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「ピアノ即興」 一覧

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そうして冬はやさしく訪れた

2014/10/29

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この町にも、ふゆがやってきた。
それは、やさしく、ふわりと光が鳴るように。
ひんやりとした寒さは、一層まぶしく
部屋を照らすようだった。

手袋をつけて、
マフラーを巻いて、吐息を白くさせながら、
あてもなく、あるきはじめた朝のこと。

「さぁ、今年も ふゆという季節を
 さがしに出かけましょうか」

更新履歴

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世界の終わりで ver.2014

2014/10/24

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「いつも、”終わり”について考えてた。」

☆2005年製作「世界の終わりで」という
 MIDI作品のリメイク作品です。(MIDIリンク)
 当時、授業中に五線譜に描いた、
 作曲を始めた頃の楽曲です。
 この楽曲は2012年にもリメイクしております。

更新履歴

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ある朝のこと - ver. 2014 -

2014/10/22

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朝が来たから、君は笑うんだよ。
思いっきり体を伸ばして、
心の扉も開けて、開けて。
歩いていた足がふわりと宙に浮いて、
空中に浮かぶ見えない階段を、どんどん上がっていく。
自分だから歩ける世界を確かに感じて、
まるで飛んでいくような気持ちで呼吸をした。
強く、強く、生きていく。
もう大丈夫、もう私は信じている。

☆2013年製作、
「ある朝のこと」のリメイク曲です。
2013年の頃より、
気持ちを新たに演奏しております。

更新履歴 mono

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幸せになるために出発した

2014/10/16

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「延長戦、終了だね」

憧れの地で、まるで夢を見ていたかのようにも思えた。
つらさ感じて涙を流してしまうことだって、
それもうれしかったんだ。
この時よくわかった。痛いほどにわかった。
自分がこの世に生まれてきた理由がわかった。
人は人を愛して、愛されるために生まれてくるんだと、
わかった。

- 強く、心を持って生きよう -

飛行機の中で憧れの地を、いや…あなたの地を見つめた。
だんだん遠ざかっていく。
これでもかというぐらいに遠ざかっていく。
やがて空が白い雲で景色は消えていく。見えなくなっていく。

私は決めた。新しい世界へ、行ってきます。

更新履歴 桃色

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夜の雲が笑う

2014/10/07

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「君は、それでほんとうにいいの?」

砂埃が混じる温い風が吹く中で、
まっすぐと見る月の子どもは諭すように僕にそういった。
言い訳ばかりが頭の上で浮かんでは消えた。
子どもの真後ろに紅い大きな月が佇んでいて、
夜に誘うように笑っていた。
心に刺さったままの、大切なことはいくらでも
簡単に抜いてしまうことができたのに
それができなかったのだ。

更新履歴

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静かな調べ ? ver. short demo -

2014/09/29

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時間は、積もる雪のようにあっという間に過ぎた。
寒さもあり、展望台下のカフェに急ぎ足で
入ることにしたのだった。ホットコーヒーが
運ばれてきて、砂糖を甘目にたくさん入れて
口にした頃、そこでは偶然音楽会が開かれていて。
若い楽団達が、バイオリンやビオラの演奏を
はじめたのだった。暖炉が暖かく、懐へと沈ませる。
贅沢な時間が過ぎる中、窓の向こうは吹雪になっていた。
吹雪のことも忘れてしまうぐらい、
ゆっくり、ゆっくりと、それは過ぎた。


☆2014年11月9日、北海道コミティア1にて頒布予定の、
製作中、新作アルバム「雪の鳴る街へ」より。

賑やかで寒い、外から入った一軒のカフェは
一気に体を暖かさが包み込み、
ひどく静かなものでもありました。

それは、この1シーンだけでなく
冬の日なんかには、寒いところから、
暖かい場所へ移動したときに感じる、温もりや
ほっと安心するような、
雪国ならではの一瞬のひとときなのです。
そんな地に住んでいる自分だからこそ、
表現できる「冬」のアルバムを現在製作中です。

更新履歴 アルバム視聴デモ

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暗がりに灯る想い ? ver. short demo - 

2014/09/25

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- それは、やさしく淡く、溶けていくのでした -

舞台は北海道オルゴールの街、小樽。
季節は12月の終わりに差し掛かる。
街灯には暖かい色のした光が灯ったのだった。

優希(ゆき)は真紅のコートをまとって、
雪がしんしんと降る中、白い景色に足跡を刻んでいく。

優希は大切な人とその道をずぼずぼと雪に沈みながら、歩く。
自分の名前と同じ、雪(ゆき)は嫌いだったけれど、
その大切な人と歩けば、雪も悪くないと思ったのだった。

夜になれば、吹雪が来て、大荒れだ。大切な人を
やさしく、それでいて離れない強さで手を握って、
暖かい場所まで連れていく。

お菓子屋さんのある二階は
オシャレなアンティークのカフェで、
そこではちょうど音楽会が開かれていた。
あたたかいコーヒーを砂糖多めに口にしながら、
クラシックの音を聴くのだった。


☆2014年11月9日、北海道コミティア1にて頒布予定の、
製作中、新作アルバム「雪の鳴る街へ」より。
雪がしんしんと降りしきる北海道の地、小樽をモデルにした、
一枚になっております。現在鋭意製作中ですので、
お楽しみに。ジャケイラストはラフ段階のもので、
今回も素敵な絵描き様にお願いしております。
特設サイトも来月中にOPEN予定です。

※2014.09.29.更新
今回曲ごとの尺が長いため、
視聴のショートデモの尺を伸ばしました。

更新履歴 アルバム視聴デモ

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水面に眠る

2014/09/18

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水面に、ゆらゆらと自分の姿がぼんやりと映るので
目をそらして、風の音だけを聞くようにした。
大したことじゃないから、と空笑いする自分の姿は
なにとも滑稽で。自分が自分らしく頑張るのは
本当に、本当にバカみたいだ。投げ捨てた大事なものを
大好きな人たちがやさしく拾って、私に渡してきたのだった。
その大事なものを、受け取らず、何も言わず
背を向けて秋へと向かった。
時間は過ぎるほどに、気を紛らわし続けて、
目を瞑っていった。
一生懸命に、まじめに、熱を入れれば、すごく笑われた。
気が付けば、体も心も、狭い、水面の中に沈んでいた。
沈んでいるのも、少し安心した。眠りについて、
また朝が来た。一日、一日が、水面の中で揺らぐように
足をプカプカと浮かせていたのだった。

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mute - 弾き語り -

2014/09/16

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ねむいんだ ねむいの? Ah..ねむいナ
ねむいんだぁ ねむいの ねむくってね

かなしいお知らせ ことこと、コと。
はこんできたのは ハなたば。

瞼から落ちたのは やさしさ 
そして エゴ、エゴ、エゴ、エゴ。Ah…….

ねむいんだ ねむいの? Ah..わすれてしまいたいナ
ねむいんだぁ ねむいの ねむくってね

Ah…...Ah…AhAh………………………………………

弾き語り 更新履歴

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小さな花 - ver.short -

2014/09/12

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それは雪のように散りばめられて、群れを成すように
咲き乱れた。さびしく踏切の音が遠くで轟くように
消えていった。

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