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「色カテゴリ」 一覧

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青炎の瞳

2015/10/02

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「…」

少年は冷たい眼差しで振り返って、そう言った。
怒りとあきらめと。その炎は青く光っていた。
海岸沿いの静まり返った道で、立ち止まったまま
まっすぐと、まっすぐと、ぎらぎらとした瞳が燃えていった。

更新履歴 水色

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月が佇む

2015/09/30

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数え切れないほどの星が浮かんでいる、
ともに、やさしく見守るお月様が佇んでいた。

見つめ返せば吸い込まれるような光の膨張が
心をうばっていくようだ。

いつもと同じようで、すこしちがう、
あなたの表情を、瞳にやきつけて。

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夜の雨

2015/09/28

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こんな夜は、なにも考えないで
ただ、雨音を聴いて、明日のことなんて思わずに
寝転がって、瞼をとじるだけ。
心の中を洗い流すように雨に委ねた。
しとしとと降る雨の中に、ひとりだけ。

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真夜中の12号線 ver.2015

2015/09/25

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誰もいない国道の真ん中、ライトが照らしていた。
近くでは踏み切りの音が鳴っている。
ウインカーをチカチカと点滅させる車が止まっていた。
そこには、誰も知らない物語がある。

☆2008年MIDI製作「真夜中の12号線」より。(MIDIリンク)
元々のMIDI用の曲ということもあり、
演奏として公開するのははじめてのことでした。

更新履歴 mono

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寂れ街 ver.2015

2015/09/14

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薄れた空気で、人は憂いの瞳でゆっくりと歩く。
この街を知っているか。
ここは悲しみの街。
人々は夜も朝もセピア色の空を眺めているだろう。

原曲:2005年製作/MIDI「寂れ街」(MIDIデータ)より

ver.2011年も公開しております。
是非、聞き比べてみてください。

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苦しい気持ち

2015/09/14

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つらいので、さみしいので、
目をぎゅっと瞑った。外の方では
雨音が聞こえる。家の中では
テレビの音が聞こえて。私の中では
言葉の数々や映像が浮かんで。
ぐるぐると”かなしさ”が、蠢いていた。

更新履歴 水色

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幸せのために

2015/09/11

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「…人のために、行いをしたとしても、
 それはきっと自分のためでもあるんだ…」

足元はすごく冷たいのに、
肩の上にある加藤の手が、とても、やさしくて
あたたかくて、それでいてかなしかった。
こんなにやさしいのに…いや、こんなにやさしいから…
かなしいんだろう。



☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより

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槇の疾走

2015/09/10

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祐の手は誰かに強引にひっぱられて、
いつの間にか走っていたのだ。

視界をはっきりさせるように、目をこすると、
目の前に槇が汗ばんだ手で自分を引っ張っていた。



☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより

更新履歴 ゲーム使用曲

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遠のく世界

2015/09/10

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怒った顔の槇が
一冊の寂れたえんじ色の本を手に取った。

ぶつかったときの衝撃、落としてしまったせいか、
分厚い表紙がぶらりと、取れてしまっていた。

祐は頭がぐるぐるした。
槇は強い口調で吠えるように言った。



☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより

ゲーム使用曲 更新履歴 水色

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2015/09/07

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心が彷徨っているから、何度だって
問いかけたんだ。自分が間違っていたのだと
認めながら、目を背けて外に出ては笑った。
夜になれば、ベッドで呻き、転がるようにして床に落ちた。
苦しいときは、楽しいことをしようと思っても
ほんとうのことから背けてはいけないと
心の中にいる自分は、過去を指で描いて
おしえてくれた。
殻を打ち砕き、外へ、外へと向かっていく。

思えば、そのことばかりを求めて。

思えば、そのことばかり求めすぎて。

求めすぎて。

私は遠い日のことを、そっとまぶたを閉じて
風に吹かれながら思い出していた。そっと、だ。

求めるほうが、無駄だと思っていた。
ないものは、ないものだと思っていたんだ。
求めれば求めるほどつらくなるから、
それならあきらめればいいと。

目を開ければ、いっぱいになった容の中で
ばたばたと溺れていた。


「私は、」



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