少女の海から ver.intro
2016/04/25

少女の海から ver.short(伴奏のみ)
少女の海からティザー版(歌有、マスタリング版)
「少女は今も海の中で夢を見ている」
ゆらゆらと身体が揺れる海の中は
あまりにも心地よくて、幸せで
私は沢山のことを忘れていくの。
かなしかったこと、つらかったこと、
痛みがやさしく海に溶けていく。
浜辺でいつかのこと、あなたとよく会っていたことを
思い出して。その記憶さえも、
この美しい海のひとつとなって、ざぶりと音を立てた。
☆イラスト:Merrill Macnaut様
ボーカル:がお様
ミックス:Rist.NS様
マスタリング:マシュー様
6月17日~19日に行われるAPOLLO第四回にて
リリース予定の新作アルバム「少女の海から」より。
ティザーサイト公開中。
静かな河のほとりへゆきましょう
2016/04/13

眺めた先には、かなしいことば。
眺めた先には、きずつくことば。
心にぎゅっと留めて、目をつむって、
溢れだすように叫びたい気持ちを
静かな河のほとりへと、片手でやさしく
水に触れて、流していくの。
かなしいことばは、誰かをきずつけて
またかなしいことばが生まれるから
口をぎゅっと閉じて、ただただ
静かな河へゆきましょう。
もう沢山、傷をつけないように。
おとなになるということ
2016/03/23

笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが目を細めて浮かんでいる。
思えば、馬鹿にされても、冷たくあしらわれても
気付かないでいる私がいたように思う。
でも今は色んなことが手に取るようにわかる。
良いことも、悪いことも、わかってしまって
ベッドの上で丸くなって、なにも見ないように目を瞑った。
笑っているわたしがいる。
その真上に、わたしが冷たい瞳をして浮かんでいる。
春の風はどこまでも吹く
2016/02/24

凛と張り詰めていた、雪解けの季節は
叫んでしまいたい気持ちも
もどかしくて仕方のない気持ちも
冷たい風がまっすぐ、まっすぐと突き抜けていくみたいに
どこまでも走っていくんだ。
「私も連れていって。」そう一声、発せば
たくましい風が吹いて、また通り抜けた。
幸せのために
2015/09/11

「…人のために、行いをしたとしても、
それはきっと自分のためでもあるんだ…」
足元はすごく冷たいのに、
肩の上にある加藤の手が、とても、やさしくて
あたたかくて、それでいてかなしかった。
こんなにやさしいのに…いや、こんなにやさしいから…
かなしいんだろう。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
いつも。視線の向こうには君がいる
2015/08/17

砂浜に、今日も駆け降りた。
カモメの鳴き声が水の上で響く。
ゆっくり、日が沈む海の向こうの空を眺めながら、
海小屋に向かった。
今日は海小屋に、ランプがついているように見えた。
あの人がいる場所へ、気が付けば足を運んでいた。
☆サウンドノベル
「朝焼けのブルー?-Pianissimo episode-」本編BGMより
雨を見ていた日 ver.2015
2015/05/26

その日も、雨でした。
この病棟では数少ない窓から、
雨の中走りゆく道路を見下ろしました。
家族のことを考えました。友達のことも考えました。
窓はとても冷たいです。濡れているからです。
その日も、雨でした。
☆「雨を見ていた日」のリメイク作品です。
日付を記録してなかったため、このリンク先の
日付よりも、もしかしたら少し過去の曲かもしれません。
さらに時間が経過して、実体験を思い出すように
大切に演奏しました。
そうして冬はやさしく訪れた
2014/10/29

この町にも、ふゆがやってきた。
それは、やさしく、ふわりと光が鳴るように。
ひんやりとした寒さは、一層まぶしく
部屋を照らすようだった。
手袋をつけて、
マフラーを巻いて、吐息を白くさせながら、
あてもなく、あるきはじめた朝のこと。
「さぁ、今年も ふゆという季節を
さがしに出かけましょうか」