「ピアノ即興」 一覧
2015/11/30
ベッドに寝転がって、布団を被って
“どこも行けないまま今日が終わるんだな”って思った。
目を開ければそこは夢に見た世界だった。
あの街、私がずっと思い描いていた場所。
強く、強く、強く 願う。
この街にずっといたい。戻らないで、はしゃいで、
笑って、踊って、君の手を引いて、
どこまでも行くんだ。泣きそうなぐらい、
わけがわからないぐらい、自分でないみたいに、楽しい時間。
ベッドに寝転がって、布団を被って
“どこも行けないまま今日が終わるんだな”って思った。
そうして、また私は夢を見る。
更新履歴 桃色
2015/11/28
それは、ひとりの寂しさのようにも思える。
朝の光が、雪に反射して眩しかった。
だけれど、心地よい。こんなに光に当たるのは
なにもかも、溶けていくような感覚。
屋根から雫がぽたりぽたり、と落ちて
体や心の中にある苦しさが癒えていくみたいだ。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2015/10/23
意識が遠い。重たい瞼を細く開いて
未来を見つめる。今は動けない。
沈んだ足がさらに地面に埋まっていく。
何もできないまま、時間だけが過ぎていく。
更新履歴 黄色
2015/10/16
歌詞
溺れていた、また意識が朦朧とした、
秋だからかな、って思った
木の葉が揺れた、風が吹いた、日が沈んだ
かなしい気持ちになると、秋のせいにした。
溺れていた、また意識が朦朧としていた、
秋だからかな、って思った
窓辺 カーテンが揺れた、君がいた、朝が来た、
さびしい気持ちになると、君のせいにした。
更新履歴 弾き語り
2015/10/14
それは夜のこと、降り続けていた小雨は
じんわりと雪に変わって、地面を濡らした。
遠くでは、踏み切りの音、
そして、列車の通過する音が聞こえた。
冬の匂いがいっぱいした、僕は立ち止まって
静かな足音を鳴らした。
mono 更新履歴
2015/10/13
深まり色づく季節は、どこか淋しくて。
そっと瞼をとじて、秋の調べに耳を澄ませた。
鼓動は高鳴る。変わりゆく季節の中で
静かに息をひそめた。紅い葉が揺れていた。
私はここにいた。ここにいる、枯葉の上で
高い空を見上げた。
強い気持ちが渦巻いて、明日へと向いた。
行かなくてはいけない。時間だ。
更新履歴 紫
2015/10/07
いつだって、探しものをして生きている。
昨日出ていた月だって、
どこへ行ってしまったのだろう。
明日が怖い日々は、どうしてなくなったのだろう。
変わっていく、ものたちが
いくつもあるから、明日へと向かうのだろう。
更新履歴 橙
2015/10/02
「…」
少年は冷たい眼差しで振り返って、そう言った。
怒りとあきらめと。その炎は青く光っていた。
海岸沿いの静まり返った道で、立ち止まったまま
まっすぐと、まっすぐと、ぎらぎらとした瞳が燃えていった。
更新履歴 水色
2015/09/30
数え切れないほどの星が浮かんでいる、
ともに、やさしく見守るお月様が佇んでいた。
見つめ返せば吸い込まれるような光の膨張が
心をうばっていくようだ。
いつもと同じようで、すこしちがう、
あなたの表情を、瞳にやきつけて。
更新履歴 青
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