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瞬間の鼓動

2018/02/19

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列車は、発車した。
幾度となく、一面の雪に光が眩すぎるほどに
反射した。カッコウ。カッコウ。
横断歩道はそう、鳴いた。
陽は今日だって射す。
時計は一回転、そして二回転した。
毎日は呆然としてしまうほどに、あっという間に過ぎる。
でもそこにあるだけのものたちは、
いつだって変わらないでしょう。
一歩、また一歩、確かめるように歩く。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

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風を追い抜く

2018/01/26

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急に、雨は降り出した。雷もごろごろと鳴っていた。
夜の訪れ、空は黒ずんでいる、
それでいて、心は前向きに、
余計なことは考えていなかった、
暗い慌しい、そんな風の吹き荒れる今日でも
今ならその風に乗れるぐらいに
とてつもないスピードで
毎日、あの頃より
走っているでしょう。

絶望ならいくらでも感じた、
それならいつまでも良い間の取り方で
どこまでも、風より早く、
ぐんぐんと、進んでいくのだ。

更新履歴 ピアノ即興

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真冬の桜

2018/01/10

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一月のこと。
根深い雪の上に伸びた桜の木に
花がやどった。あたたかな日差しを浴びて
春だと、思ってしまったらしい。
今日はここのところの寒さとはうってかわって、
四月のような陽気だ、雪解けがいたるところで進む。
花びらは伸びやかに、これでもかと言うぐらいに
ひらいた、まるでずっと待っていたみたいに
「ただいま」とあなたはか細い声で
桃色に頬を染めながら、
私に、言ったのです。

更新履歴 ピアノ即興 黄色

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月夜に明ける

2018/01/05

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/

すっかり、冬は色付き始めていた。
年は明けた、どうしてか
寒くはなかった。心は燃え滾るみたいに
熱をともしていた。
控えめな足取り、だけれど一歩一歩深く
はだけた心から剥き出しになった思いが溢れる、
大きな満月が孤独な足下に
照らしてくれるだろう、哀しすぎる光を、
今なら走っていけるだろう、ずっと、ずっと、ずっとだ。

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onlooker

2017/12/13

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/動画版

空が移り変わるたび
苦しむ人がいて、
綺麗な姿でいることが保てる人がいれば
目にも留まらない素通りされて
今にも心も全てが絶えそうな人がいて
当たり前に衣服や
ましてや食べるものがあるときだって
それすら叶わない人は多くいて
運がいい人もいれば
運が悪くただなにも悪いことをしていなくても
何もかも失う人もいる、

それだけ、その世界があっても
ただ傍観するばかりで
体が宙に浮いて心は陰がかかって
ずっと傍観していた

祈ることほど無力に等しく
動かなければ何も変わらず
願うだけ無駄で
神様などいないのだとこの日から
わかるようになった。

更新履歴 ピアノ即興

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冬は痛む

2017/12/06

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疲れ果てた、雪の根深い道を
足を引きずりながら歩いた、
夕焼けが佇んでいる、
暗いトンネルのようなこの季節には
眩い鮮やかな夕焼けは沁みるほどに痛みつける、
雲間から差し込む光、どれも今は
つらい、コートやニットを着込んで
寒くはなかった、息を吐けば白い、
痛みを感じながら
歩く道はこの季節のように長く感じる。

更新履歴 ピアノ即興

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冬の来訪

2017/11/30

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/動画版

長い峠の麓で降り積もる雪は
冬の知らせを告げた、向こうからやってきた。
重く、深く、呼びもどすことがあれば
潔く心から消して、
振り返らず、進んでいくことを決めた。

mono 更新履歴 ピアノ即興

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海のように生きる

2017/11/28

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たぷたぷと、そこで水がバケツに溜まっている。
それを押し流せば
心の中は目いっぱい空っぽになって
空気よりも軽く空に浮かんで
雲のように流されていった。

今、崖になっていたものは全て朽ちて
平坦な場所で息をしているのだろう、
だけれど、そこに留まりたくない。

心に溜めることの出来る場所まで
幾分も流されて辿り着いたら
また歩き始めよう、
絶望になるまで燃え尽きて
上昇を目指して。生きるならば全力をかけましょう、

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水になるとき

2017/11/25

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/動画版

幸せが誰かを苦しめるときは
心は水のように、ただ透明で
微かな温度だけでよいから
“無”になって水中をゆらゆらと漂っていたくなるのだ。
苦しくはない、ただ自分や世界を傍観しているだけ。

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冬に降る雨

2017/11/24

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/ショート動画版

寒空の下、真冬の世界に
しとしとと、雪の混じった雨粒が落ちてきた。
雨は止まらず、次々へと私の元へ
降らしては、だんだん大降りになってきた。
淋しいきもち、冬はそうさせてくるようで。

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