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「紫」 一覧

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星が鳴り響く街

2015/08/07

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いくつもの星達が輝きを成し、照らしては
この街では降り注ぎ、遠くまで音は響いて、
深い空では曲線が流れて、じんわりと消えていくのだった。
星が鳴れば人々は見上げて、祈り続けた。
忙しなく降り注ぐ星達は安らかに街を染めた。

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真夜中に咲く一輪の花 ver.short demo

2015/04/10

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真夜中に咲く一輪の花 ver.short demo

ぬるま湯のようなひとときの中で
少女は 花のように咲いた。

瞼をあければ
無垢な姿がひっそりと眠っていた。


☆4月26日リリース予定、
最新作アルバム「フエラムネの向こう側」より


作曲・ピアノ演奏:真島こころ
マスタリング:高岡兼時
イラスト:宵町めめ

更新履歴 ピアノ即興

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春の朝に心うばわれて

2015/02/24

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通り過ぎゆくその一瞬を
何と言い表したらしたらいいのだろう。
また、誰かが通り過ぎて、春の駅は
ふわりと温い風に、包みかえっていた。
ただ朦朧とした視界に、駅のアナウンスが黄色く瞬くだけ。
ここにしばらく私は座って、行きゆく人や急ぐ人を見つめて
そっと耳を傾けて、電車の音をゆっくりと聴いていた。

更新履歴 ピアノ即興

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君の標。

2014/11/21

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まるで、雪が深いように心にいくつもの影が差した。
私は、臆病になりかけていた。

強く生きようと思えば思うほど、
立ちはだかる壁は大きく、人を疑い、
不安が募り、至る所に恐怖が襲う。

まるで、心の中にいくつものの棘があるみたいだった。
強く生きようと思えば思うほど、
弱さを知る、涙を見る、叫んでしまいたいぐらいだ。

慎重に、慎重に指先で音を探し、鳴らす日々。
それは長い冬のようで、
もう出たいよと言いながら、向かう日々。

出口の見えない根深い雪のトンネルで、
君と奏でる。君が悲しくないように、
君に真正面から向かって、想いを伝える。

凍てつく寒さを耐え忍ぶ冬が、君と私を包み込んだ。
どんなに光が見えなくても、たとえ光の方に
全く行けなくたっていい。どんなに寒くたって。

君の音を私は守り続ける。そうして、奏でるんだ。
君がいつまでも埃まみれにならないように。
私が触れ続ける。

ピアノ即興 更新履歴

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水面に眠る

2014/09/18

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水面に、ゆらゆらと自分の姿がぼんやりと映るので
目をそらして、風の音だけを聞くようにした。
大したことじゃないから、と空笑いする自分の姿は
なにとも滑稽で。自分が自分らしく頑張るのは
本当に、本当にバカみたいだ。投げ捨てた大事なものを
大好きな人たちがやさしく拾って、私に渡してきたのだった。
その大事なものを、受け取らず、何も言わず
背を向けて秋へと向かった。
時間は過ぎるほどに、気を紛らわし続けて、
目を瞑っていった。
一生懸命に、まじめに、熱を入れれば、すごく笑われた。
気が付けば、体も心も、狭い、水面の中に沈んでいた。
沈んでいるのも、少し安心した。眠りについて、
また朝が来た。一日、一日が、水面の中で揺らぐように
足をプカプカと浮かせていたのだった。

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零れ落ちる心

2014/07/14

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満月の真下、
心を穏やかにしていたら、君は怒るように言った。
「穏やかになんてする必要はない。
心を殺して穏やかにするなんて、誰の事も思えてないよ」
心を殺して、じっと気持ちを我慢することが
また誰かの心も刺すようなことなのだと知った。
君と月を眺め、心をこぼしながら、いくつものの話をはじめた。

更新履歴 ピアノ即興

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私は道を歩く人 - ver. short demo -

2014/03/08

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なかったことになんかできなくて。
忘れたいことは忘れられなくて。
見えないことを疑ってしまって。
言葉にするのは容易くて。
理屈はいくらでも並べれて。
悔しいことがあれば思いっきり、前を向いて。
夢を見た朝は死にたくて。
現実を見ればきびしくて。
それでも尚、歩いていくのは道が続いてるから。

☆2014春M3に出展の際に出す、
製作中のアルバム「朝を終えるために」より。

マスタリング:nakyamo

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ユメ

2013/09/30

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夢を見ていたんだ。疲れやだるさとともに、
夢を見ていた。長い睡眠だったと思う。
まるで昨日や一昨日のことがうそのように。
目が覚めたのは、うそだと笑いたかった。
今日がまた始まった。うそだと笑いたかった。

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aspiration

2013/07/05

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「………………………」

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ダ・カーポの朝

2013/06/11

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うるさく鳴り響く目覚まし時計を止めた。
目を覚ましたら今日になっていた。
重い体を勢いつけて起こす。今日も一日が始まる。

重たい体を運んでくれる電車は
わずか10分の時間だけ私と共にする。
うとうと、と瞼を閉じたりして、
リュックサックを抱えながら揺れる。
目の前の座席は日当たりがよく、
避けるようにして座った日陰の席。
がらりと、数えれるだけの人が揺られている。

この前と一緒だ、と思った。

今日もなんてことのない一日が
時間とともに流れて、
今日もなんてことなく終わっていく。
それがつらい。
それがつらくて、またうるさく鳴り響く目覚まし時計を止めた。
目を覚ましたら今日になっていた。

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