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「色カテゴリ」 一覧

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海の容

2015/07/23

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瞼を閉じる。身体が揺らぎながら沈んでゆく。
水面の向こうに、太陽がゆらゆらと
まるでガラス玉に閉じ込められたようにして
光りきらめいた。冷たい透明な満ち引きは
まるでぬるま湯に浸かっているようで
このままどこまでも心地よい世界に
連れていってくれるようだった。

更新履歴 水色

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夏の大空

2015/07/08

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雨はやがて明けて。空が明るく広がりはじめた。
傘を捨てて。ゆっくりと体を伸ばせば、
夏の始まりに雲が高く佇む。
君とこれからどこへ出かけよう?
溜まっていた洗濯物を次々と干して、
眠っていた君を起こして、手を取り、ドアを開けた。

更新履歴 mono

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ひとりで

2015/06/24

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ここにいるのに、いない。

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ゆこう

2015/06/19

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心を透きとおる風が伸びるようにして吹いて、
胸の内側にある、もやもやした苦しみの跡さえ
強くさせてくれる気がするのだ。
それ以上に、今を、噛みしめて。

怖れないで。進んでいこう。

更新履歴 水色

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かえろう

2015/06/18

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「うちへ、かえろう。」

電車は、よこや、たてに 揺れて
カーブへと 接していた。

車窓から見える先頭車両 が
ずーっと この線路を ひっぱっていた。

疲れて からっぽな私を ずーっと連れていくの。
車窓からは 夕焼けが 空に沁み渡るように広がる。

「うちへ、かえろう。」

そうしたほうが、いいと
空が言っているのだ。

「うちへ、かえろう。」

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誰もいない夕暮れの図書室

2015/06/06

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窓から、茜色の夕焼けがぼうっと霞むように照りつけた。
本棚にも茜色の光が射して、図書室は茜色に染まるのだった。
向こう側から電車が走る音が遠く聞こえた。
静かな図書室だから、色んな音や光が
よく聞こえたり、見えたりしたのだった。
そっと瞼を閉じて、かけがえのないものに全てを研ぎ澄ませて馳せた。

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存在

2015/06/02

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時間がとまるような日差しは
足を重たくさせるようでもあり
心の中に風が吹くような心地よさもあった。
お腹の中に充満していく煌めき。
風景の中にそよぐもの。
ペダルを思い切り踏んで、確かめた。

更新履歴 黄色

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雨を見ていた日 ver.2015

2015/05/26

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その日も、雨でした。

この病棟では数少ない窓から、
雨の中走りゆく道路を見下ろしました。
家族のことを考えました。友達のことも考えました。
窓はとても冷たいです。濡れているからです。

その日も、雨でした。


「雨を見ていた日」のリメイク作品です。
日付を記録してなかったため、このリンク先の
日付よりも、もしかしたら少し過去の曲かもしれません。
さらに時間が経過して、実体験を思い出すように
大切に演奏しました。

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closed

2015/05/25

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「積もれば積もるほど、薄っぺらい紙切れみたいだ。」

更新履歴 水色

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ちらばる

2015/05/19

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髪をばっさり切ったら、色んなものを
また失いそうだなって 
たくさんのものをかかえた君は 苦笑いした。
守りきれなかった ものが 足元にちらばっていた。

更新履歴 桃色

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