「ピアノ即興」 一覧
2012/10/07
リマスタリング版
化粧が落ちるから泣かなかった。
10月7日。出発の日。
この日のために生きていたようなもので。
遠ざかっていく故郷や、遠ざかっていく顔なじみ。
電車は加速していく。電車はただ、ただ加速していく。
町は薄れていく。見慣れた日常が薄れていく。
更新履歴 鶯
2012/09/29
ほんとうのこと、言わない。あなた、言わない。
ほんとうのこと、言えない。あなた、言えない。
隠し事をしている。
ほんとうのこと、言えない。
更新履歴 過去作品
2012/09/20
☆本編に登場しない曲です。
この曲はBGM案の中の一曲で、
組み込んだ際に合わなかったので、お蔵入りになりました。
劇中で使われてない為、素材として利用可です。
―――― サウンドノベル「朝焼けのブルー」、没作
更新履歴 青 ゲーム使用曲
2012/09/19
"だれだって、ほんとうにいいことをしたら、
いちばんしあわせなんだと思う"
と。そんなことも書いてあった。
自分を見下ろした。幸せ、しあわせ、シアワセ。
自分は幸せ…。
もしかしたら、自分のための幸せではないのかもしれない。
でも、きっと彼女自身のほんとうの幸せになったと、
加藤は思って、穏やかな表情で海を眺めた。
―――― サウンドノベル「朝焼けのブルー」より
更新履歴 桃色 ゲーム使用曲
2012/09/18
翌日は、とてもとても晴れていたけれど、
海小屋に彼女は姿を現さなかった。
加藤はまた海を眺めて、深呼吸する。
そのうち来るだろう、と思って、
メロンパンを小さくまた食べた。
翌々日も彼女は来なかった。
その次の日も、その次の日も、
彼女は来なかった。
―――― サウンドノベル「朝焼けのブルー」より
更新履歴 黄色 ゲーム使用曲
2012/09/12
夕方、海の家を後にしたチヅは、
また自転車をこいでいた。
暑い。蒸し暑さが足を重たくさせる。
海沿いの道路をずっと走る。
このビーチにはよく家族で来ていた。
海は綺麗だ。
光が反射して、黒く、白く、うねる。
―――― サウンドノベル「朝焼けのブルー」より
更新履歴 緑 ゲーム使用曲
2012/09/11
海に行きはじめたのは、数か月前の春のことだった。
雪解けの季節、つぶれたスーパーの帰り、
海沿いを歩いていたら、
人影がそこにはあった。立ち止まって、
目を凝らしてみると、
「海小屋」と、下手な字で書かれた看板が見えた。
―――― サウンドノベル「朝焼けのブルー」より
更新履歴 水色 ゲーム使用曲
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