この身裂けてしまうまで、踊りをツづけましょう
2017/07/12
繊細に、且つ洗練したその世界に
魅了されて なんとも薄っぺらいわたしは
右手を真っ直ぐとしなやかに伸ばして
滑らかに動かして
左手を反対側へ おどらせて
滑稽な踊りをつねに披露して
つま先を立てて 足が赤く染まるほど
舞いツづけたのだ。
鏡を見て、ふっと笑って くねりと
首をまげて いつまでたっても
狂気に満ちていただろう。
明日むなしい夜がきたって構いやしない、
択んだ道なのなら、とことん枯れはてるまで
この身が裂けるまで
ツづけましょう。
夜影はまどろみに消えて
2017/06/08
夜、明かりがぽつぽつと点り始めた。
町は、静けさをまといながら
人影は、ゆらゆらと走りながら
時計塔は、鐘を鳴らしながら
夜の訪れを、まどろみのように感じていた。
夜から朝へ (二部編成)
2017/02/20
「夜の水槽」
夜の水槽[download id="629"]
「なにを焦っているのだ、
君は、大切なことを約束しただろう、」
自分の中の神様はそう言う。
唸り続けて叫び続けて
夜の真下で獣みたいに鳴いていた。
ただただ滴りながら
吼えて、狂い荒れながら
自分の中の神様は語りかける。
「もう話しかけるな」
そう放てば、神様は黙る。
黒い黒い明かりのない場所で
そこにいることが今の自分にとっては
許しにもなるだろうと思う、
暗い暗い闇の底まで沈んで
遠く遠く吼えていた。
「どうしてか、」
どうしてか、[download id="630"]
それでも朝は来てしまっていて
こんなに苦しい気持ちも
少し引きずるものの
はじまりの世界では
気持ちを入れ替えて正していかなくてはならない。
コップに水を入れて、口の中を潤して
一日は始まる。どんな怖い夜がきたって。
また飛び立つ日のために
2017/01/06
なにを描きだしても本当の世界にはかなわない、
こんなにも笑って声をあげるほど泣いてしまうことが
そして目が焼き付けるほどの眩い風景が
いとしくて、あなたは世界を色付ける。
描き出すことの全てが今は果てしないこの世界には
かなわないと知れば
私のいくべきみちは、桃色や黄色や
緑色や水色に輝く、どしゃぶり雨の瞬くもとで
教えてくれる、あの場所へまたゆくひのために

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