飲まれる想い
2024/11/03
全ての事が手のひらから
ゆるやかに落ちる頃、
凍てつく季節がやってきたのだ。
いつからか、気付いてはいたのだ、
ひび割れが出来ていると
気付いた頃には遅かったのだ。
波は押し寄せてぐんぐんと
闇に飲み込まれるのだった。
“好き”が”嫌い”になっていく
もうどうやっても止められなくて
塞き止めようとしても
どうにも出来ず
波はどんどん私を流していくのだった。
悲しい。
苦しい。
ただその二つがさらにそれを加速させるのだった。
波がずっと私を流して流して
遠くにやっていく。
二度と、同じ場所に戻れぬように。
更新履歴 ピアノ即興 mono