「色カテゴリ」 一覧
2013/10/21
(言い訳-前編)
目を閉じて、無にしていく。血液の色が視界を染めていく。
真っ白な壁に伝えたいことをほんの少し描いて、逃げた。
考えても、考えても、行き止まり。
(言い訳-後編)
もう、かんがえるの、やめよう。
もう、わすれてしまおう。
言い訳をならべて、ぼうっとしてるふりして、
目を泳がせて、静かに瞼を閉じて、
心を浅瀬に沈めた。
あきらめたことにして、気を楽にした。
ことばで、自分に嘘をついて、息をした。
また、戻っては、また、戻っては。
更新履歴 赤
2013/10/15
どんなに楽しいことがあっても、
それは終わってしまって。過ぎていくんだ。
「しあわせが、いつまでも続くとは思わない。
でも、今あるしあわせが、未来に生きる光を射してくれるんだ」
今を大事に。過去を大事に。
どんなに苦しい絶望の日が来ても、思い出しては生きて。
更新履歴 桃色
2013/10/10
今日は、雨だった。
雨音が耳のむこうで遠くなって、街の喧噪に消えた。
ガス工事中の歩道。取り壊された建物。
雨で黒く濡れた道路。浅い、夢を見る。
傘から、ぽたりぽたりと垂れて地面に落ちた。
レンガが濡れて、私もすこしだけ濡れて。
街は、雨に濡れる。
更新履歴 mono
2013/09/30
夢を見ていたんだ。疲れやだるさとともに、
夢を見ていた。長い睡眠だったと思う。
まるで昨日や一昨日のことがうそのように。
目が覚めたのは、うそだと笑いたかった。
今日がまた始まった。うそだと笑いたかった。
更新履歴 紫
2013/09/25
朝が来たから、起きるんだよ。
と、やさしく笑う君は
ほんとうに朝みたいなのでした。
ぼぅっと、窓の向こう側に目をやると
今日をはじめていく人たちが、ほら、
たくさん歩きはじめていて。
更新履歴 桃色
2013/09/17
あさをめくると、あめだった。
傘をさして、出かけよう。
すこしぬれると、きもちがよくて。
まぶしいひかりは、生きる人を照らし
田畑の野菜たちは、恵みの時間を過ごし、
急ぐ人たちに追い抜かされながら、
あめを、足をとめて、感じていました。
更新履歴 鶯
2013/08/28
雲は明ける。
眩い日差しは夏雲とともに見下ろし、
秋風が間を挟み込むようにすり抜けて、
「9月が来るね」とその涼やかな季節に微笑みを見せた。
夏と秋の間を雨雲が流れていく。
降っては止み、晴れては雨が降り、
そんな季節を私も流れていく。
更新履歴 緑
2013/07/18
遠くを見ていた。食器棚。少し見える台所。
憩いの食卓テーブル。ピアノを弾いている。
私は息をしている。
息をしているのもだんだんわかってきた。
今もどこかで、
救いようのない人たちがたくさん生きていて、
今もどこかで、
救いようのない人たちをばかにしている人たちが
たくさん生きていて、
今もどこかで、
ばかにされても理解できない人たちが
たくさん生きていて、
今もどこかで、
なにもそんなことを知らないで
日常を過ごして生きていく人たちがいて。
そういう中で、自分は生きていて。
更新履歴 黄色
2013/07/05
「………………………」
更新履歴 紫
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