「色カテゴリ」 一覧
2020/02/12
私の故郷は冬が長くて
一年の半分は冬みたいなもので
この瞬間、芽吹く季節を
どれだけ待っているか
そこに暮らす人たちもきっとそうなのだろう。
春、はる、ハル、春が来た。
冬はもうすぐ明ける。もうすぐだ。
更新履歴 ピアノ即興 桃色
2020/02/06
/YOUTUBE版
―目は覚めたか。
水は押し寄せる。途端に部屋の中で
水かさは増す。もがく、息が出来なくなる。
ざぷん。水の中に入ってしまえば
瞼も開けれなかった。
そう、昔から水が苦手だった。
お風呂の時だって怖かった。
息も出来ない。苦しい。
それでも必死にもがく。
まだこの状況でも生きたいと願うのか。
もがいて、もがいて、
泳ごうとした。手も足も掻きながら
次第に瞼を恐る恐る開けた。
もしかしたら泣いているのかもしれない。
こんなに、こんなにまでなっても、
生きたいと願うなんて。
手を伸ばす。僅かな隙間から射す光は
霞んでいる。ぼやけている。
あの場所に辿り着くことはもう少しで出来た。
あの場所に辿り着いても
僕はどういうふうに生きていけばいいかわからない。
それでも、必死に手足を掻いた。
光が見えてきた。
光じゃない光。
僅かな光だったが、それは光なのかもわからない。
ここで助かっても幸せになれるかわからない。
このまま沈むことも考えた。
―目を覚ませ。
次第に体が勝手に動く。
光へ、光へ、まっすぐと。
更新履歴 ピアノ即興 mono
2020/01/16
誘いの手に招かれて
スタッカート/力強い/ダンジョン/勇ましい/進む/冒険/RPG
神殿に光る
神殿/神々しい/荘厳/RPG/夜/幻想的/広々とした/光
帆をあげて
船/航海/広々とした/RPG/海/爽やか/希望/空/旅/冒険/壮大/明るい/前向き
罪の残響
罪/過ち/過去/後悔/懺悔/戒め/夜/幻想的/壮大/シリアス/RPG
風船の飛ぶ街
明るい/希望/少しコミカル/穏やか/街/フィールド/優しい/日常/平穏/RPG
魔王復活の刻
魔術/不穏/演出/表現的/緊張感/シリアス/ダーク/嵐の前/予兆/静けさ/RPG
陽はまた昇る
また訪れた平穏/平和/優しい/穏やか/RPG/希望/光/再会
今日もまたここで。
エンディング/スタッフロール/RPG/ノベル/平穏/希望/余韻/優しい/穏やか/ハッピーエンド
更新履歴 ピアノ即興 桃色
2020/01/09
/YOUTUBE版
気がついたらなにも見えなくなっていた、
声も出なくなってた、
足も一歩も踏むことができなかった、
ただ、真っ暗だった。
怒りも、かなしみも、
感情も全て内側へころした、
気がついたら何も言葉が出なくなっていた、
青ざめた顔で立っていた。
ピアノ即興 mono 更新履歴
2019/12/10
/YOUTUBE版
眩い光が急に視界いっぱいに広がってきた、
溢れるほどの熱量が注ぎ込まれる、
「これからしたいことは何ですか」
数え切れない程に答えがあるだろう。
一枚カードをめくって、もう一枚めくっても
答えは出ない。一つとして同じカードはない。
微熱を帯びた日々は、既にカードなど
全てひっくり返し終わっていて
自分にとっての正解などいらなかった、
身体も心も考えも動き出していた、
汗をじんわりとかいた、
確かな光は強くさせていた、
強く、強く、ありったけに進むだけだ。
更新履歴 ピアノ即興 赤
2019/11/30
列車、最後の車両から見える景色は
だんだんと遠ざかってゆく。
こんなにも残酷なほど目に見えるほど
トンネルのなかで滲む光は
弱い心を無理矢理でも
立たせようとする。
この景色をあの日も見た記憶がある。
確かに雪は降っていた、積もっていた、
心は歩きだしていた、
とても正直だ。
さ迷う暗闇が晴れていく、
じきにこの雪もやむだろう、
隙間なくうめられた未来が諭す、
「どんな朝がきたって構いやしない、
どんなに、這いつくばっても。」
更新履歴 ピアノ即興 緑
2019/10/31
/YOUTUBE版
肩の力を入れすぎてたらしい。
秋、初雪のにおいがする頃
すとん、と腑に落ちて
かたん、と地面に着地した。
「どこまで
手を伸ばしにいこうとしてたんだろう」
羽を休めたらわかったことが沢山ある、
神様なんてものはいないけれど
今はこうしていたほうがよいと
空も言っているのです。
更新履歴 ピアノ即興 紫
2019/10/10
/YOUTUBE版
陰のかかった曇り空、高くなびいている。
小鳥たちのさえずりが聞こえる。
一歩、一歩、踏み外さないように
歩いていくのは大変で
明日や明後日、ましてや今日のことを
考えるだけで今は精一杯だ。
それでも、時間の流れははやくて。
流れに流れることもできない。
陰のかかった曇り空、高くなびいている。
胸の内はざわめき始めている。
秋、ひとひらの光を抱えて
落とさないようにする。
更新履歴 ピアノ即興 水色 緑
2019/10/02
/YOUTUBE版
風が心と共鳴するように
静かな泉のようにたぷり、たぷりと
涼やかにかなしく漂っていた、佇んでた。
なげやりな気持ち、呼吸はしにくい、
だけれど生きていた、それでも生きていた。
更新履歴 ピアノ即興 鶯
2019/09/24
/YOUTUBE版
秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いて過ぎてしまう日々が
続いていた。すべて吹かれて
いつの間にか次の場所へ着地をしていた、
気がつけばもう10月だ。
通り抜ける風は冷たくて
今は大して痛くない。
秋のスピードは速く、
あれこれ考えていても
空っ風が吹いてすべてなかったことに
放り投げてくれていた。すべて吹かれて
いつの間にか気のせいだと思わせてくれるなら
それでいいのかもしれない、
冷たい風のせいだと、朝の寒気が
すべてつらくさせるのだと
自分に言い聞かせた。
更新履歴 ピアノ即興 紫
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