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「色カテゴリ」 一覧

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時の針

2014/12/11

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毎日が過ぎる音がした。季節は、”冬”を迎えていた。
もう戻ることのできない幼い記憶を
思い出して泣いた夜をそうっと両手で掬った。
毎日が、ほんの少しずつ移り変わって、
自分は生まれた日からだんだんと忘れていきながら、
時の針が進む。消えていく、カタチ。
凍てつく寒さとともに、私は色んな風に
崩れていくのだと思ったのだ。

更新履歴 水色

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心鳴る初冬

2014/11/27

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あなたがいない風景を
ゆっくりと車で走りました。

すっかり葉っぱが落ちた初冬の風は
心が凍えるようなさむさです。

無理にでも鍵盤に向き合わないと
こころが許せないのです。

更新履歴 水色

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君の標。

2014/11/21

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まるで、雪が深いように心にいくつもの影が差した。
私は、臆病になりかけていた。

強く生きようと思えば思うほど、
立ちはだかる壁は大きく、人を疑い、
不安が募り、至る所に恐怖が襲う。

まるで、心の中にいくつものの棘があるみたいだった。
強く生きようと思えば思うほど、
弱さを知る、涙を見る、叫んでしまいたいぐらいだ。

慎重に、慎重に指先で音を探し、鳴らす日々。
それは長い冬のようで、
もう出たいよと言いながら、向かう日々。

出口の見えない根深い雪のトンネルで、
君と奏でる。君が悲しくないように、
君に真正面から向かって、想いを伝える。

凍てつく寒さを耐え忍ぶ冬が、君と私を包み込んだ。
どんなに光が見えなくても、たとえ光の方に
全く行けなくたっていい。どんなに寒くたって。

君の音を私は守り続ける。そうして、奏でるんだ。
君がいつまでも埃まみれにならないように。
私が触れ続ける。

更新履歴 ピアノ即興

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平坦な道

2014/11/12

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時にくじけることもあった。
強く生きる為には、まだまだ程遠いわたし。
一歩一歩、そして一日一日を積み上げて、
あの場所を指差す。

「遠いね。でも、そうやって少しずつ、
 歩いていけば必ず辿り着くと思うんだ」

果てない場所まで、歩きつづけるわたし。
派手なことも、なく、ただただ小さな事を
少しずつ少しずつ、こなしていくんだ。

更新履歴 黄色

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彩の世界にて

2014/10/30

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満たされた幸せの中で、風景は色づくだけで
なにも変わらずいた。
すこしずつ、すこしずつ彩っていく世界は
ふしぎとやさしく感じた。
どんなことだって、「しあわせ」になる風景の中で
いつでも心の音楽が流れた。
息づく世界は、昨日よりも、一昨日よりもうつくしい。

水色 更新履歴

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そうして冬はやさしく訪れた

2014/10/29

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この町にも、ふゆがやってきた。
それは、やさしく、ふわりと光が鳴るように。
ひんやりとした寒さは、一層まぶしく
部屋を照らすようだった。

手袋をつけて、
マフラーを巻いて、吐息を白くさせながら、
あてもなく、あるきはじめた朝のこと。

「さぁ、今年も ふゆという季節を
 さがしに出かけましょうか」

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世界の終わりで ver.2014

2014/10/24

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「いつも、”終わり”について考えてた。」

☆2005年製作「世界の終わりで」という
 MIDI作品のリメイク作品です。(MIDIリンク)
 当時、授業中に五線譜に描いた、
 作曲を始めた頃の楽曲です。
 この楽曲は2012年にもリメイクしております。

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ある朝のこと - ver. 2014 -

2014/10/22

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朝が来たから、君は笑うんだよ。
思いっきり体を伸ばして、
心の扉も開けて、開けて。
歩いていた足がふわりと宙に浮いて、
空中に浮かぶ見えない階段を、どんどん上がっていく。
自分だから歩ける世界を確かに感じて、
まるで飛んでいくような気持ちで呼吸をした。
強く、強く、生きていく。
もう大丈夫、もう私は信じている。

☆2013年製作、
「ある朝のこと」のリメイク曲です。
2013年の頃より、
気持ちを新たに演奏しております。

更新履歴 mono

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幸せになるために出発した

2014/10/16

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「延長戦、終了だね」

憧れの地で、まるで夢を見ていたかのようにも思えた。
つらさ感じて涙を流してしまうことだって、
それもうれしかったんだ。
この時よくわかった。痛いほどにわかった。
自分がこの世に生まれてきた理由がわかった。
人は人を愛して、愛されるために生まれてくるんだと、
わかった。

- 強く、心を持って生きよう -

飛行機の中で憧れの地を、いや…あなたの地を見つめた。
だんだん遠ざかっていく。
これでもかというぐらいに遠ざかっていく。
やがて空が白い雲で景色は消えていく。見えなくなっていく。

私は決めた。新しい世界へ、行ってきます。

更新履歴 桃色

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夜の雲が笑う

2014/10/07

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「君は、それでほんとうにいいの?」

砂埃が混じる温い風が吹く中で、
まっすぐと見る月の子どもは諭すように僕にそういった。
言い訳ばかりが頭の上で浮かんでは消えた。
子どもの真後ろに紅い大きな月が佇んでいて、
夜に誘うように笑っていた。
心に刺さったままの、大切なことはいくらでも
簡単に抜いてしまうことができたのに
それができなかったのだ。

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