「橙」 一覧
2017/08/03
---つらい心は横たわらせて
風が運べば少しの間わすれることができた---
更新履歴 ピアノ即興 橙
2017/06/12
なぜだ、こんなに震えるような思いを
持っていても、立ちはだかる壁は多くて
終わりのない道でずっしりとした
熱に蒸発するようだった。
掴もうとしても掴もうとしても
砂埃が吹き荒れて引き戻されるようにして
スタート位置に立たされた。
こんなにも、こんなにも
熱情を抱えながら、果てしなく
聳え立ついくつもの大きな岩の壁を見つめて
生きていくには、あまりにもつらい。
☆2015年製作「熱情に往く」より。
更新履歴 橙
2017/05/11
強い眼差しは対峙していた、
その日二人の間に荒れ狂う風が
吹いて、交わした会話は
ほんの一言、二言だったと思う。
言葉などいらない。
強い眼差しがその心や
熱情を物語っている。
更新履歴 橙
2017/04/17
ずっと探してきたもの、
ずっと見つけれずいたもの、
やっとであえた。
体は軽い、息苦しさもない
生ぬるい温度を常に保つ、
風が吹いてても砂埃など感じないぐらいに
満たされて、ひゅるららららら、と馳せた。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2017/03/14
向き合って打ちこんで
ただひたすらに奏でていても
なんのために私は弾く、
なんのために私は続けていく、
なんのために紡いでいくのだ、
わからなくなって
ただ夢中で弾き続けて
どう弾けば一番正しいのか
どんな曲を作れば一番ほめてもらえるのか
そんな風に頭はいっぱいで
無我夢中で問いかける
今日も、たくさんわけがわからなくなって
放心する、力尽きるまで。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2016/12/21
諦めともちがう、受け入れた先に
手に入れたのは確かなる安堵感。
期待をするのをやめ
欲しかったことにすがるのをやめ
わたしはこれっぽっちもすてきじゃないから
それはそうだと、きめた。
ただ、この尊い彼らや
かけがえのないひとたちを
愛するだけのひとだ。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2016/10/04
だんだん前のめりになって
自転車を漕ぐかのように
信じた熱い心をうちこむようにしていた。
季節は色付く、それでいて
私の弱さは変わらず
だんだん前のめりになって
この崖を突っ込んでいくかのように
有限な時間の真上で、すべてを解き放っていた。
更新履歴 橙
2016/09/15
ひんやりとした風が、微かに露出した肌に
掠れるように触れて
くしゃみが、ひとつ、ふたつ、空中に散らばった。
長いカーディンを羽織って、この街を歩こう、
海の近くの運河通りで僅かに肩を震わせて
少し暑くなったらカーディガンを脱いだ。
橙 更新履歴 ピアノ即興
2016/09/02
いつまでそうしていたか、わからない。
やさしい風の音が聞こえた、
見上げれば、高く高く雲が広がり
秋の中に私はいたんだと気付く。
見るもの全てがなぜだか昨日までとは
ぜんぜん違った。
迷いを置いて、本をたくさん散らばしたまま
気がつけば自転車をこいで
すすきがそよぐ、あの道を走っていた。
更新履歴 ピアノ即興 橙
2016/03/30
突如、世界は明るくなった。
だけれど、
また次の苦しみのことへ
自然と身体は向かい始めていた。
どんなに明るく笑えても
こんなに雲ひとつなく晴れていても
ましてや君とだって会えるのに
なぜだろう、予感がするのだ…。
世界は、明るくなっても、またその終わりがやってくる。
そして、また明るくなって、また春が来て
夏が来て、秋が来て、冬が来て、、
そして、また唐突に突き落とされる。
安心出来ず、泣くんだ。
越えても、越えても、終わらない恐怖に
空を見上げてこう言った。
「それでも、今このときが、あるのだから」
今、私はここにいる。確かにいる。
いるような、いないような気も時々するけど
ここにちゃんといるから、大丈夫だ。
更新履歴 橙
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