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「水色」 一覧

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遠き春を越えてゆく

2015/02/04

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季節は移り変わりゆく。空も少しずつ模様を変えて。
こんなに極寒の凍てつく冬さえも、やがて巡り
花がやわらかに芽吹く。しなやかに背筋を伸ばしたら
君の手を引いて、僕もはるを越えていく。
一歩、そして一歩、地を踏んで目指すのは約束の場所。

更新履歴 ピアノ即興 水色

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時の針

2014/12/11

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毎日が過ぎる音がした。季節は、”冬”を迎えていた。
もう戻ることのできない幼い記憶を
思い出して泣いた夜をそうっと両手で掬った。
毎日が、ほんの少しずつ移り変わって、
自分は生まれた日からだんだんと忘れていきながら、
時の針が進む。消えていく、カタチ。
凍てつく寒さとともに、私は色んな風に
崩れていくのだと思ったのだ。

更新履歴 水色

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心鳴る初冬

2014/11/27

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あなたがいない風景を
ゆっくりと車で走りました。

すっかり葉っぱが落ちた初冬の風は
心が凍えるようなさむさです。

無理にでも鍵盤に向き合わないと
こころが許せないのです。

更新履歴 水色

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彩の世界にて

2014/10/30

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満たされた幸せの中で、風景は色づくだけで
なにも変わらずいた。
すこしずつ、すこしずつ彩っていく世界は
ふしぎとやさしく感じた。
どんなことだって、「しあわせ」になる風景の中で
いつでも心の音楽が流れた。
息づく世界は、昨日よりも、一昨日よりもうつくしい。

更新履歴 水色

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忘却の日々

2014/08/02

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だんだん、忘れていくので、
忘れてはいけないと言い聞かせた。
忘れてしまったほうが楽だと言い聞かせた。
忘れるなんてひどすぎると言い聞かせた。

温い風が感覚を呼び戻して、
忘れてしまってはいけないことだと自分を諭す。
夏の暑さがうだるようで、
ぼやけた残像が見えては照りつく太陽に
焼き殺されたいとも言う。

おかしくなるような暑さが、
じんわりと心の中に針のような痛みを帯びる。

水色 更新履歴

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透明な音色

2014/06/30

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そっと眼を閉じて見えるのは、どんな色だろう。
そっと耳を澄まして聴こえるのは、どんな音だろう。

言葉の中にある音、音の中にある言葉。
それは互いに響き合い、幾つもの色を描いてゆく。

いまを留めることはできないけれど、
いまを思うことはできると、

うまれたばかりの、透明な音色が教えてくれた。

蒼桐大紀さんに詩を提供して頂きました。
君の音。で描く私のピアノをテーマに綴ってくださりました。
自分の音を客観的に曲にすることはあまりないので、
詩を元に新鮮な気持ちで製作できました。ふしぎな体験です。

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きょり

2014/06/25

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きょうも夜がふる
こうこうとした目がみなを平等ににらむ
きみをおもう
氷のかべの向こうのきみを
きっとおなかをすかしてる
きっとなみだをながしてる
ぼくはゆけるだろうか
時のながれにすらつばをはいて
きみのもとへ
きみと泣くために
波ひとつない空気にことばをつむぐ
まっていて

豊岡アキマサさんに詩を提供して頂きました。
ぬるいあたたかさの中に、やわらかさがあります。
詩のバックで流れているような気持ちで演奏してみました。

更新履歴 水色

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星の河

2014/06/16

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星の河(星の輝き)[download id="390"]

星の河 - ver.song -(ver.song)[download id="391"]

星の河 - ピアノがうたう- (ver.piano sing)[download id="392"]

痛いから、だれもいないせかいへ行きたいと君の頭を撫でた。
君は少し泣いてたので、手を握った。
かなしいから、君と二人だけで夜の星の下を歩きたいと言った。
君は首を横に振って、わたしの顔を見つめる。
風が流れた。星も流れた。時間も流れた。

更新履歴 水色 弾き語り

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隔たれた世界では君が聴こえる

2014/05/12

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君の音が、よく聴こえる。
別に喉が渇いてたわけじゃなかった。
烏龍茶のMサイズをファーストフード店の一角で口にしては。
朦朧とした空間の中で小さく君のことを浮かべた。
まるで世界から蹴飛ばされた場所では、
喧噪とした声が刺さるように乱暴に響く。
目を細めては、時計を見て足をぶらつかせた。

更新履歴 水色

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蒼い反響

2014/03/09

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冷たい波がちゃぷりと音をたてて。
小さな調べが打ち寄せては、引いていく。
涼やかな風は、潮の匂いをまとい
遠い記憶を呼び寄せた。
それもだんだん波のように引いていく。
まるで反響するような、遠い空に手を振った。

水色 更新履歴

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