愛しさと苦しさ
2016/08/05
なにかがあったわけじゃないのに、
こんなに苦しいのはなぜだろう。
暑くもなく、今日はとても涼やかな風も運んでいたのだ。
頑張って作ってくれたご飯すら一口も入らない。
見るもの全てがまるでどこか遠くから眺めているようで
声も出なくなっていた。
なにに対して想っているのだろう。
それすらもわからないまま、ただ漠然とした
愛しさと苦しさを抱えた。
自分のことは自分で感じるもののはずなのに
自分の感じることすら
よくわからなくて
年を重ねて枝分かれして色んな感情が芽生えて
私には言葉にできない想いが溢れる。
愛しくて、苦しくて、
カーテンの揺れる風景の向こうで
鳥の鳴き声や子供たちの声がして
美しくてぼんやり眺めていた。
frailty (二部作)
2016/07/27
(ver.piano sing)
frailty[download id="588"]
"そうして、立ち止まる。"
(ver.song)
frailty[download id="589"]
歌詞
このままでは、ゆけない。
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…)
両手。頬を ばしっと、叩いて。
脆さ。紐を ぎゅっと結んで。
いくつかの日 くじけて
かたちのない 君は 話しかける
「もう、だめだよ…」と、かえしたよ?
このままでは、いけない。
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…!)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう…?)
このままでは、ゆけないから
(ゆこう、ゆこう。ゆこう。)
どこにもいない君と、
2016/07/20
「ぼくはここにいます」
軽やかなステップで足を急がせた。
まっすぐと抜けた先に、灯りがついていたよ、
ドアを開けると今よりすごく前の
あたらしいぼくのお家の中だよ、
手をあらって、ぼくのへやに上がって
ベッドの上で考えたよ、
ぼくはどこにいるのか、ときどき
わからなくなるから、
ぼくは容なき君としゃべりあって
ぼくをみつけたよ、
ぼくはここにいるよ、
きみはいないのに、
ぼくはいるんだね、
時の航路
2016/06/27
いろいろかんがえたけれど、なにも見つからなくて
なにもない野原でずっと立ちつくしていた。
たくさんのことがわかったのに、
一番わかりたいことが、わかることができない、
きっと、”それ”を見つけるために
いつもこうして生み出してきたのだと思う。
いろいろかんがえたけれど、わたしには
一番だいじなものが空っぽで
透明なボトルのように軽くて蹴飛ばされたら
どこまでもどこまでもとんでゆくんだ。
でも、そんな風にかんがえていても
日常は時速を上げてすぎてゆくのだ、
もうどうでもよくなって、風にふかれて
朝がきて夜がすぎて
いろいろかんがえることの無意味さを
知る。
ただ、進む。それだけで、航路ができていく。
こだわりを棄て、からだを浮かせて
ゆこう、夢をみることをやめて
もっと、ほんものの世界へ。
ほんとうのことをはなそう
2016/06/17
ほんとうのことを、はなそう。
踏み出せなかった一歩が、ようやく踏めたその日、
私は大切なことをおもいだした。
傷ついて、伝えることすらおびえて
かくして、にげて、そうして誤魔化して
ほんとうのことを言えずにいた。
怒った私を殺して、なかったことにしてた、
ほんとうのことをはなそう。
今度こそ、大切な誰かを傷つけてしまう前に。
ほんとうのことをはなそう。