いつだって。
2015/10/03
ほのかに色づく、桃色がゆらりと風になびく。
ぬるい教室の中で、時間が過ぎるのを
ただただ、待った。
桃色の髪の少女はいつも、
休憩時間になって教室を出ると
やさしい笑顔で待っていた。
いつだって、それは当たり前の風景だったの。
季節が巡り、やがて、彼女たちも巡り始める。
☆現在製作中、
「朝焼けのブルー? -Mezzo piano episode-」より。
特設サイトを公開中です。
落ち葉の時間
2015/08/10
落ち葉が好きだった。
たとえば、雨の日水滴がついたガラス窓よりも、
檸檬色のカーテンがふわり、舞うように
揺らめく風景よりも、落ち葉が好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
こつこつと、それは舞う。
2015/08/02
先生が黒板にチョークを叩くようにして、
字を書いていくのだった。
少年はそれを見つめ、眺める。
チョークの音がこつこつ、時々粉が舞っていく。
深緑の黒板に淡い黄色・桃色・水色、
そして白色が彩られていく。
その風景は、少し好きだった。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
クーラーを効かせた部屋
2014/07/08
夏が来たので、クーラーのスイッチを入れた。
ゴウゴウと音を立てて、肌を撫でるような風が吹きはじめる。
窓の外を見れば、ギラギラと光る太陽が空を覗いていて
溜息をついて、ソファに体を預ける。足をぶらつかせた。
静かな部屋でゴウゴウと音が響いた。