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遠き春を越えてゆく

2015/02/04

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季節は移り変わりゆく。空も少しずつ模様を変えて。
こんなに極寒の凍てつく冬さえも、やがて巡り
花がやわらかに芽吹く。しなやかに背筋を伸ばしたら
君の手を引いて、僕もはるを越えていく。
一歩、そして一歩、地を踏んで目指すのは約束の場所。

更新履歴 ピアノ即興 水色

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Angel Doll

2014/12/20

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「お願い。一週間だけ、ここに居させてほしいの」

“エンジェルドール”と呼ばれる
ヒューマノイドが市販されている現代日本。
大学生・哲の家に、ある日突然、
行方不明になっていた恋人そっくりのドールが現れた。
七日間の約束として、哲は人形を「人間」として扱い、
匿うことにしたのだが……

☆noteにて蜂八憲さんの連載小説の
イラストと音楽を担当させて頂きました。
小説『Angel Doll』はnoteにて全10話を公開中です。

第1話はこちらから。こちらはテーマ曲となっております。

ピアノ即興

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光のレール

2014/12/12

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15時36分。電車に、沈みかけた光が雲の隙間から
射しこんでは、揺れたのだった。
ガタン、ゴトン。繋いだ手が暖房の効いた車内では汗ばむ。
少しだけ背伸びした足元には、鞄が置かれていた。
もうすぐ、もうすぐだね。光を帯びた電車が陸橋を走る。
ぬるま湯の中にいるようだった。二つの影が
時間とともに伸びていく。

更新履歴 桃色

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時の針

2014/12/11

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毎日が過ぎる音がした。季節は、”冬”を迎えていた。
もう戻ることのできない幼い記憶を
思い出して泣いた夜をそうっと両手で掬った。
毎日が、ほんの少しずつ移り変わって、
自分は生まれた日からだんだんと忘れていきながら、
時の針が進む。消えていく、カタチ。
凍てつく寒さとともに、私は色んな風に
崩れていくのだと思ったのだ。

更新履歴 水色

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心鳴る初冬

2014/11/27

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あなたがいない風景を
ゆっくりと車で走りました。

すっかり葉っぱが落ちた初冬の風は
心が凍えるようなさむさです。

無理にでも鍵盤に向き合わないと
こころが許せないのです。

更新履歴 水色

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君の標。

2014/11/21

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まるで、雪が深いように心にいくつもの影が差した。
私は、臆病になりかけていた。

強く生きようと思えば思うほど、
立ちはだかる壁は大きく、人を疑い、
不安が募り、至る所に恐怖が襲う。

まるで、心の中にいくつものの棘があるみたいだった。
強く生きようと思えば思うほど、
弱さを知る、涙を見る、叫んでしまいたいぐらいだ。

慎重に、慎重に指先で音を探し、鳴らす日々。
それは長い冬のようで、
もう出たいよと言いながら、向かう日々。

出口の見えない根深い雪のトンネルで、
君と奏でる。君が悲しくないように、
君に真正面から向かって、想いを伝える。

凍てつく寒さを耐え忍ぶ冬が、君と私を包み込んだ。
どんなに光が見えなくても、たとえ光の方に
全く行けなくたっていい。どんなに寒くたって。

君の音を私は守り続ける。そうして、奏でるんだ。
君がいつまでも埃まみれにならないように。
私が触れ続ける。

更新履歴 ピアノ即興

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平坦な道

2014/11/12

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時にくじけることもあった。
強く生きる為には、まだまだ程遠いわたし。
一歩一歩、そして一日一日を積み上げて、
あの場所を指差す。

「遠いね。でも、そうやって少しずつ、
 歩いていけば必ず辿り着くと思うんだ」

果てない場所まで、歩きつづけるわたし。
派手なことも、なく、ただただ小さな事を
少しずつ少しずつ、こなしていくんだ。

更新履歴 黄色

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彩の世界にて

2014/10/30

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満たされた幸せの中で、風景は色づくだけで
なにも変わらずいた。
すこしずつ、すこしずつ彩っていく世界は
ふしぎとやさしく感じた。
どんなことだって、「しあわせ」になる風景の中で
いつでも心の音楽が流れた。
息づく世界は、昨日よりも、一昨日よりもうつくしい。

更新履歴 水色

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そうして冬はやさしく訪れた

2014/10/29

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この町にも、ふゆがやってきた。
それは、やさしく、ふわりと光が鳴るように。
ひんやりとした寒さは、一層まぶしく
部屋を照らすようだった。

手袋をつけて、
マフラーを巻いて、吐息を白くさせながら、
あてもなく、あるきはじめた朝のこと。

「さぁ、今年も ふゆという季節を
 さがしに出かけましょうか」

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世界の終わりで ver.2014

2014/10/24

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「いつも、”終わり”について考えてた。」

☆2005年製作「世界の終わりで」という
 MIDI作品のリメイク作品です。(MIDIリンク)
 当時、授業中に五線譜に描いた、
 作曲を始めた頃の楽曲です。
 この楽曲は2012年にもリメイクしております。

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