• twitter
  • youtube

「色カテゴリ」 一覧

好き!5 投票)
読み込み中...

彷徨う秋の心は始まっていた

2019/09/05

ダウンロード YouTubeで聴く

「まだ、暑いや。暑いけど
 ときどき寒いや。」

体はついていかなくて心も
思い通りに動かなくて
もっと思うままに
生きていくことができたら
よかっただろう。

秋のはじめのこと。一人思いました。
どうしたらいいか、考えました。

更新履歴 ピアノ即興

好き!7 投票)
読み込み中...

山吹色の秋に飛び乗って

2019/09/04

ダウンロード YouTubeで聴く

豪雨だ。ピシャリピシャリと
打ち付けて。雷も鳴っている。
思い通りにはいかなくて。
吊るされたように
まるで身動きが取れなくなっていた。

「だけれどそれは、あなたが
 表したいことを
 表したい方法で
 表していかないからだ。」

秋の初め頃、気がついたように
走り出していった。
失ったこと、置いてきたこと、
また、表すために
風に乗って、山吹色の稲穂畑が
連なる上をまっすぐと
思うがままに飛んでいくのだ。

更新履歴 ピアノ即興

好き!6 投票)
読み込み中...

音の冒険者

2019/08/22

ダウンロード YouTubeで聴く

手に余ることなく使い果たしたこの指は
まだ見たことのない容を奏でてみたい。
安定でもなく着飾るものでもなく
裸のままにそこで座ることができたら
どんなによかっただろうか。

夏。打っては消して、打っては消して。
なるべくきれいなもの、嫌われないものを
求めていた。

そこはぬるま湯みたいで
たぶん、このままではきっとよくないだろう。

表したいこと、自分自身にも
音にも嘘をつかず
そういう風になれたらよかったんだ。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

好き!5 投票)
読み込み中...

息を吹き返して

2019/07/06

ダウンロード YouTubeで聴く

海面を目指して水の中から
また息の吸える場所を目指して
勢いよく顔を空へ見上げるようにと飛び出した。
不条理なこの今の状態を
どうにかしたくて
また地面へと足をつけた。
逃げ場にしていた、
潜れば何も傷つかなくて済むから。
久しぶりに見上げた空は
過去と繋がって流れてきた、
だけれど心の中は前を向いていた。

ピアノ即興 更新履歴

好き!3 投票)
読み込み中...

現影の日に

2019/06/14

ダウンロード YouTubeで聴く

風が吹いてきたので窓を閉じました。
手帳を開いて予定を確認します。
毎日は瞬間とともにページが変わっていきます。
毎日積み重なる日々は重たいようで
手放してはいけない記録帳です。
振り返ることはあまりしなくなりましたが
記録することはやめてはいけないと
自分に唱えました。
あの日工場からもくもくと煙が出ていて
まだこんなにしか
世界を見れていないと知りました。
窓をまた閉じました。
風が吹かないように全ての窓を閉じました。
光は届くべき場所に
幸せは大切な人の場所に
かなしみは分かち合いたいです。
心に新しいかなしみを注ぎました。
明日から私が記録するのは
表していくことは
自分だけの為ではないのです。

更新履歴 ピアノ即興

好き!5 投票)
読み込み中...

society

2019/05/30

ダウンロード YouTubeで聴く

“言葉にならないから音を紡いだ。”

更新履歴 ピアノ即興

好き!16 投票)
読み込み中...

秘密の楽園

2019/05/07

ダウンロード YouTubeで聴く

振り返ったり虚ろに楽になるように
言葉を放出しても
苦しみもがくだけだった、
誰も知らない楽園に辿りついた、
このあたたかい日差しの中で
生き物は誰一人としていない、
秘密にされた場所で
見えない何かと一緒におしゃべりしながら
笑う、
踊る、
生きていくには少し
誰もいない場所で息をひそめたほうがよい、
そうして夢とも違う
楽園でふわり、ふわりと
浮かんでいましょう。

更新履歴 ピアノ即興 黄色

好き!4 投票)
読み込み中...

未来へ

2019/04/30

ダウンロード YouTubeで聴く

先は真っ暗で何も見えない。
この一歩を踏み出して
新しい時代を迎える。
同じ世界の延長線上で
不安がざわめいている、

それは静かで、洗練とした空気の中で。
無我夢中で何も見えない色を
旅するのだ。

汽笛は鳴った。世界は幾度も
瞬間、色を変えて。
電車は走り出す。
ホームに行き交う人々。
街は走り出す。

未来はいつだって真っ暗なのに
それでも進みゆくのは
まだ見ぬ世界を見てみたいから。

更新履歴 ピアノ即興 水色

好き!5 投票)
読み込み中...

私と言葉と

2019/04/17

ダウンロード YouTubeで聴く

「お前はなんのために言葉を、紡ぐのだ」

老人は、そう言う。

自分のため。誰かのため。
いや、誰の為でもないのかもしれない。
そこに、意味は成してないのかもしれない。

言葉と初めて向き合ってから
幾つもの時が流れて、幾つものの
呼吸のしにくさを感じた。苦しさばかりだった。

「こんなに大切に、言葉を、できないのなら
言葉などいらないです」

言葉はあるとき他人を傷つけた。
言葉は跳ね返って自分を苦しめた。

そんな言葉なら、言葉などいらないと願った。
口を塞ぎ、目を閉じて、だけれどそれは違った。
そのことにある日を境に気付いた。

「言葉は、苦しんだり、他人を傷つけるものではないのだ」

言葉があるから、生かされたり、
誰かに救われたこともあった。

言葉が自分のためになることもあった。

「言葉は、ただの、道具だ」

一瞬、一瞬、ガラクタのような文字列が心に転がっている。
一瞬、一瞬、私は言葉を使って、

私も、世界を、少しでも楽に、
少しでも幸せにできたら

自分の心が、全てをあらわしている。
心から綺麗に洗浄して、

いきましょう、わかったのなら、もう口を塞ぐことはない。

ゆこう。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

好き!3 投票)
読み込み中...

日曜の夜。列車に乗って

2019/04/04

ダウンロード YouTubeで聴く

日曜の夜は何となく好きだ。
がらりと空席の多い電車で
運ばれてゆく人たちは
今日も仕事で疲れてる人や
明日からの憂鬱に俯いてる人、
しゃべりあって最寄り駅まで辿りつく
二人組みの女の子達。
そこに、物語があり、
続いている。
電車は今日も月曜までへと
運びゆくのだ。

更新履歴 ピアノ即興

Copyright© 君の音。 | 真島こころ公式ウェブサイト , 2024 AllRights Reserved.