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ナナカマドを唄いながら
2016/11/14

「“思い出せば遠く、忘れたいほど近く…――――”」
ナナカマドに少しだけ雪が積もり始め 時々、雪は溶けた。
枯葉が舞った。ぶるっと震えるその風は、冬を告げた。
秋が終わり、空気は凛と張り詰めて
かすかに膨張した淡い空気が世界を包んだ。
思い出せば遠く、忘れたいほど近く記憶は
巡るたびにかえってくるようで
そんな思いも空っ風に吹かれて
一緒に季節はまた新たな景色へと塗り変わっていく。
通り過ぎゆく秋の情景とともに、
冬の淡い空まで辿りつけるように、言葉を拾うように
唄うように奏でました。
隙間風がそっと心に染みわたる、"秋の記憶"を
そっと呼びさましながら。
[試聴]
[曲目]
01.ナナカマドを唄いながら
02.秋の夢にひらり少女は踊った
03.落ち葉のしまう箱
04.鍵を開けてゆきましょう
05.風は吹いた、凍てつく路へ
06.始まる
[価格]
600円(データ版)
500円(パッケージ版通販終了)
[特設サイト]
「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」特設サイト
新作アルバム「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」の全曲クロスフェードデモ公開、リリースを開始しました!
2016/11/14

2016年11月18日~20日に開催
ネット音楽マーケットイベント
「APOLLO」第五回にて頒布、
新作アルバム「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」
プレビューウィークに先立ち、
先行リリースを開始しました。
「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」特設サイト
「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」販売ページ
特設サイトも更新しております。
全曲クロスフェードデモがあります。
是非よろしくお願いいたします。
この企画はふっと思い立ったときに
企画を立ち上げ、イラストの募集をし
短期間で製作したものでしたが
去年から今年、色んな大きな出来事があり
自分はいろんなことを考えながら
心の変化がある一年でもありました。
本当に未来に確かなことなどなく、
いつふっと消えたり動けなくなるときが
あるか、それがわからないからこそ
やりたい、と思ったときに
やった方がよいと思うようになりました。
今回それでもその突発的な企画に対し
イラスト募集を行った際
沢山のご応募を頂き、不採用者様にも
ご連絡を差し上げましたが
非常にあたたかなお言葉をかけてくださり
とても心あたたかい気持ちになりました。
人と人のつながりはとても尊いもので
去年から今年、その大切さを
直に痛みとともによく知ることとなりました。
このアルバムを作りながら
「朝を終えるために」とはまた違うような
過去を振り返るように、向き合いました。
秋は色んな思いが詰まってます。
寒くなれば、それを体で感じるようです。
それでも、時間が経てば
季節が巡るように、色が変わって
だんだん記憶を忘れて…
でも、また季節が戻ってきたとき、
先ほど書いたように、体で感じるのです。
このアルバムはそんな思いも抱えながら
だけれど、淡い空の冬へと巡っていく
時間のひとときです。
宜しければ、ぜひこの時期にきいていただきたいな
という思いが強くあります。
イラストは斉藤夏希さんが
深みのある味わい深いタッチで
アクリルガッシュを使って
キャンバスに描いてくださりました。
先日夏希さんの参加されてる展示会へ
お邪魔致しましたが、
こちらのジャケのことについてなど触れて
お話させて頂いたり
こちらの原画ではありませんが
夏希さんの画を生で拝見させて頂き、
画の力と迫力と、眩さ、
美しさ、質感に感動しました。
アナログで描かれてる夏希さんだからこそ
今回の「ナナカマドに唄いながら」は
しんみりと哀愁漂いながらも
あたたかい世界がよくマッチしているのでは
ないかと思っています。
夏希さん、素敵なイラストをありがとうございました^^
(展示されていた画のポストカードを購入しました。)
ツイッターにて先行リリースのお知らせを
昨晩させて頂きましたが、
もう既に何件かご購入頂いてまして
本当にありがとうございます!
中にはリリース直後に買ってくださった方も
いらっしゃり…ありがたいです。
ただ、静かに、時に力強く、激しく
前向きに。このアルバムは、秋から冬へと
乗り越えていくアルバムです。
是非、今回もよろしくお願いいたします。
いつもきいてくださり、中には購入してくださる方
携わってくださった方、すべての方に感謝いたします。
【告知】
新作「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」https://t.co/tghmE7Y6za
先行リリースを開始しました。全曲クロスフェードデモもあります。
切なく、強く。
哀愁漂う、ノスタルジーなアルバムです。よろしくお願いいたします。#pixivAPOLLO pic.twitter.com/lZndKxQxxm— 君の音。|APOLLO第5回 民 044 (@KIMINOOTO_PIANO) 2016年11月13日
APOLLO第五回にて、初リリース予定。新作「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」特設本サイトを公開しました。
2016/11/11

2016年11月18日~20日に開催
ネット音楽マーケットイベント
「APOLLO」第五回にてリリース予定の
新作アルバム「ナナカマドを唄いながら-ピアノ曲集-」
特設サイトをOPENしました。
「“思い出せば遠く、忘れたいほど近く…――――”」
ナナカマドに少しだけ雪が積もり始め
時々、雪は溶けて枯葉が舞った。
ぶるっと震えるその風は冬を告げた。
秋が終わり、空気は凛と張り詰めて
かすかに膨張した淡い空気が世界を包んだ。
思い出せば遠く、忘れたいほど近く
記憶は巡るたびにかえってくるようで
そんな思いも空っ風に吹かれて
一緒に季節はまた新たな景色へと
塗り変わっていく。
私がこのアルバムを企画したのは、
10月の中旬頃で、ジャケのイラストを
ツイッター上で募集したのが始まりでした。
当初の予定では、旧作「夏の日」に続く
データアルバムのシリーズの一環として
作る予定でしたが
北海道は寒くなるのも雪が降るのも早く
「秋の日」とタイトルをつけるには
大分厳しいものがありました。
そこで、秋と冬をつなぐアルバムが出来たらと
その際ご応募頂いた、斉藤夏希さんに
イラストをお願いする事になりました。
あのとき、沢山のご応募がありまして
その節は本当にありがとうございました^^
薄謝ではありましたが、こんな風に
知人を始め、フォロー外からも
応募いただけたことを感謝しております。
また、当初の予定と企画の規模が変わり、
少し規模の大きい企画となりまして、
作品価格もアップしておりますので
応募時のお礼の金額より報酬金額を
気持ち上げさせて頂いております。
本題に入りますが、
こちらのアルバムは、秋と冬を繋ぐもので
秋から冬へかけてピアノ曲が流れる仕様になってます。
その風景の移り変わりにも、
是非音楽をきいて注目頂けたら幸いです。
哀愁漂うノスタルジーな旋律に、
記憶を乗り越えていく、力強さが込められた
時に激しく、時にやさしいアルバムとなっております。
今回、どちらかというと、アルバム的な
特別感をほどこしたというよりは
サイト君の音。での展示曲の延長上のテイストになってまして
言葉は添えてないものの、
昔作った「枯葉のこと」や
「秋の風に揺られて」のような秋の揺らぎのある
曲集となっております。
今回、先ほどもお伝えしましたとおり、
斉藤夏希さんに、イラストをお願いしました。
キャンパスに描かれてる
そのあたたかみと味わい、深みは
アナログだからこそ成せる業で
色遣いが本当に沢山の色を使われてるのに
こう、落ち着きまとまりがあって
ラフの段階より、楽曲もお渡させて頂き、
いつも自分の楽曲を聞いてくださってるということで
夏希さんは自分の曲のイメージも込めて
描いてくださったそうです。
イラストは、手前が秋で、
そして枯葉の通り路の向こうが、
冬への空へと、そのような構図になってまして
今回タイトルともなっている、
北海道と東北地方に生息する「ナナカマド」の木を
特に意識して描いてもらいました。
数年前の小短編「ゆきのおはなし」の
あの写真もこのナナカマドの木の実でして
北海道の方は、街路樹が
ナナカマドということが多く
至るところに、このイラストのような感じで
枯葉とともに赤い実がついてるのです。
今回は特設サイトを
なんとか自力で施しました。
そしてマスタリングも今回、自分ひとりで
施してみました。
なるべく、自分の力でも出来ないかと
日々音の研究や、デザインの勉強をしてました。
今回音の施しやデザインについても
注目頂けると幸いです。お恥ずかしいですが…!
音量はあえてピアノですから音圧は高く
かけておりませんが、
聴いたとき、このアルバムのテーマと合うように
そして何度も聴く事の出来るような音触りで
施してみてます。
いつもはその道をゆく方にお願いしてきましたが
これは私の始まりの第一歩でもあります。
拙い部分もあるかもしれません、
その一歩、是非ご試聴頂けると幸いです。
スケジュールですが、
APOLLOのプレビューウィークでの関係で
本日の特設公開より二日後の日曜の夜に
クロスフェードデモを公開する予定でいます。
そして同時に先行リリースも行います。
また、こちらパッケージ化はないの?と
思われるかもしれませんが、
イベントの際はパッケージ化も考えておりまして
「少女の海から」のときのように
同じ価格でパッケージを出す予定でいます。
まだイベントに出る予定はしばらくありませんので
来年雪が溶けたらになるかと思いますので、
よろしくお願いいたします。
それでは、日曜の先行リリースをお楽しみに。
夜明けの心よ、前を向きなさい
2016/11/02

目の前に、かなしいゆらめきが
輝いていて、電車に揺られながら
車窓からその景色を眺めている。
なぜか私はいつの間にか
どこにもいない自分の世界へ
吸い込まれてしずんでいた、
なぜだ、手を伸ばしても
自分のことなど小さいものだ、
なぜだ、胸をぎゅっと掴んでも
こんな小さな狭いこころに
溢れるほどの光がこぼれた。
目の前に、かなしいあなたの姿が
ぼうっと立っていて
私はあなたに触れるのすら怖くて
それでも夜は明けて
なぜだ、こんなに、苦しくても
つらくても。どうしようもなくても。
あなたと一緒にいたい、だなんて。