「過去作品」 一覧
2013/03/24
生きている空間は、少しぼやけた憂いを漂わせいている。
この憂いという感覚を、誰に伝えようか。
目を凝らして見えたのは薄い、
お風呂のシャワーみたいな、ぬるい光。
そっと壊さないようにして壊れたのは、きっと時間という雨。
曇った窓ガラスの向こう側にいるのは、遠い、遠い自分の姿。
更新履歴 過去作品
2013/03/19
雪解けの音が聴こえる。気温はプラス。
春が少し顔を出し始める。
雨が降った朝は、
合格発表を観に行く学生の姿がある。
セーラー服は、少し背伸びして、
気持ちばかり丈の長さを上げている。
駅から、私は彼らと同じ電車に乗り込み、
見慣れた街並みへと姿を消していく。
見慣れた風景は少しずつ、少しずつ変わっていく。
春の匂いが、今年も体中に浸みついていく。
更新履歴 過去作品
2013/03/11
どの人も、どの人も、あらゆる"事情"を抱えている。
誰もが、その事情を容易く、語るわけではない。
たいせつなことは、
届かない場所にある箱に、そっとしまうだろう。
誰かが、ほんの少しの好奇心で開けてはいけないものだろう。
小さな事情も、大きく、とてつもない複雑な事情も、
その人自身の瞳に映るのは、
私にはどんな大きさかはわからない。
☆孫雄さんが、アレンジしてくださりました。
空気感、臨場感漂うアレンジは圧倒されてしまいます。
こちらから。
☆「ミュージックもん」様にて、
2012年4月掲載曲として楽曲が掲載されました。
過去作品
2013/03/08
向かい側の席。今は、一番近い。
しゃべってしゃべって、仲良くなるまでに、
時間はかからなかった気がした。
あの頃は、私もあなたも、
話せる相手が、お互いだけだったかな。
時間は流れて、流れて。流れていったんだ。
気が付いたらすれ違っていた。
気が付いたら涙が出ていた。
気が付いたら追いかけていて。
気が付いたら苦しくなっている自分がいた。
向かい側の席。
今は、目をそらすことしかできない。
更新履歴 過去作品
2013/02/27
「自分次第だよ。あれもこれも。それもね。」
明日を見つめた。
幾度なく、降ってくる鋭い星たちのことも見据えた。
手を伸ばして、目覚まし時計を止める想像をする。
その手で、これからもピアノに触れていく。
やさしく、強く、今日や明日を誇りに思えるように。
更新履歴 過去作品
2013/02/26
藍色のリビングのカーテンを開いた。わずかに光が射す。
子供が一人…下校中だ。今日は雪、降っていない。
静かだな。冬は静かだと私はよく思う。
特にこの時間は、陽が落ちた色が雪に染まるため、
気持ちがどこか冬にさらわれていく。
この窓辺でピアノを弾いていると、
なんだかどんなことも忘れていく気がした。
過去作品 更新履歴
2013/02/22
雪に照りつくのは、夕焼け。
帰り道にはいつもいるから、見上げておくんだ。
やさしい時間が流れる。ちらつくのは、過去の残像。
…今日も、帰ろうか。
更新履歴 過去作品
2012/09/29
ほんとうのこと、言わない。あなた、言わない。
ほんとうのこと、言えない。あなた、言えない。
隠し事をしている。
ほんとうのこと、言えない。
更新履歴 過去作品
2012/07/02
穏やかでいること、許し合うことは、
鬩ぎあう気持ちを静めてくれた。
人が生きていくということは、
沢山の解決できない事実が宿るということでもある。
"穏やかな心"を忘れずに。
"穏やかな心"を忘れずに。
更新履歴 橙 過去作品
2012/02/09
今だって叫びたいよ。痛みを知っているから、
誰かのために叫びたいよ。
大地に還りたいよ。私は叫びたいよ。
誰かをわかりたいよ。誰かに届けたいよ。
誰かに知ってほしいよ。叫びたいよ、叫びたいよ。
明日の希望なんて知らないよ。
私は"ここ"にいるんだよ。
ねぇ、ねぇ…。私は、どこにいますか?
更新履歴 過去作品
Copyright© 君の音。 | 真島こころ公式ウェブサイト , 2024 AllRights Reserved.