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「黄色」 一覧

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一瞬の毎日

2015/12/09

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毎日は風を切るように終わる。
一日、一日、どんな日だって終わっていくんだね。
外へ出ない日も、夢のような一日だって。
でも、それはかなしいことじゃないよ。
一歩、一歩。確かに自分を刻んで、道を歩いている。

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溺れる魂

2015/10/23

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意識が遠い。重たい瞼を細く開いて
未来を見つめる。今は動けない。
沈んだ足がさらに地面に埋まっていく。
何もできないまま、時間だけが過ぎていく。

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いつだって。

2015/10/03

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ほのかに色づく、桃色がゆらりと風になびく。
ぬるい教室の中で、時間が過ぎるのを
ただただ、待った。

桃色の髪の少女はいつも、
休憩時間になって教室を出ると
やさしい笑顔で待っていた。

いつだって、それは当たり前の風景だったの。
季節が巡り、やがて、彼女たちも巡り始める。

☆現在製作中、
「朝焼けのブルー? -Mezzo piano episode-」より。
特設サイトを公開中です。

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落ち葉の時間

2015/08/10

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落ち葉が好きだった。
たとえば、雨の日水滴がついたガラス窓よりも、
檸檬色のカーテンがふわり、舞うように
揺らめく風景よりも、落ち葉が好きだった。


☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより

ゲーム使用曲 更新履歴 黄色

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こつこつと、それは舞う。

2015/08/02

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先生が黒板にチョークを叩くようにして、
字を書いていくのだった。

少年はそれを見つめ、眺める。

チョークの音がこつこつ、時々粉が舞っていく。

深緑の黒板に淡い黄色・桃色・水色、
そして白色が彩られていく。

その風景は、少し好きだった。


☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより

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存在

2015/06/02

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時間がとまるような日差しは
足を重たくさせるようでもあり
心の中に風が吹くような心地よさもあった。
お腹の中に充満していく煌めき。
風景の中にそよぐもの。
ペダルを思い切り踏んで、確かめた。

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平坦な道

2014/11/12

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時にくじけることもあった。
強く生きる為には、まだまだ程遠いわたし。
一歩一歩、そして一日一日を積み上げて、
あの場所を指差す。

「遠いね。でも、そうやって少しずつ、
 歩いていけば必ず辿り着くと思うんだ」

果てない場所まで、歩きつづけるわたし。
派手なことも、なく、ただただ小さな事を
少しずつ少しずつ、こなしていくんだ。

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光が降るから

2014/07/09

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道往く人に、綺麗なひかりを分けてもらった。
ひかりを手のひらに乗せて歩けば、
背中を押すような風も吹いた。
ひかりが朝の曇った空から、伸びるように降ってきた。
弱い自分をさらけ出しても、ひかりは消えなかった。
肩の力を抜いて、音を奏でれば、道往く人は喜んだ。
そのことがうれしいから、
私も音をいくつものの奏でるようになった。
ひかりが教えてくれる。”ここ”にいていいのだ、と。
そして、私もひかりを分けるために、
だれかのよろこびのために、音を鳴らす。
それが気が付けば生き甲斐になっていた。

ピアノ即興 黄色 更新履歴

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クーラーを効かせた部屋

2014/07/08

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夏が来たので、クーラーのスイッチを入れた。
ゴウゴウと音を立てて、肌を撫でるような風が吹きはじめる。
窓の外を見れば、ギラギラと光る太陽が空を覗いていて
溜息をついて、ソファに体を預ける。足をぶらつかせた。
静かな部屋でゴウゴウと音が響いた。

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月夜に消える

2014/01/17

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いのちが吸われていく様な夜は、くるしくて。
光やテレビの音が痛みを成しては、刺さりこみ。
つまらないことで、気を紛らわせるだけで。
なにかに脅えるわけでなく、なにかがつらいわけではなく、
ただすべてのことが痛みを帯びた。
心が辿り着いたのは、朦朧としたひとりの空間で。
月が哀しそうに、照らしていて。
安心した世界で、夢を見た。幾分も先のことを思い描いた。

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