「紫」 一覧
2019/10/31
/YOUTUBE版
肩の力を入れすぎてたらしい。
秋、初雪のにおいがする頃
すとん、と腑に落ちて
かたん、と地面に着地した。
「どこまで
手を伸ばしにいこうとしてたんだろう」
羽を休めたらわかったことが沢山ある、
神様なんてものはいないけれど
今はこうしていたほうがよいと
空も言っているのです。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2019/09/24
/YOUTUBE版
秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いて過ぎてしまう日々が
続いていた。すべて吹かれて
いつの間にか次の場所へ着地をしていた、
気がつけばもう10月だ。
通り抜ける風は冷たくて
今は大して痛くない。
秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いてすべてなかったことに
放り投げてくれていた。すべて吹かれて
いつの間にか気のせいだと思わせてくれるなら
それでいいのかもしれない、
冷たい風のせいだと、朝の寒気が
すべてつらくさせるのだと
自分に言い聞かせた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2018/10/01
さみしさや風に吹かれて
沢山の人がいる方へ行けば
それだけ置いてきたものも
同じぐらいの重みがあったんだ。
抱えきれないものがぽろぽろと零れだしたので
必死になって走って戻って拾い始めた、
抱えなおした、
涙の粒を拾って思い出す
大切なこと、かけがえのないもの、
もう落とさないように。
ピアノ即興 紫 更新履歴
2018/08/04
/YOUTUBE版
その容が完成したとき
わたしは大層よろこんだそうだ、
だけれど次の瞬間には
粉々に紙をやぶったそうだ、
そして最後には夜の空を走って
水槽の中で溺れた。
また、こんなにもむなしい夜空の中に
漂っている、とてもつらい、
その容は本当にきれいだったのに
その容に満たされていたのに
苦しいほど今はその容をまっすぐ見れない、
更新履歴 ピアノ即興 紫
2018/07/09
紅いツツジが見事なまでに咲いていて
そこでただただぼうっと
立ち尽くしていた。
抗うすべもなく、滑り落ちて
またこの場所ではいくらか吼えることもあった。
簡単でしょう、ただこなすのなら
ただ毎日繰り返すのなら
ただ痛むだけなのなら
叫びたいことは幾度もあった。
だけど叫ばなかった。
そこで紅いツツジが私を見ている。
雨に濡れながら、ただただ向き合っていた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2018/06/21
溶けてしまいそうなぐらい眠りにつきたいときでも
あなたは私の中にずっと棲んでいて
夢の中で軽やかにタオルケットをかけてくれて
何も悔いのない笑顔で
許しをくれた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2017/11/25
/動画版
幸せが誰かを苦しめるときは
心は水のように、ただ透明で
微かな温度だけでよいから
“無”になって水中をゆらゆらと漂っていたくなるのだ。
苦しくはない、ただ自分や世界を傍観しているだけ。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2017/10/13
審判の日。海の支配者は荒れ狂うように波の上を
勢いよく突っ切れば、海は割れるようにして
閃光を放っていた。レヴィアタンの在る処に
悪魔の光宿る。
☆Kyocmp様主催、壮大コンピ「ONNUEHO5」より
参加させて頂きました楽曲のデモです。
2017/10/29 秋M3、[N-22a]ブースにて頒布されますので
是非特設サイトもチェックくださると幸いです!
楽曲は海の悪魔とも呼ばれる、レヴィアタンという
ドラゴンをイメージしました。
嵐の中の海の上を、光の閃光を帯びながら
飛んでいく、という曲設定になっております。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2017/09/12
打ちつけた。たたきつけるように
ぴしゃり、と雨粒はアスファルトを踊った。
窓硝子だって曇らせてぼかしていく、
部屋の中は暗い、そういうときは
感傷的になるでしょう、
だから踊り荒れ狂う雨粒をながめて
心だけひゅるりと旅に出るんだ
風に乗って、君と踊った、
ぱち、ぱちと手をたたきながら
足は、とん、とん、とリズムを取って
加速する風景の中で
窓辺の中に世界がある。
その窓に吸い込まれるようにして
悩ましいことも
雨粒に委ねて。いつまでも
踊ればよいでしょう、
更新履歴 ピアノ即興 紫
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