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「ピアノ即興」 一覧

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冬から春へ

2019/01/30

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冷たい風がゴウゴウと轟くように音を立てていた。
心の隙間に吹いて、日常はさらに白く
塗りつぶされるようだった。

それでも。
思うのは、春のことだ。春になったら、
君と会ったり、出かけたりして
沢山の夢を叶えたい。
冬までのことをうそだったみたいに
桜と一緒に散らせて、歩いていくんだ。

会いたい。
君や、友達や、まだ会ったことのない人たちにも。
会って、お話をして、一緒にご飯を食べたり、
紅茶のお店に行ったり、春を見たり、
夏を見たり、秋だってこのまま巡っていくんだ。

冷たい風は負けてしまいそうなぐらい強く吹いていた。
もう嫌だなだなんて、言ってしまった。

だけれど。
もうすぐ春が来るから、春はいつだって
来るから。想いをのせて
強く、強く。願いつづける。

桃色

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斑模様の夢を見た

2019/01/14

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ゆらゆらと幻が翳る。
斑模様の空間が私を取り囲む。
すいこまれて、どこもかしこも
迷路のように果てがなくて
ずっと彷徨っていた
明け方のこと、布団から起き上がっても
しばらく夢は覚めなかった。
視界はトーンを落として
まだ空中を漂ったままだ。

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中間色の佇む空

2019/01/11

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ただ、そこにあるがままの空は
いつも雲が流れたり
雪が叩きつければ真っ白になったり
雨が降れば黒ずんだりと
そのキャンバスに様々な景色が描かれる。

中間色で描かれたこの空のように
心はただ、無心で
あるがままの世界をただ見つめるだけで
そこに温度があるかというと違うような気がした。
明るくも暗くもなく
感じるものはあるけれど

そこに意味合いは成さない。
そこに、空が佇んでいる。

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光る叫び

2019/01/02

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晴れ晴れとした日差しの中で
出発した眩い夜は
いつもとちょっと違う。
そうして発車して降りる駅も
いまはそんなに、かなしくないだろう、
階段だって一番先頭を歩いて
もう、恥ずかしくないのだ、
晴れ晴れとした凛とした冷たさに濡れた夜は
現実への収束が早いように思えて
ここまでも全て受け入れれた、
今受け止めれるのなら
ここから歩く世界は
怖くなくて
祓うものもなくて
満ち溢れていた、1月。

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心の奥底にきれいな水を注ぎたい

2018/12/04

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心の奥底にきれいな水を注ぎたい。
そう思って、蛇口をひねった、
心の入り口から流し込むのだ、
喉を潤す、だけれどそれ以上奥には
流れ落ちなくて
口から溺れるように溢れ返ってしまって
身体はいつの間にか水の中だ、
足もつかないその水の中で
なんとか泳ごうとして腕でかき回して
必死に、必死に息を止めて
抗った。

心の奥底にきれいな水を注ぎたい、
ただそれだけだったんだ。

心の奥底にきれいな水を注ぎたい、
ただそれだけだったんだ。

ピアノ即興 水色 更新履歴

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夜は続いてゆく

2018/11/13

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物語ははじまった。
明日も明後日もはじまった。
冷たいアナウンスが燃え尽きた心に
痛いぐらいに染み渡って。
疲れ果てた身体に、挫けそうな魂に
呼びかける。

“戻ってきたのだ”と。

朝の音がつらい、夜を終えるのがつらい、
昼もずっと夜のままでいたい。
朝を迎えるのが今はつらくて
夜を終えるのが怖くて不安で
目をぎゅっと瞑って何も見えないように
いつまでもいつまでも
ドアを閉じて
この日を終わらせない。

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Don`t tell

2018/11/05

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ざわりと香る、夜のこと。
ぱきりぱきり、と音を立てて
それを包んでいた殻が割れだした。
露わになったその姿はすごく滑稽だ、
醜くて見れるものではなかった、
露わになったその姿は
今まで目をそらしていた自分の姿だ。
一メートルぐらいの距離で
あなたをずっと見つめていたが
あなたも私を見ていなかった。
ざわざわと外では風が荒れ狂っていた。
これ程にずっとあなたのことを
見放していたことに気が付く。
あなたの瞳に魂は宿ってなかった。
私はただただ、そこで立ち尽くした

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再生の日

2018/10/29

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今日は再会したのだ。
それは形におさまらないもの、
輝くもの、瞬間にあるもの、だ。
気が付けば緩やかな曲線に沿って
ペダルを漕いで、足を離せば
心地よい斜面を下りているでしょう。
風など感じないぐらいに
だけれど輪郭ははっきりしながら
見つけたのでしょう、
出会えたのでしょう、
新しい風がまた吹いていく、
近くに。もっと、近くに。
幸せはある。

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音は色褪せることがなかった

2018/10/22

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きらきらと瞬きをする、教室だ。
肌色のカーテンゆれていた。
次第に鍵盤を奏ではじめた。
一斉に歌い始めた、
ざわりと心が震えた、
意識はどんどん深くのめりこんでいく、
歌声と教室のピアノの音が体中を支配した。
あのまっすぐな瞳。

「ここに、いたんだね。」
彼女はその教室の一番後ろで眺めていた。
やさしい音が次第にやってくる。
ここにいた確かなこと。
気が付いたら瞳は濡れていて
ベッドの上にいた。

ピアノ即興 更新履歴

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容広げて生きていくなら

2018/10/20

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何もいらないはずだった、
だけど抱えているかけがえのないものが
あまりにも多すぎた、
いつしか選べなくなっていた。
どう考えても行き着く答えはわかっているのに
受け入れられない、
それなら全て抱えて生きていったほうがいいと
乾ききった心を潤してくれたことを
胸に刻みながら、光をくれたことを
想う。
抱えきれないのなら、自分の心を
もっともっと広げていけばいい。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

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