆく人たちは
今日も仕事で疲れてる人や
明日からの憂鬱に俯いてる人、
しゃべりあって最寄り駅まで辿りつく
二人組みの女の子達。
そこに、物語があり、
続いている。
電車は今日も月曜までへと
運びゆくのだ。