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真夜中の12号線 ver.2015
2015/09/25

誰もいない国道の真ん中、ライトが照らしていた。
近くでは踏み切りの音が鳴っている。
ウインカーをチカチカと点滅させる車が止まっていた。
そこには、誰も知らない物語がある。
☆2008年MIDI製作「真夜中の12号線」より。(MIDIリンク)
元々のMIDI用の曲ということもあり、
演奏として公開するのははじめてのことでした。
良太様主催「Following the Light -夜景コンピレーションCD- 」へ1曲参加させて頂いております【2015秋M3 / 第二展・ケ-39b】
2015/09/15

こんにちは、真島こころです。
季節はすっかり移り変わり、
今年も、度々参加しております秋M3が近付いてきました。
自分は今回、直接参加が出来ないのですが、
何作かお誘いを頂いたり、応募をしておりました。
来月まで参加作品を一挙、紹介していこうと思います。
そんなわけで第一弾は、
いつも楽曲など使用してくださっております
良太さん主催のコンピレーションアルバム、
「Following the Light -夜景コンピレーションCD- 」。
良太さんは音楽も作りますが、
いつも素敵なお写真を撮られております。
私も良太さんのお写真がとても好きで…、
この機会に是非ご一緒できたら、と応募させて頂きました。
私は、Disc1『Human Breeze』の
トラック11「都市列車の夕べ」にて
参加させて頂いております。
日が沈んだ東京を舞台に、
電車に乗って夜の街を車窓から眺めるという
コンセプトにて製作してます。
"夜景コンピ"特設ページにもありますコンセプトを
製作前に良太さんから頂きました。
夜景をどんな時に見ますか?どんな気持ちを抱きますか?
という言葉を目にした時、真っ先に浮かんだのが、
地元ではありますが、このテーマでもありました。
夜景は綺麗・美しいというイメージではありますが、
それと同時にお家や家族のことを考えたり、
"さみしさ"のような感情も浮かんできます。
テーマを決める頃、
春の時のM3で東京から戻った頃ということもあり、
今回、都市列車=東京の列車というイメージにしました。
東京の列車に乗っていると、緑色や青色の光が
アパートや団地から薄暗く照らされていて、
途中途中で、踏み切りの音とともに赤く点滅します。
地元とはまた違った風景に、東京へ行くと
自分は見入るようにして眺めてしまいます。
また、コンピレーションということで、
今回多数豪華な参加者さんたちによる楽曲も素晴らしいので、
是非Disc2も合わせてご試聴ください!
Disc1とがらりと雰囲気が変わって面白いのです。
ボリュームたっぷりの二枚組になってますので、
M3では是非お手に取って頂けたらとてもうれしいです。
寂れ街 ver.2015
2015/09/14

薄れた空気で、人は憂いの瞳でゆっくりと歩く。
この街を知っているか。
ここは悲しみの街。
人々は夜も朝もセピア色の空を眺めているだろう。
原曲:2005年製作/MIDI「寂れ街」(MIDIデータ)より
☆ver.2011年も公開しております。
是非、聞き比べてみてください。
幸せのために
2015/09/11

「…人のために、行いをしたとしても、
それはきっと自分のためでもあるんだ…」
足元はすごく冷たいのに、
肩の上にある加藤の手が、とても、やさしくて
あたたかくて、それでいてかなしかった。
こんなにやさしいのに…いや、こんなにやさしいから…
かなしいんだろう。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
槇の疾走
2015/09/10

祐の手は誰かに強引にひっぱられて、
いつの間にか走っていたのだ。
視界をはっきりさせるように、目をこすると、
目の前に槇が汗ばんだ手で自分を引っ張っていた。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
遠のく世界
2015/09/10

怒った顔の槇が
一冊の寂れたえんじ色の本を手に取った。
ぶつかったときの衝撃、落としてしまったせいか、
分厚い表紙がぶらりと、取れてしまっていた。
祐は頭がぐるぐるした。
槇は強い口調で吠えるように言った。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
道
2015/09/07

心が彷徨っているから、何度だって
問いかけたんだ。自分が間違っていたのだと
認めながら、目を背けて外に出ては笑った。
夜になれば、ベッドで呻き、転がるようにして床に落ちた。
苦しいときは、楽しいことをしようと思っても
ほんとうのことから背けてはいけないと
心の中にいる自分は、過去を指で描いて
おしえてくれた。
殻を打ち砕き、外へ、外へと向かっていく。
思えば、そのことばかりを求めて。
思えば、そのことばかり求めすぎて。
求めすぎて。
私は遠い日のことを、そっとまぶたを閉じて
風に吹かれながら思い出していた。そっと、だ。
求めるほうが、無駄だと思っていた。
ないものは、ないものだと思っていたんだ。
求めれば求めるほどつらくなるから、
それならあきらめればいいと。
目を開ければ、いっぱいになった容の中で
ばたばたと溺れていた。
「私は、」