「桃色」 一覧
2015/05/19
髪をばっさり切ったら、色んなものを
また失いそうだなって
たくさんのものをかかえた君は 苦笑いした。
守りきれなかった ものが 足元にちらばっていた。
更新履歴 桃色
2015/03/24
やわらかく、風がそこに吹いた。
赤い自転車を走らせば、さくらのように雪がこぼれた。
ひかりがあちこちで春を知らせるように、招いていた。
穏やかなその風景を、なんて呼べばいいのだろうか。
「春」だ。
そこに春がこぼれるので、私はまた自転車を
滑らせるように走らせてゆくだけ。
更新履歴 ピアノ即興 桃色
2014/12/12
15時36分。電車に、沈みかけた光が雲の隙間から
射しこんでは、揺れたのだった。
ガタン、ゴトン。繋いだ手が暖房の効いた車内では汗ばむ。
少しだけ背伸びした足元には、鞄が置かれていた。
もうすぐ、もうすぐだね。光を帯びた電車が陸橋を走る。
ぬるま湯の中にいるようだった。二つの影が
時間とともに伸びていく。
更新履歴 桃色
2014/10/16
「延長戦、終了だね」
憧れの地で、まるで夢を見ていたかのようにも思えた。
つらさ感じて涙を流してしまうことだって、
それもうれしかったんだ。
この時よくわかった。痛いほどにわかった。
自分がこの世に生まれてきた理由がわかった。
人は人を愛して、愛されるために生まれてくるんだと、
わかった。
- 強く、心を持って生きよう -
飛行機の中で憧れの地を、いや…あなたの地を見つめた。
だんだん遠ざかっていく。
これでもかというぐらいに遠ざかっていく。
やがて空が白い雲で景色は消えていく。見えなくなっていく。
私は決めた。新しい世界へ、行ってきます。
更新履歴 桃色
2014/08/02
「―――――――――――――――」
桃色 更新履歴
2014/07/22
怖いことを思い出したので、目をぎゅっと瞑った。
空中をさまように、腕を掻き回して部屋を泳いだ。
気が付かないまま、空想の世界にふける。
ピンクやエメラルドの魚と一緒に泳いで、
ずっと、旅へ出た。
海を抜ければ、風鈴がチリンと鳴る街へ来た。
楽しく過ごす”外”での自分は、まるで自分じゃないみたいで
しばらく自分を忘れるようだ。
「もう、自分のことなんて忘れて生きよう。」
のぼる、のぼっていく。感覚が消えていく。
風景はスローモーションのように動く。トートバッグに、
現実をいっぱい詰め込んで、ハンカチをかぶせて
見えないようにした。
いっぱい息を吸って、潮風を感じながら泳いでいった。
それは日曜日のこと。
更新履歴 ピアノ即興 桃色
2014/06/16
ブルーベリーのクッキーをむさぼって。
カーテンを開けた。朝だ。
今日もだれもいない世界へと、こころを移した。
そこは、だれかが入っては、いけないところ。
こころの、還る場所。水辺、
透き通った水に音も立てず静かな光がまざる。
砂糖の入れない、酸味の強い苦手なヨーグルトを
椅子に座って食べた。朝だ。
雪がちらつく歩道をただ、歩いた。学校の、
カーテンに隠れた。
更新履歴 桃色
2013/11/25
ふわりと、ほのかに色づくピンクが少しだけ見えて、
胸がこそばゆくて、
ずっと時間が止まってればいい、と願った。
綻んでは、頷いて。
そうやって、あっという間に過ぎてしまって。
☆2014春M3に出展の際に出す、
製作中のアルバム「朝を終えるために」より。
マスタリング:nakyamo
更新履歴 桃色 アルバム視聴デモ
2013/11/06
太陽が雲の狭間で落ちていく。
音楽がゆれた、朝の夢がゆらりと、ゆれた。
心はあの空の中に溶けた。
ほんとうに、うつくしいものは、
こんなに近くで世界をやさしく、包んでいて、
「哀しいことなんてない」と諭していたんだ。
桃色 更新履歴
2013/10/15
どんなに楽しいことがあっても、
それは終わってしまって。過ぎていくんだ。
「しあわせが、いつまでも続くとは思わない。
でも、今あるしあわせが、未来に生きる光を射してくれるんだ」
今を大事に。過去を大事に。
どんなに苦しい絶望の日が来ても、思い出しては生きて。
更新履歴 桃色
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