「色カテゴリ」 一覧
2017/05/29
五月が、終わろうと、していた。
幾つ月日が流れても、変われないことは
変わらなかったし、
突き刺さった棘は、二十年の時を経ても
刺し込んだまま、抜けずに、
癒えずにいた。
在ることは愛しいのに
在るが故に苦しみが、憤りが、焦りが
多大な呪いをいくつも抱えてしまっていて
それを背負いながらも、
歩いていくことが、生きていくことだ、
それならば、向かって明日へゆこう、
強く息を吐いて、沢山息を吸って
踏ん張って、
迷いも、身にまとっているものも
すべて遠くへ投げ捨てて
強くなるために。
更新履歴 ピアノ即興 水色
2017/05/28
重い身体を起こして、熱の浮かぶ世界へ
足を強く踏み込みながら
それでも震えながら
ゆっくり歩き始める、向き合わないと
いけないことが沢山あるから
その人は今しっかりと前を見つめて
一歩、一歩、燃え滾る風景の中で
確かめていくのだ。
更新履歴 ピアノ即興 黄色
2017/05/25
哀しみの色、翠の薄い色、
そこはかとなく水に浮かんでしまった
あのひとの様で、
哀しみの色、薄暗い桃の花のように
使い切ってしまった心は
滲んでいくようで、
哀しみの色、あの輝きは
今はどこかへ失くしてしまって、
更新履歴 鶯
2017/05/21
日曜の午後のこと。
深呼吸をして週末を終えよう、
一呼吸、奏でて、
一呼吸、また奏でては
憂鬱な明日もどこかに吹き飛ぶようで。
ピアノ即興 黄色 更新履歴
2017/05/19
そこは”いつもの風景”みたいだ。
一緒に笑っていた、前みたいに
一緒に並んで椅子に座っていた、
あなたは幼き姿のまま変わらないままで
またあなたと過ごせるのだと
胸を躍らせた、
朝、目を覚ませば、君は消えていた、
重い身体を起こして、
また視界の暗い世界に戻るのだった。
不安がいつも過る日々、
衰えてしまった心や身体は
もう二度とあの日へ戻れないことを
諭すのだ、あなたはいるのにもういない、
あんな風に同じものを見て同じ感覚を持って
笑えないだろう、同じように過ごすことはできないだろう、
あなたは別の世界の人、
私も随分遠くに来てしまったようだ。
朝、目を覚ませば、君は消えていた、
2016年製作の「まどろみの中の目隠し」リンク曲です。
更新履歴 ピアノ即興 水色
2017/05/16
どんなに熱を打ち続けていても
大抵のことは報われなくて
ただ無心で、自分は底にいる者だと
言い張って、だんだんと言い訳を幾つも
並べるようになって
風が吹いては咳き込んだふりをして
泥をかぶって黒ずんだ心で物事を見ていて
暗いトンネルの中に自ら入るようにして
ひっそり身を隠すようにして瞼を強くとじた。
更新履歴 ピアノ即興 赤
2017/05/11
強い眼差しは対峙していた、
その日二人の間に荒れ狂う風が
吹いて、交わした会話は
ほんの一言、二言だったと思う。
言葉などいらない。
強い眼差しがその心や
熱情を物語っている。
更新履歴 橙
2017/05/10
強い予感は、体が震える程
その輪郭が見えない曖昧なこの日さえ
黒い雲がかかり始めていて
視界は暗く、夜が降りてきた、
夜、心はどしゃ降り雨で
明日はどうしてか怖くない、
手に取るようにわかるのは
私は常にそのような運命を背負っているからだ。
ピアノ即興 赤 更新履歴
2017/05/09
動画版
時間が止まったかのように思える
高層街の一角、ビルは反射して
人が沢山交差点を行き来しているのに、
どうしてか自分だけがここにいた。
歌詞
夜明け、光は
いつも通りでした
朝靄、時の音。
非常に 冷たい
なぜ人は それでいて
流れていくのかしら、
なぜ人は それでいて
流れていくのかしら…
更新履歴 赤 弾き語り
2017/05/08
動画版
歌詞
月が出た、君が言った、
「もう何も欲してはいけないよ、」と。
哀しみの地平線に
ゆらり、幻を見た
朝が来た、幼い私は
面白くなさそうに 指を絡ませた
朝焼けの水面の行方は
だれも、知らずに
更新履歴 青 弾き語り
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