雪解けの季節に心躍るだろう
2022/02/12


季節の移ろいは早いもので
あれほどに積もった雪も地面が見え始めて
濡れた道は春を感じさせた。
雪解けの匂いは故郷を思い出させてくれる。
やがて身体は動くようになり
心は軽くなるだろう。
幾度も願った、春が訪れてほしいと。
投げやりな私は全てを委ねることにした
2022/01/24


しんしんと降り積もる雪は
まるで私の心みたいに静かな熱情で
燃えていた。
それはひそやかで息も細く
生きながらえるのなら
散りばめられて海に葬られて
無かったことにされたい。
言葉では足りない
2021/11/23

しんしんと降り積もる雪がずっと記憶にあった。
それは時に何もかもを奪う敵となった。
それは未来さえも闇に葬るようでもあった。
私が歳を重ねた頃全てを薙ぎ捨てた、ようにも思えた。
あくる日の今日を迎えた時
全てを捨てたわけじゃないと知った。
それは間違いでもあり間違いでもなかった。
あのキラキラした輝いている瞬間を覚えているか。
忘れてしまっていたのか。
それともわすれようとしていたのか。
全てから離れるために悪にしていたのか。
言葉をいくつ重ねても足りていない。
あの輝きを思い出した時
私は息苦しい思いを全て解き放った。
全てはこの日のためにあった。
胸が焼けるように熱かった。
何もかも後付けがましい。
後付けのようで美化のようでもあり
だけれど確かそこに輝きがあったのだと
お前は思い出す。
悲しいぐらいに振り切った。
何もかも人のせいにした。
だけれどはずっと、自分の中に
輝きがあったんだ。
感覚と冷えた温度と水分と
2021/10/18


冷えた温度が指先でなぞるすべてを
ざらつかせて
朝目が覚めたらなんて第一声を放とうか
考えている。
胸がいっぱいになった夜は
駅のメロディが鮮やかに光って
私は生きているんだと息を強く吸っては
吐いて
売店の緑茶を飲み干して
確かめる、
冷たい温度はすべての感覚を研ぎ澄ませるように
仕向けた。
すべてを感じている。
魂の対話
2021/10/11

季節は瞬く間に雪の結晶のように
一瞬を閉じ込めては消えていった。
帰り着く場所はやはりここなのでしょうと
苦笑いした。
それならば貴方に話しかけるように触れた。
「私はここにいるよ!」と。
貴方なら例え暗くても怒っていても
あらわしてくれるでしょう。
私の心と対話してくれるでしょう。
私はここににいる、叫んだ。
小さくて汚らしい心だけれど
構わない。
貴方はそういう私を見てきた。
今、対峙して心を露わに、
私はきっとやめない。
季節は瞬く間に雪の結晶のように
一瞬を閉じ込めては消えていった。
帰り着く場所はやはりここなのでしょうと
苦笑いした。