「 素材不可 」 一覧
いつものように出かける朝
2015/08/26
"朝"を起きれば、変わらず、
少年の部屋には桜貝がいつものように
ちょこんと金魚鉢に沈んでいる。
いつものように、変わらず、家を出た。
学校の時間が始まる。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
ひらり、秋がきました。
2015/08/23
詩
そうして、今年も。秋がやってきた。
秋が、 やってきたんだ。
空は、すっかり 高い雲が まばらに広がっていて
かすかに、風が はこばれてくると
まぶたを、とじた。
「涼しい」
この風や 匂いを 身体中がおぼえているようで
さみしい気持ちと そして
うれしい気持ちと。
遠き日のことを 思い出しながら
そっと まぶたをひらくのだった。
☆少し空が高くなったような感じがしまして、
初秋の朗読作品を制作しました。
落ち葉の時間
2015/08/10
落ち葉が好きだった。
たとえば、雨の日水滴がついたガラス窓よりも、
檸檬色のカーテンがふわり、舞うように
揺らめく風景よりも、落ち葉が好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
穏やかな調べ
2015/08/08
「雨、降ってるから、心配になって」
少年はそばにかけより、声をかけると
青年はしゃがみながらゆっくり振り向いた。
「雨の海を見ていたんだよ」
雨の海を眺める青年は穏やかな表情の奥で
とてもさびしい顔をしているような気がした。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
こつこつと、それは舞う。
2015/08/02
先生が黒板にチョークを叩くようにして、
字を書いていくのだった。
少年はそれを見つめ、眺める。
チョークの音がこつこつ、時々粉が舞っていく。
深緑の黒板に淡い黄色・桃色・水色、
そして白色が彩られていく。
その風景は、少し好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
やさしい出会い
2015/08/01
ここは、海が見える町だった。
学校の帰り道、海沿いの道から
そっと砂浜に駆け降りると、
折り畳みのキャンプで使うような翠の椅子に
深くもたれかかり海を眺めているお兄さんがいた。
その姿は、どこか悲しそうで寂しそうで
それでも穏やかな表情を崩さないように
お兄さんは、ただただ、海を眺め続けているのだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
少年の心
2015/07/27
この世にはずれを感じる人と、
それに気づかないで生きていく人がいると
祐(たすく)はずっと思っていた。
「祐くん、落ち葉、本に挟まってたよ」
黄金色や茜色の木々がやわらかい日差しを浴びて
光は祐の頭にかかるようにして、降り注いだ。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
Imperium―契約の唄
2015/07/19
「私は謡います、大地の為に。」
☆2012春M3頒布、windy・way様主催
民族系音楽CD企画「Steghteel*」の収録曲より。
企画、ボーカル、作詞:風のウィン
マスタリング:蒼77
作曲、ピアノ演奏、リミックス:真島こころ
歌詞
私は謡います 大地の為に
私は祈ります 大地の為に
世界が貴方だけを讃え続けるように
密かな調べを降らせます 世界の端まで
与えてください 土を
与えてください 緑を
限りある物の流転を
私が命を持って償います
翼のある者を慰めます 誓って、奏で続けると
歌よ 魂の終わりまで続いて!
歌よ 大地を繋ぎ止めて どうか どうか!
貴方が朽ちるときまで
私とその葉末の者は傍に居ます
この世界に命を咲かせましょう
※歌詞の記載ですが、
windy・way様の独自のフォントで
ジャケットでは収録されておりますので、
造語歌詞については割愛させて頂きます。