静かな河のほとりへゆきましょう
2016/04/13
眺めた先には、かなしいことば。
眺めた先には、きずつくことば。
心にぎゅっと留めて、目をつむって、
溢れだすように叫びたい気持ちを
静かな河のほとりへと、片手でやさしく
水に触れて、流していくの。
かなしいことばは、誰かをきずつけて
またかなしいことばが生まれるから
口をぎゅっと閉じて、ただただ
静かな河へゆきましょう。
もう沢山、傷をつけないように。
future - ver.2016 -
2016/04/11
(序章)future ver.2016 (???序章)[download id="568"]
また、だ。こわくて、不安で、どうしたら、いい。
真っ暗なのに、輪郭ははっきりと見えた。
(本編)future ver.2016[download id="569"]
弱さに気付いたから、早足で
明日へと駒を進めた。自分の弱さなんて
今に知ったことじゃなかったのに、
こんなに不安なのは
たくさんのことが待っているから?
また朝が来た、また今日も始まった。
冷たい気持ちと、興奮と、怒りと、熱情と
ともにして、なにもない場所へ足を蹴飛ばして
飛び込んだ。
☆素材のご利用は、(本編)のみ可能です。
序章の利用は不可とさせて頂きます。
今この瞬間、ここにいる
2016/03/30
突如、世界は明るくなった。
だけれど、
また次の苦しみのことへ
自然と身体は向かい始めていた。
どんなに明るく笑えても
こんなに雲ひとつなく晴れていても
ましてや君とだって会えるのに
なぜだろう、予感がするのだ…。
世界は、明るくなっても、またその終わりがやってくる。
そして、また明るくなって、また春が来て
夏が来て、秋が来て、冬が来て、、
そして、また唐突に突き落とされる。
安心出来ず、泣くんだ。
越えても、越えても、終わらない恐怖に
空を見上げてこう言った。
「それでも、今このときが、あるのだから」
今、私はここにいる。確かにいる。
いるような、いないような気も時々するけど
ここにちゃんといるから、大丈夫だ。
おとなになるということ
2016/03/23
笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが目を細めて浮かんでいる。
思えば、馬鹿にされても、冷たくあしらわれても
気付かないでいる私がいたように思う。
でも今は色んなことが手に取るようにわかる。
良いことも、悪いことも、わかってしまって
ベッドの上で丸くなって、なにも見ないように目を瞑った。
笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが冷たい瞳をして浮かんでいる。
春の風はどこまでも吹く
2016/02/24
凛と張り詰めていた、雪解けの季節は
叫んでしまいたい気持ちも
もどかしくて仕方のない気持ちも
冷たい風がまっすぐ、まっすぐと突き抜けていくみたいに
どこまでも走っていくんだ。
「私も連れていって。」そう一声、発せば
たくましい風が吹いて、また通り抜けた。
謳う朝焼け ver.short
2016/02/24
眩しすぎるぐらいに朝焼けは
私たちを照らしていた。
やさしい時間が流れて
哀しい悪夢を今は忘れてしまうぐらい
うつくしい空が流れていた。
☆Novectacle様主催、
「ファタモルガーナの館 -Another Episode-
Original Sound Track」より