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「ピアノ即興」 一覧

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氷が溶ける頃

2024/01/26

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氷はやがて溶けて屋根から滴る。
そんな風に心も身体も
熱いものを取り戻し始めて
つらい気持ちが溶けてきた。

もうすぐ、春が近いから
自然と綻んだ顔で
手や足を動かして
それでいて楽しく
日々小さな幸せが沢山あったのだ。

心は氷のように。
やがて溶けゆくことを
信じて生きてきた。
今ならどんなことも疑わず
深呼吸して両手を広げて
過ごしていけるだろう。

更新履歴 ピアノ即興 水色

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熱情は通う

2023/12/09

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胸が痛くて苦しくて
平静を取り繕うとした。
落ち込んでいたって仕方がない、と
元気でやるのが一番だと、君は言うので
なるべく笑顔でいようって
泣いちゃ駄目だって
ゆっくりしてようと
外の息を吸いながら少しでも
泣かないようにって
笑って冗談交じりに貴方と喋って

だけれどこの熱い胸の内は
破裂しそうで
糸が切れてしまいそうだ。
このやり場のない苦しさを
鍵盤に込める。そうだ、いつだって
叫びたいほどの気持ちは
君が受け止めてくれるから
何よりの親友だから
君と今日は泣きあって
最後にやさしく笑った。

更新履歴 ピアノ即興

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湖の詩

2023/11/30

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湖にゆらゆらと光がぼやけた。
波立つ輝きに安心感を覚えた。
いつしかここに帰ってくることが
何よりの安堵を覚えた。
木々がざわめいて
私は身体中満たされて
沢山呼吸したんだ。

ピアノ即興 黄色 更新履歴

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night road

2023/11/29

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風が吹いていた
確かな風だ
それは夜のこと

街灯の少ない道をカーブする
点滅する信号機
確かな風が吹きつけてきた
それは、願ってた風だ……

風が吹いていた
確かな風だ
それは今日までの……

高速で追い越していくワゴン
僕らどこまで行く?
確かな風が吹きつけてきた
それは、いつまで吹くの?

風が吹いていた
確かな風だ
それは夜のこと

街灯の少ない道をカーブする
点滅する信号機
確かな風が吹きつけてきた
それは、私を歩かせる風だ……

更新履歴 ピアノ即興 弾き語り

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一瞬の風が飛んでいく

2023/11/11

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夕暮れが海へと消えてく。
その風景を眺めてる私は
君の横顔を見て、こんなふうに
ずっときれいな風景を
君の隣で見ていたいと願った。

あっという間に過ぎる秋の終わり、
冬の始まり。一年一年が
一瞬で過ぎて
風のように吹き飛んでいく。
明日も、明後日も。その次の日も。
きっとそんな風に
一瞬の風みたいに
飛んでいくんだ。

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秋よ高鳴れ走りだせ

2023/10/03

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ざわめく木々の中で
瞼を閉じて願っていた。
この胸の内の熱が冷めてほしいと。
すすきが揺れる。鈴虫が鳴く。
季節は秋に速度を変えていた。
涼しくなれば、荒れ狂うように
足や手を動かすでしょう。
高い雲が伸びて、夕焼けが
湖に沈んでいく。山へ、隠れていく。
秋になれば、いつだって
鼓動が高鳴るのでしょう。
あなたが望んだ季節だから
ゆるやかな運びも
全力で走って
走っていけるのでしょう。

更新履歴 ピアノ即興

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やがて秋はやってきた

2023/09/23

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オレンジやピンクのコスモスの
揺れる川沿いの道をゆっくりと歩いた。
傾き始めた日差しは川に反射し
揺らめく光がきらりきらりと輝いた。
ずっと先まで行けば
彼岸花が赤く道を彩っていて
すすきはやさしく揺れていた。

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虹色の詩

2023/08/27

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ある日照りが強い頃、
夢中になって打ち込んでいた。
それは楽しくて仕方がなくて
出来上がったら嬉しくて
幸せで溢れていて

雨が降っていた頃は
よく出来上がった後のことばかり
考えて誰もが振り向いてくれることを
願って願い続けて
結果ばかり見て落ち込んでいた。

ある日照りが強い頃、
そこに少しの涼やかな風が運んで
秋の気配を感じた。
気温も下がれば
陽気なステップでまた踊れるだろうか、
そっと素足を一歩前に出せば
初めの頃の私が楽しそうに夢中になって
打ち込んでいる姿があって
瞼を閉じた。

ある雨上がりの頃、
虹が淡くかかって
ぼんやりとだが、少し歩いていけるような気がした。
まだぼんやりとだが、頑張れる気がした。
虹はかかっていてもまだ雨は止まないが、
きっと次第に晴れるだろう。

ある日照りが強い頃、
夢中になって打ち込んでいた。
それは楽しくて仕方がなくて
出来上がったら嬉しくて
幸せで溢れていた。

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君は思い出す

2023/08/05

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干からびた身体に
雨が降って
潤いをもたらした。

無駄なことなんて
何ひとつないよって
口癖のように笑う私は

いつからか全て無駄だと
全て嫌だと嘆くばかりになっていた。

カラカラになった魂に
輝きの雨が降り注いだ。
それは、久しぶりの雨だったと思う。

君は思い出す。
無駄なことなんてないんだって、
大事にしていたことを、掬いあげた。

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2023/07/01

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とても、とても小さなカエルが跳んでいた。
懸命に飛んでる姿を
じっと、私は見つめた。

雨はずっと降っていた。
電話の後だった。
ずっとずっと雨が降っていて。
想いを遠く、遠く馳せた。

叫びみたいな憤りが込み上げて
私に語りかける。

「命を粗末にしていた君が、何故」

身を投げ出したことだって幾度もあったのに。
貴方の命は長いようで一瞬で
気が付いたら会えないまま
立ち上がれなくなって
歩けなくなってしまっていた。

何故生きているという問いは
果てしなかったのに
今こんなにも愛おしい命の数々が
私を見つめていた。

大事な愛おしい命が沢山、
私へ教えてくれる。

"命"を。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

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