「 投稿者アーカイブ:真島こころ 」 一覧
有限の心は知っていた
2021/02/17
カラカラに乾いた喉が
水でたくさん潤してほしいと言っている。
飲んでも飲んでも尽きないその水が
いつからか不安に、いつからか怖く感じた。
いつまでも流れる水が
いつまでも流れ続けるわけではないと
わかっていたからだ。
遊園地のコーヒーカップ
2021/01/20
ふわふわと遊園地のコーヒーカップに乗っていた。
なぜかいくら回しても目が回らなかった。
だからずっと手で回して回して
ずっと回し続けて
運んでいくカップは一人だけ、私だけが
乗っているようだった。
くるりくるりとそのカップは回って
誰ともぶつかることはない。
これが夢の中であることはわかっていた。
いつまでも一人で回っていたかった。
くるりくるりと夢は永遠に。
いつまでも覚めないで、と願った。
無の世界で
2021/01/18
どれもこれもくだらなくて
情報合戦のワイドニュースは日々流れてく
どれもこれも何も響かなくて
ただ世界で過ごしている
どれもこれもくだらなくて
ウソもホントも 疑心暗鬼も SNSも
どれもこれも心はなくて
ただ無の僕は眺めてる
ここにいる 誰もいる
誰も言わない 直接言わない
ここにいる 誰もがいる
誰も彼も自分が大事
他人など知らぬ
ここにいる 誰もいる
自分が大事、自分が大事
どれもこれもくだらなくて
情報合戦のワイドニュース見て流れてく
どれもこれも何も響かなくて
ただそんな世界で過ごしている
どれもこれもくだらなくて
ウソもホントも 疑心暗鬼も SNSも
どれもこれも何も心は無くて
何かも、無くて
ここにいる 誰もいる
誰も言わない 直接言わない
ここにいる 誰もがいる
誰も彼も 自分が大事
他人など知らぬ
他人など知らぬ
ここにいる ここにいる
ここにいる
強く、どこまでも強く生きて
2021/01/02
真っ白になった雪景色は
溶けない長い冬を思い出させる。
ほのかに灯るこのあたたかさと
やさしさに包まれて
忘れてしまうことも、たびたびあった。
しばらくふわふわと幸せに浸っていた、
尽きない幸せを感じていた。
不思議なぐらい不安がなかった、
そんな日々が刻まれていて
体はいつだって壊れるのに
今は何も考えれないほど
幸せに浸っていたかった。
真っ白になった雪景色と冷え込む寒さは
あの闇に飲まれた日々を思い出させる。
少しだけ目をそらせば
幸せだけが見えた。
少しだけもとの場所を見れば
ーいつかは崖から落ちる。
そう自分に戒めておくのだ。
だけれど、私には今までないぐらいの
強さが宿っている。
例え崖から落ちても
這いつくばってまた光の場所に辿り着くんだ。
何度でも登ってきたこの私の生きた日々が
未来に続く導となる。