「 年別アーカイブ:2022年 」 一覧
やさしい仮面
2022/06/29
線香花火が散っている。
その様子を僕はただ眺めているだけだ。
あの子は言った。
「そうやって優しい顔だけしていたら
貴方は地獄を見ることになるよ。」
笑顔と優しい言葉といつも楽しい話をする少年は
ある時気が付いてしまった。
自分にはこんなにも醜い憎しみが
幾つも渦巻いているのだと。
それはあまりにもみすぼらしい心。
どうやってもその心は
笑顔で、優しく、楽しく繕っていても
色濃く滲み出てしまう時もあった。
もっと僕はこういう人間だってそういう風に
少しでも出せたら違ったんだろうに。
線香花火が散っている。
その様子を僕はただ眺めているだけだ。
君は哀しそうに笑った。
おまかせ福袋プランを増設しました。
2022/06/02
いつもありがとうございます。
サイト依頼口に「おまかせ福袋プラン」という
新プランを増設しました。
今まで依頼したいけど
敷居が高くてどういう風に送ったらいいか
わらかないという声をよく頂いたこともあり
このようなプランを作ってみました。
全て依頼ごとにカテゴリ内でお任せ3曲書き下ろします。
初回割引もあります☺️
カテゴリ一つにつき2分3曲を書下ろしで
作らせていただきます。
作業用BGMとしても配信用BGMとしてもぜひ。
四月の東京の雨はきれいだ
2022/04/25
外はどしゃぶりだ。両手いっぱいに
抱えた荷物に体は応えながら
モノレールへと飛び乗った。
外は湿気があるが冷ややかな風が
換気をしている車両の窓から
ひゅるららと吹いて汗ばんだ身体を癒してくれた。
「風、気持ちいいね」
どうしてだろう、雨の中、
東京の景色が空気は汚れていても
沢山のビルが並んで喧騒していても
美しい風景に心留めていた。
幾度に願った。
ここにまた来て沢山の人と関わることを。
幾度も夢見た。
こうしてまた来て、雨の中の
モノレールでもう何も車内の喧騒は聞こえず
ただただ、雨の街並みに見とれていた。
【2022/04/24(日)】M3春へ出展します。新譜「まどろみの中の目隠し」リリースします。お品書き公開しました。
2022/04/01
こんにちは!いつもありがとうございます。
真島こころです。
4年ぶりのM3、そして作品新作では3年ぶりの
新譜を作っての告知になります。
今回は旦那ポケットサウンドのAzellと
共同出展しますので
ポケットサウンドの頒布物もあります。
どうぞよろしくお願いいたします。
イベント出展情報
2022年4月24日(日)10:30~15:30
音系・メディアミックス同人即売会 「M3」
OPEN10:30/CLOSE15:30
東京流通センター
君の音。×ポケットサウンドブースにて。
配置:第二展示場2階【ケ-20ab】
お取り置きについて
君の音。ツイッターまでお願いします。
作品名と部数とお名前をリプライくださいませ。
(フォロー外歓迎です)
メッセージカードをつけて当日お渡しします。
当日14時30分までにいらっしゃることの方限定になります。
それ以降はキャンセルになりますのでよろしくお願いします。
また、取り置き期間は4月21日まです。
新作・頒布/詳細情報
・新譜「まどろみの中の目隠し」 1000円
-まどろみの中で、また貴方は現れた。
-貴方が泣いているのをずっと立ち尽くして眺めていた。
切なくも幻想的なピアノ×フルボーカル×コーラス集です。
陰りありながらも力強くドラマティックな
ボーカルコーラス曲を8曲収録。
ブックレットでは全ての歌詞を読むことができます。
自身の過去にサイトで公開した弾き語りを
また再度完成度を上げて収録して
パワーアップバージョンCDとして
ベスト盤としてリリースします。
ぜひあなた様のお好きな一曲を見つけてみてください。
[特設サイト]
(DEMO-PV)
・CD&小説本「少女炭酸集」
セット/1,000円 本/600円 CD/500円
こちらは全年齢対象ではありますが
百合ものを扱っておりますので
苦手な方はご注意ください。
-この間はごめん。君と約束をしたことを
-すっかり、忘れてしまっていたんだ。
-でも、もう忘れたりしない。
少女たちが織り成す苦しくも淡くて
切ないエモーショナルな音と小説の世界です。
短編を5つ、そして音も短編に合わせて5曲
収録してます。
(DEMO-PV)
・CD「風の吹く庭に」 / 1,000円
「ゆこう、いつもの日々を、風景を。」
きらきらとそれはやってきた。
季節は瞬いた、いくつも風景は
彩りを成していった。
今なら歩ける心があるんだ、ゆこう。
この”ガーデン”に辿りつく運命は
決まっていたんだ。
-
コスモスやシュウメイギクが咲く
ガーデン(庭園)を舞台にした少女の物語。
ピアノ伴奏の歌&コーラスの曲を7曲収録。
1曲1曲尺がたっぷりあるので、ボリューム感もあります。
洗練とした雰囲気に少しの切なさと力強い意志。
澱んだ世界を乗り越えていく心模様を歌詞におさめてます。
ブックレットには全曲の歌詞を収録してます。
・詩集「もう一度、生まれた」 / 500円
「白い花束を持った貴方は教えてくれた。」
大人になるにつれてわかってきたこと、
死との直面、
大切に出来なかったこと。
ページ数は少ないですが、
実際に書店で
販売されてるような本のようなクリーム色の紙を
択びまして、
また、QRコードからは、詩に乗せた楽曲が
聞く事が出来るように1ページ1ページ
角に入れております。
・CD「25をなぞって」 / 1500円 【再販】
少女、そしてこれから大人になっていく
あなたへ。
等身大の想い、葛藤や絶望、
そして希望。感じるがままに
詩を紡ぎ、イラストを描いて頂き
トールケースに包み、一つの作品が出来上がりました。
やさしくも、かなしく、
だけれど、力強く、苦しみもあらわに
この一枚におさまっております。
是非ブックレットとともに、何か感じるものがありましたら
幸せです。
・CD「南極地平線から」 / 500円
「凍える世界で彼等は幻を探している」
紅色の空、そしてその紅色に染まった大海原には、
いくつもの数えきることが出来ない
流氷が漂っていた。溶けかけた氷山が
今日もあちこちで崩れる。
南極の地を舞台に、凍てつく空気が漂う
多重コーラス×ピアノ×アンビエント風の
アルバムを作りました。
幻想的に、音を大切に、
新しい世界を表現しております。
まだ、見たことのない風景、感じたことのない
世界を是非、触れてみませんか。
・CD「泣かない」 / 1000円【再販】
「ただ、そこにあるだけ。」
少女の心、そしてそれを巡るもの。
描かれた絵より、拾うようにして。
透き通る音を そっと、ならべました。
かすかに水の音が聞こえてくるような、
しっとり、やわらかい透明感のある
ピアノ曲集です。
・CD「ナナカマドを唄いながら」 / 500円【再販】
「“思い出せば遠く、忘れたいほど近く…――――”」
記憶は季節が巡るたびに思い出すようで
忘れたいことのほど、いつもそばに"在る"ようで
このアルバムはつらい過去を思い出しながらも
そっと箱にしまって
新しい季節へと歩いていくという一枚となってます。
どこか懐かしくも、哀愁漂う芯の強さを感じる一枚、
宜しければどうぞ
お手に取っていただけたら幸いです。
・CD「少女の海から」【残部僅か】 / 500円
静けさと、儚さ。少女は今も海の中で夢を見ている。
愛しさだって、やさしさだって、痛みだって
少女にはまだ残っていたんだ。
かぼそく、儚い海を舞台にした世界を、
ピアノだからできる旋律で歌うように、
愛しく表現した一枚です。
雰囲気のとてもあるアルバムなので、
まだ当サークルのCD作品に触れたことのない
はじめてCD作品としてもおすすめです。
続いて、委託品のご紹介です。
・川底幻燈1~3総集編 1,000円(委託)
宵町めめ先生による漫画作品「川底幻燈」の委託なります。
動画は、川底幻燈シリーズ第一巻の紹介PVになります。
1巻~3巻までの総集編のみを今回持ち込みます。
1巻~の総集編ということで、初めて読む方にも
おすすめの一冊です。
pixivからも試し読みが出来ますので、
こちらよりどうぞ。
ポケットサウンドではこちらの原作をもとにした
イメージ曲集の頒布もあります。
こちらも合わせてチェックください。【DEMO】
最後に
なかなか息のできないご時世でもありますが
感染症対策をしっかりして
会場でお待ちしております。
今回新譜は特に今までで一番時間をかけて
作りました。
ぜひお手に取っていただけたら
最高の幸せです。
心よりお待ちしております。
大地はつながっている
2022/03/13
春は遠く、世界では哀しみが起きていた。
こんな風に梅が咲いて湖は輝いて
畑では新しい命が芽吹いて
それなのにそれ以上何を求めるというのか。
サンダルで緩い足元をぐらつきながら歩いていく。
ぬかるんだ土の場所もあれば
しっかり歩ける砂利道もあった。
幸せもあれば哀しみもあった。
幸せな人がいれば哀しみに暮れる人もいた。
そのことを何も気にも留めない人もいた。