• twitter
  • youtube

「色カテゴリ」 一覧

好き!4 投票)
読み込み中...

風の流れるままに

2020/09/28

ダウンロード YouTubeで聴く

向こうの扉から聞こえるテレビの音。
知らない世界。
どこへ行ったって
初めて見るものばかり。
楽しさもあれば
不安も募ることもあった。
それではいけないと
日々瞬間、瞬間、取り戻した。
瞬間のうちに取り戻しているうちに
時々思う。
故郷のこと。
半分は不安、半分は楽しさ。
そういう中で過ごしている、
もうすぐ9月が終わる。

更新履歴 ピアノ即興

好き!6 投票)
読み込み中...

命の鼓動は聞こえているか

2020/09/27

ダウンロード YouTubeで聴く

忙しなく溢れ返った言葉の海に溺れてしまって
どこまでも流された。
それは戦争のない世界なのに
まるで心の戦争みたいだ。

幻のあなたは言う。
この世で一番大切にすべきものは
言葉だ、と。

それは心の中でも現れるものでも
昔の私だって今なら知っていて

幾つもの隔たりを感じながら
今何をすればいいか自分に問う。

―命の鼓動は聞こえているか。
―破裂してしまった命のことを忘れるな。
―遠い君がそうだったように。

白い花束は私に教えてくれる。
もう間違えては、いけないと。

更新履歴 ピアノ即興 水色

好き!6 投票)
読み込み中...

私の選択。

2020/09/17

ダウンロード YouTubeで聴く

目まぐるしいほど
手や足を動かしていた、
9月。それは置かれたレールから、
自分で選ぶレールに線路を分岐した。
私は旅をする人だ。
ここから先は自分で何もかも選んでいくのだ。
手や足や、耳を澄ませながら
ぎらぎらと瞳を光らせながら
静かに厳かに一歩、進んでいくのは
もう不安があっても
これが現実であることを
受け入れたのだから
幸せになることを恐れることはもうないだろう
振り返ることもあれば薙ぎ払うこともあった、
燃やし尽くすこともあった。
壊し続けることも、葬ることも、
自分の心だって殺してきた、
そういう風に沢山のことを選んできたのに
今私は幸せになろうとしている。
訳がわからないほど叫んだ日は
途切れないのに
それでも進もうとするのは
強い声が、強い鼓動が
そこへ行け、と背中を押しているからだ。

更新履歴 ピアノ即興 水色

好き!10 投票)
読み込み中...

時は水源へ

2020/09/03

ダウンロード YouTubeで聴く

時は風のように流れゆく
やがて必死にしがみついた
あの場所へもうすぐ行けるという。
すべての苦しみは川のように
湖まで流れていく。
時はやさしくも厳しく
時にかなしく残酷で
時はいつも教えてくれた。
いつのときも忘れてはいけないよ、と
言った、言い放った、
君は波のように押し寄せて
私をさらっていく、
振り切れなかった記憶もすべて
押し流して
埋めつくしたい、
すべての記憶をあの場所で
埋めつくしたい。
水のように溢れ返った心は
すべての水を入れ替えて
赤ん坊の頃までに遡った。

ピアノ即興 更新履歴

好き!8 投票)
読み込み中...

湖のほとりで呼ばれている

2020/08/11

ダウンロード YouTubeで聴く

現影の日から、時を経て
この場所、この地へ降り立った。
見る場所は知らない世界だけれど
徐々に電車を乗っている間に
ふしぎと懐かしくて
訪れた湖は
まるで呼んでいるみたいな心地で
波は穏やかで
つらいことも疲れも苦しみも
すべて波がさらってくれるみたいで
こんなに空気が澄んでいるのなら
今日は思いっきり深呼吸してみようって
思った、今、空を飛んで
湖にさらわれてどこまでもゆけるみたいだ。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

好き!6 投票)
読み込み中...

誰よりも飛び立つ心があるなら

2020/07/29

ダウンロード YouTubeで聴く

/YOUTUBE版

終わらない、すべては終わらないのだ。
ずっとここから
どこまでも続いてゆく。

いくつもの振動を成した音たちは
瞬く間に騒がしく鳴り始めた。
その途端空気が変わって
彩りの幻想が浮かび上がった。
滑走路を駆け始めて、
今、飛び立とうとしている。

確信に近づいた私たちは
どこにいても
信じ続ける、
終わらないレールがずっと彼方まで
続いてゆく。

ゆこう、ここから何十年も
私たちはずっと
ずっと、
ずっと、一緒だ。

更新履歴 ピアノ即興 水色

好き!6 投票)
読み込み中...

現実と逃避の一線

2020/05/26

ダウンロード YouTubeで聴く

確かなる安定さを感じていた
できればこのまま雨も雷も嵐も
浴びずに
走り抜けてしまいたかった。

それはススキと田んぼが香る
ゆっくりと時間が流れる
あの場所だった。

ここにはない確かな流れが
その場所には流れていた。

長い雨の中、夜のこと
願い、信じ続けた、
“信じるものの幸福”を信じ続けた。

限りある時間を無駄にしたくないと
咽び泣いた。

ひどい雷だ。だんだん意識は朦朧として
霧に誘われて……

確かなる安定さを感じていた
できればこのまま雨も氷も吹雪も
浴びずに
あの場所へ行きたい。

更新履歴 ピアノ即興 桃色

好き!7 投票)
読み込み中...

五月の泳げない魚

2020/05/12

ダウンロード YouTubeで聴く

プカプカと小学校のときの
プールに浮かんでいた。
それはまるで死体のように
空ろな目をしている。

夏の授業は恥ずかしくて
いつも水に入らなかった。

プールも習ったが
いつも手洗い場に逃げていた。

水に浮かぶだけで
人は必死だ。自分のことで
いっぱいでただ浮かぶことしかできない、
私はいつまでもプールに浮かんだまま
横目であのリアルを見つめている。

プカプカと小学校のときの
プールに浮かんでいた。
それはまるで死体のように
魚みたいになれないまま大人になってしまった。

更新履歴 ピアノ即興

好き!5 投票)
読み込み中...

沼地に消えて

2020/05/01

ダウンロード YouTubeで聴く

思考の旅はまた始まってたみたいだ。

変わっていくこと。
変わらないこと。
いつまでも、変われないこと。
太く刺し込む棘が増えていくばかりだ。

きれいなこころは
もう息をしていない、
黒ずんで暗い沼のようだ。

何もかも振り切ったら
何もかも信じられなくなっていた。

水を口にした。誰かと話した。
SNSで発信した。

でもどこにも、私は
どこにもいない
ただ無になって
なにもない場所で
寝そべっていた。

本当の心は消えた。
どこにもない。
消えたんだ。

更新履歴 ピアノ即興

好き!2 投票)
読み込み中...

車輪の下より

2020/03/29

ダウンロード YouTubeで聴く

/YOUTUBE版(ver.short)

外に出れば木々の端々からやわらかい光が
射し込んだ。不思議と、息は出来て。
水が流れる小川、小鳥の鳴き声、
ずっとここにいたいと、そう願った。

ーヘルマン・ヘッセの車輪の下を読んで。

小説「車輪の下」ぜひ読んでみてください。

★こちらはつばさ様のコンピレーションアルバム
「外出自粛コンピ」に参加させて頂いた曲です。
DLはこちらからどうぞ。

更新履歴

Copyright© 君の音。 | 真島こころ公式ウェブサイト , 2025 AllRights Reserved.